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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130726/plt1307260754000-n1.htm
2013.07.26 ZAKZAK
民主党の参院選敗北は、さほど悲観すべきではないと、この連載の最初に書いた。日本維新の会の自滅で第2党に留まる「勝利」を収めたし、党財政が借金まみれでもない。民主党政権下で、永久与党でなくなった自民党が味わった悲哀に比べれば、何ということもない。
その意味で、再建の方向をあわてて固定しない方がよい。代表交代という声もあるが、こんなときに良いリリーフはいない。自民党は4年前の衆院選敗北後、谷垣禎一総裁を選出したが衆院選を迎えられなかったし、昨年末の衆院選で敗れた民主党があわてて選んだ海江田万里代表もパッとしなかった。
私のおすすめは、事実上の集団指導体制にして、臨時代表にでもしておくことだ。
そのうち、安倍晋三内閣の支持率も落ちてくるだろうから、そのときに次の衆院選を戦うべき代表を選ぶとか、場合によっては、そのまま野党再編成に臨めばよい。そのときは、現在、党外にいる人がトップでもいい。
今回の参院選にネーミングするなら「イケメン選挙」だ。イケメン、美女、弁舌爽やかなアナウンサーなどが強かったし、ネットもそういう候補でこそ活用できた。その路線で、最も成功したのが共産党だった。
だが、そんな表面的成功に安住すべきでない。東西冷戦が終わった以上、西欧民主主義の枠内で政権参加できる政党に生まれ変わるべきだ。西欧最強のイタリア共産党は、いまやナポリターノ大統領まで出している。
民主党は6年前のイケメンが中年のお偉いさんになってしまった。せめて、フィットネスくらいしてほしかった。フランスのオランド大統領は10キロのダイエットが大統領になれた決め手だった。
社民党は、二度も政権参加したのに、共産党と同じような非現実的野党路線。それでは存在価値がない。民主党が右傾化しているなか、政権参加できる現実的革新政党であるべきだ。鳩山由紀夫内閣で公約違反を理由に閣外に去ったのには一理あったが、次の選挙からは柔軟な立場で新たな連立合意に参加するべきだったし、今後もそうだ。
生活の党は、小沢一郎代表が政界を引退すべきだ。そうすれば、所属の議員経験者たちも民主党に復帰できるだろう。もう、「時事放談」のレギュラーにでもなった方がいい。政局の当事者でなくなれば、経験と見識を日本の将来のために生かすことも可能だ。
■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に「地方維新vs土着権力」(文春新書)、「本当は誤解だらけの『日本近現代史』」(ソフトバンク新書)など多数。
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