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日本郵政、米アフラックと提携 がん保険を共同開発:独自の販売は×だが、米国社の利益拡大に利用できるなら○という歪な論理
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/498.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 7 月 25 日 02:39:12: Mo7ApAlflbQ6s
 


 転載する日経新聞の記事は内実をわかっていながら知らんぷりという内容だが、米国金融家たちのどん欲さやえぐさがそれなりにわかるように説明したほうがいいだろう。

 記事にも書かれているが、日本郵政がかつて「がん保険」事業を“断念”したのは、米国側の内政干渉を受け容れた結果である。当時の郵政民営化委員長だった西室氏(現在日本郵政社長)も、そのような経緯を認めている。

 (がん保険なるものの必要性を認めるものではないが(それどころかこれまで得た“超過利益”部分は加入者に返還しろといいたい)、度が過ぎる米国金融家たちの利益拡大策は看過できない)

 記事のなかからのみ該当部分を引用する。

●「米側は4月までの事前協議で、「政府が出資する日本郵政グループが自由に新商品を出せば公正な競争を阻害する」と主張していた」

●「日本郵政の西室氏は政府の郵政民営化委員長だった当時、米国に配慮し、がん保険の新規業務申請を認めない考えを示していた」

●「西室氏がトップに就任した日本郵政がアフラックとの提携路線を選んだ」


 要するに、米国側(米国アフラック)は、自分たちの拡販に利用できるかたちなら日本郵政が「第三分野」の保険に進出してもかまわないと考え、日本郵政は、自分たちの事業拡大を阻止しようとする米国側事業者と抱き合うことで活路を見出そうとしたというものである。

 これでアフラックと日本郵政は“満足”かもしれないが、「政府が出資する日本郵政グループが自由に新商品を出せば公正な競争を阻害する」という論理が消え去るわけではない。
 アフラックと日本郵政以外の「第三分野」取り扱い保険会社は、現在既に最大手のアフラックと全国津々浦々に販売網を持つ日本郵政とが連合した相手との“過酷な”競争を強いられることになる。

 これが「公正な競争を阻害する」ものではないというのなら、米国側は、今後、自己主張を通すためにそのような説明をすべきでないだろう。


 記事に、「23日の日本政府のTPP交渉への正式参加を受け、日米両政府は保険などの非関税分野について、今後2国間交渉を始める予定」とある。

 関税分野は二国間交渉で決められていくものと考えていたが、他の分野での合意は、ベトナムなど後進国を適用除外としても、他の加盟国は包括的に適用されると思っていた。
 10年後ないし15年後に関税撤廃といった理念的レベルの開放は包括的なものであっても、そこに至る前であいだは、何もかもが二国間交渉で決まると考えたほうがいいようだ。

 米国側が今回のがん保険で見せたえぐさを考えれば、TPPでも、日本は苦しい交渉を強いられることになるだろう。
 後進国から得るものは少なく、既にFTAやEPAを締結している国から新たに得られるものも少ない。

 米国・豪州・NZなどとFTAやEPAを締結していない先進国日本は、心して交渉に臨まなければ、おいしいところだけいいようにむしり取られることになる。
(言っても虚しい警告だが...)

==========================================================================================
日本郵政、米アフラックと提携 がん保険を共同開発
2013/7/24 23:07

 日本郵政は米保険大手のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)とがん保険事業で提携する。今秋以降、全国2万の郵便局でがん保険を販売するほか、アフラックと専用商品を共同開発する。従来模索してきた独自開発は当面見送る。政府が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に正式参加する中で、がん保険の凍結を求めてきた米側に配慮した格好だ。


 両社は週内にも提携で基本合意する。日本郵政の西室泰三社長やアフラックのダニエル・エイモス会長兼最高経営責任者(CEO)、チャールズ・レイク日本代表らが記者会見して、発表する。

 アフラックは日本で約1500万件のがん保険契約を持つ「第三分野」保険の最大手。日本郵政は今秋から順次、簡易郵便局を除く全国2万の郵便局と、かんぽ生命の約80の直営店舗でアフラックの商品を販売する。2008年からアフラックのがん保険を1000局で扱ってきたが、提携を機に全局で展開する。日本郵政向けのがん保険の専用商品も共同開発し、来年秋にも販売する。

 かんぽ生命は08年に日本生命保険と提携し、がん保険の独自開発を模索してきたが、従来路線は事実上撤回する。

 日本郵政がアフラックとの提携にカジを切る背景には、TPPに関する日米交渉がある。米側は4月までの事前協議で、「政府が出資する日本郵政グループが自由に新商品を出せば公正な競争を阻害する」と主張していた。
 23日の日本政府のTPP交渉への正式参加を受け、日米両政府は保険などの非関税分野について、今後2国間交渉を始める予定。日本郵政の新規業務進出がくすぶり続ければ、円滑な交渉の阻害要因になる恐れがあった。
 日本郵政グループが独自開発を見送り、米保険大手の商品を全国的に販売することで、米側の保険分野での懸念は解消する見通し。日本郵政は少数の郵便局を通じて、他の民間保険の医療保険や変額年金も取り扱っているが、これほど広範に販売する例はない。

 日本郵政の西室氏は政府の郵政民営化委員長だった当時、米国に配慮し、がん保険の新規業務申請を認めない考えを示していた。西室氏がトップに就任した日本郵政がアフラックとの提携路線を選んだのも、その延長線上に位置づけられる。
 日本郵政は競争力のあるアフラックの商品販売を機に、新たな顧客の開拓や手数料収入の拡大を目指す。収益力の強化を進め、傘下のかんぽ生命、ゆうちょ銀行を含めた上場の早期実現を目指す。

 一方、がん保険で7割を超えるシェアを持つアフラックは自社の代理店のほか、01年から第一生命保険に商品を供給している。今回の提携で有力な販売網がまた一つ加わることになり、最大手の地位を強固にする考えだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF2400X_U3A720C1000000/?dg=1

 

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コメント
 
01. 2013年7月25日 07:43:47 : jeioIvL5X6

安倍政権の経済政策のアドバイザーをしている竹中平蔵が郵政のお金をアメリカに出資しろと昔から言っている。
竹中売国奴がそれを実行したに過ぎない。
http://www.youtube.com/watch?v=ne_A520ngVk

02. 2013年7月25日 07:55:36 : W7CuBdZI4k
 日本郵政、アフラックと提携。
 もう始まった。  あっちで進行中のTPP交渉騒ぎはなんだ?

 


03. 2013年7月25日 08:00:26 : EGFY7zcmP1
今朝のNHKNEWSによればTPP協議で日本向けの集中説明日をわざわざ2日とったという内実は2時間/1日だとさ。
こんなばかな会合に出てもしょうがないとマスコミにたんかをきる日本側交渉団員がいればいいのだが、言ったとたん首だろうな。

04. 2013年7月25日 11:25:36 : fnXoLNATF6
ちなみに西室泰三を日本郵政の社長に起用したのは安倍政権。

時事ドットコム:日本郵政社長、西室氏で調整=坂社長退任へ−政府
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013051000106&g=eco

こんなのが「愛国」だと持ち上げられてるんだから笑う。
これ結構重要なニュースだよね?


05. 2013年7月25日 11:38:07 : FMLG74UzoA
> 日本郵政は競争力のあるアフラックの商品販売を機に、新たな顧客の開拓や手数料収入の拡大を目指す。収益力の強化を進め、傘下のかんぽ生命、ゆうちょ銀行を含めた上場の早期実現を目指す。

アフラックは廉価な保険を提供し業績が良いのだから、これは日本郵政の業績アップに大きく貢献することになるだろう。

日本郵政は元官僚の天下り社長:斉藤次郎に食い物にされ、営業収益が大赤字に転落した。
『日本郵政、減収減益 郵便事業1034億円の営業赤字 』
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/261.html


日本郵政は、安倍政権になって元官僚天下り社長から東芝社長だった西室氏に交代。
やっと官僚に喰いものにされた状態から脱したわけだ。

元東芝社長だった西室新社長には、ぜひ頑張って日本の重要な資産である日本郵政を建てなおしてほしい。


06. 2013年7月25日 11:43:01 : FMLG74UzoA

>>05ですが、追加。

日本郵政を元官僚天下り社長にし、営業利益を大赤字にさせたのは、鳩山ー小沢政権です。

日本郵政を元官僚の食い物にさせた、鳩山ー小沢政権の責任は重い。



07. 2013年7月25日 12:38:25 : fnXoLNATF6
>>05
>ぜひ頑張って日本の重要な資産である日本郵政を建てなおしてほしい。

なに言ってんのお前
郵政を米保険会社に献上する売国行為だぞこれ


08. 2013年7月25日 13:07:05 : FMLG74UzoA
>>07
>郵政を米保険会社に献上する売国行為だぞこれ

??

献上なんてしていないよ。

アフラックを利用して日本郵政が儲けようとしているだけ。

元官僚の斉藤次郎社長には、営業利益を大赤字にされた。
民間業者で培った知恵を活用して、西室社長は日本郵政の業績アップを実現させるだろうね。


09. 2013年7月25日 13:55:14 : fnXoLNATF6
>>08
>従来模索してきた独自開発は当面見送る。
>がん保険の凍結を求めてきた米側に配慮した格好だ。

日本語理解できる?
(ニホンゴワカリマスカ?)


10. 2013年7月25日 14:00:20 : FMLG74UzoA
>>09

だから日本郵政の独自開発はしないで、アフラックのノウハウを利用して、日本郵政が儲けようとしているわけでしょ。

別に郵貯の金をアフラックに差し出すわけでもない。

日本郵政も儲かる、アフラックも儲かる。
win-winで良いことだよ。



11. 2013年7月25日 14:01:45 : s1s0jQ1eWo
●教育再生実行会議 …(wiki)第二次安倍政権における教育提言を行う諮問会議である。2013年1 月に発足した。
有識者(委員)
大竹美喜 (アメリカンファミリー生命保険会社創業者・最高顧問)
●アメリカンファミリー生命保険会社 …(wiki)日本における代表者
会長:チャールズ・レイク(入社前はアメリカ合衆国通商代表部日本部長)
●アフラックの“欺瞞”にメス 金融庁が前代未聞の長期検査  日本に主導権なし 米国本社の言いなり
業務改善命令の解除が目前に迫った11年12月、10年度の支払い漏れ件数の報告で突如、アフラックのずさんな支払い体制が浮かび上がった。契約者から保険金が少ないとクレームを受けて判明した支払い漏れ(外部発見)の件数が246件と、他社の10倍近いことが発覚したのだ。
日本に主導権なし
米国本社の言いなり
 この経営姿勢を決めているのは、実は米国本社だ。日本のアフラックは「支店」であるため、「現地法人」とは異なり、意思決定の権限がない。つまり、最終的な意思決定は米国本社が行っているのだ。とはいえ、アフラックの売り上げの7割以上が日本によるもので、しかも、日本の税引き後利益の約70%、多い年は100%を米国本社に送金している。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/127.html
●進行形の「日本再占領」に日本の統治機構はどのように臨むべきか。(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 )
レイクは郵政民営化の時にも米財界ロビイスト代表として政界工作を仕掛けた人物。レイクが含まれているということはこのCSIS調査団は、米国が進める太平洋経済圏戦略のTPP(環太平洋戦略パーナーシップ協定)の地固めという意味である。
http://www.asyura2.com/11/senkyo115/msg/568.html
●在日米国商工会議所(ACCJ) の(当時)会頭チャールズ・レイクというおっさんの講演を聴きに行ったら、『郵政民営化は私たち(ACCJ) が日本政府にお願いしました』と皆の前であっさり言っていた(笑)。
ちなみにレイクというおっさんはアフラックの当時の社長、今は会長。
思い切り、わかりやすい(笑)。ちなみにアメリカの陪審員制度を模した裁判員制度もこの人たちの要求だそうですから(確かに年次改革要望書に入ってた)。
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20111103/1320321237
●ブッシュを養う人びと
2004年ブッシュ陣営への献金者リストの一部です
10万ドル以上 (パイオニアと呼ばれるそうです)
アメリカン・ファミリー生命保険(アフラック)の副社長
http://earthkeepe.exblog.jp/803433/
●アメリカンファミリーに騙された!
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/homo/1166671985
●癌で入院している人のお見舞いには行ってはいけない
http://imai78.tumblr.com/post/53847174372

12. 2013年7月25日 15:30:45 : W7CuBdZI4k
FMLG74UzoA チャーン
 ちと「ノーテンキ」なんでないの?
 今朝のニュースじゃ「アメリカに配慮して・・・・」と伝えてたぞ。
 ニッポンは何かというとアメリカに配慮するんだよ。
 いまに食いつぶされる。 判りきってるじゃないか。 あ〜あ

13. 2013年7月25日 16:47:44 : fnXoLNATF6
>>10
おまえ読解力無さ過ぎ
本当に日本で義務教育を受けたのか疑わしいレベル
こんなところにコメントしてる暇があったら国語ドリルでもやってろ

14. 2013年7月25日 16:59:31 : fnXoLNATF6
【関連記事】

米に配慮、かんぽ新商品認可せず TPP日米協議合意
http://www.asahi.com/politics/update/0412/TKY201304120068.html
2013年4月12日13時30分

 日米両政府は12日午後、日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に向けた合意文書を発表する。米国側が懸念していた保険分野では、日本郵政傘下のかんぽ生命保険ががん保険など新商品を申請しても日本政府は当面認可しないことを決めた。

 安倍政権は12日に関係閣僚会議を開いて合意文書を決定。その後、安倍晋三首相が発表し、甘利明TPP担当相が記者会見して合意内容を説明する。

 TPPをめぐる日米間の事前協議では、日本政府の関与が残るかんぽ生命の事業拡大に米国側が自国の保険会社が競争で不利になることを懸念していた。麻生太郎財務・金融相は12日午前の記者会見で、かんぽ生命によるがん保険など新商品の申請について「今後、適切な競争関係が確立されたことが判断できるまで少なくともその認可を行う考えはない」と強調。認可しない期間を「数年間はかかる」との見通しも示した。


15. 2013年7月25日 17:01:12 : fnXoLNATF6
【関連記事】

TPP日米事前協議:早期の決着狙い「かんぽ」は棚上げ
http://mainichi.jp/select/news/20130410k0000m020122000c.html
毎日新聞 2013年04月10日 02時30分

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への日本の交渉参加に向けて日米両政府が進めている事前協議は、懸案だったかんぽ生命保険の事業拡大問題などを事実上、棚上げする形で決着する方向となった。日本政府は、14日のケリー米国務長官の来日を合意の一つのタイミングとしたい考えで、協議は大詰めを迎えている。【宇田川恵、大久保陽一】

 TPPの拡大交渉参加国は、関税やサービス・投資の自由化、知的財産保護など、TPPのルールを議論する会合を5月と9月に開き、10月にも大筋合意にこぎ着ける方針を決めている。日本の交渉参加が遅れると、ルール作りに意見を反映できない。日本政府は、7月中に交渉に入り、新規参加国のために臨時招集される会合で意見を表明しようと、参加に必要な各国の同意取り付けを急いでいた。

 政府内では当初、今月中旬の米政府の支持取り付けは難しいとして、20、21両日にインドネシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合の場を節目とするシナリオも描かれた。しかし、事前協議決着から米議会の承認まで90日かかり、臨時会合招集手続きなどを考えれば、「7月の交渉参加を実現するには、4月下旬の決着では遅い」(交渉担当者)。このため首相は、今月中旬までに事前協議を決着するよう、事務当局に米国との事前協議の加速を促していた。

 ただ、事前協議が決着した後も、正式に交渉に参加するまでは、ルール作りを巡る参加国の具体的な議論は分からない状況が続く。特に関税分野は、「聖域なき関税撤廃」の例外を勝ち取ろうとする各国の利害が衝突する。日本も、コメなど5分野の関税維持を求める方針だが、交渉の状況がわからないと戦略を立てにくい。既に決まったルールを、後から参加する日本がひっくり返すのも難しい。

 政府は、交渉中の国からの情報収集を強化する考えだ。具体的な交渉状況をもとにTPPのメリットやデメリットをまとめ、国内調整を進める。

 ◇実質交渉なし「裏目」の懸念も

 日本と米国の事前協議で最大の懸案とも言われていた日本郵政グループのかんぽ生命保険の事業拡大を巡る問題は、「継続協議」とし、事実上棚上げする見通しとなった。

http://mainichi.jp/select/news/20130410k0000m020122000c2.html
 米国は、「政府が100%出資する日本郵政グループには“暗黙の政府保証”があり、民間が競争上不利になる」と主張、かんぽ生命の事業拡大に強い懸念を示してきた。がん保険で日本国内の過半のシェアを握る米系のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)とメットライフアリコ生命保険の2社が、かんぽ生命のがん保険参入を警戒していることが背景にあった。

 日本側は、かんぽ生命はがん保険に参入しない方針を表明。さらに「民間が不利にならないよう、公正な競争を確保する」と確約することで米側を説得した。米政府も、TPPの存在感を高めるには日本の参加が好ましいと考えており、踏み込んだ議論を避けることで大筋合意した。ただ、日本郵政の収益力を高めたい政府は、新規事業すべてを凍結させるつもりはない。政府関係者は「実質的な交渉をしていないことが今後、裏目に出る可能性もある」と指摘。かんぽ生命は学資保険の新商品投入を計画しており、TPP交渉で議論される可能性もある。【宇田川恵、大久保陽一】


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