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参議院議員選挙の結果を受けて
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2013年7月23日 生活の党
小沢一郎代表記者会見(2013年7月21日)
※小沢代表会見は3分頃から
7月21日、小沢一郎代表が今回の参議院議員選挙の結果を受け、記者会見を行いました。会見の要旨は以下の通りです。
【会見要旨】
Q.
今回の選挙、全てはまだ確定していないが、小沢代表の地元岩手を含めて、現職、新人ともに落選が確実となっている。また比例についても、議席獲得が難しいと伝えられている。これに関して率直な受け止めと、またこれを踏まえて、巨大になった与党に対してどのように対峙していくのか、野党間連携の考えも含めて伺いたい。
A.
今現時点において、大変厳しい選挙結果だと思っている。しかし国民皆さんの、主権者の判断だから、それを事実としてキチンと受け入れて、今後の政治活動をしていく、ということだろうと思っている。国会を意識しての今の質問かと思うが、いずれにしても自公が大きな勢力になった。しかし4年前は真逆の話だったわけで、有権者の、主権者の判断を素直に受け入れながら、自分たちの主張を理解してもらえるように、愚直に活動を進めていくという以外にないと思う。
Q.
岩手県選挙区について、関根(敏伸)候補が敗れたが、地元の候補が敗れたということについて一言ご書見を頂きたい。
A.
岩手県の結果については、私正直大変驚いておる。平野(達男)氏は昨年末まで民主党内閣の国務大臣を務めていた。総選挙で政権が崩壊し、自民党政権になったが、平野氏は民主党を離党して、今度は自民党に、いわゆる入党かどうかは別として、自民党に申し入れをした。それを自民党から断られたということだが、このような政治家としての生き方をしている人に、岩手県でこのように大きな支持が集まるということは、私の政治家として、人間としての生き様から考えると、今もって信じられない。
Q.
かねてから(小沢)代表は、この参議院選挙を1つのステップにして、次の衆院選に向けて新しい受け皿を作りながら、次政権交代を目指したいと言っていたが、この思いに今も変わりはないか。
A.
変わらない。
Q.
小沢代表はこの選挙戦で、TPPをはじめとして安倍政権が進めようとしている、新自由主義的な政策を批判して戦ってきたと思うのだが、今回の選挙結果を受けて、農村を含めた地方の経済に、どのような影響が懸念されているか。また、今後の野党間連携においてTPP反対の考え方で一致する、ということについてどの程度重視していくかについて伺いたい。
A.
TPPについては、農業新聞さんですから(日本農業新聞の記者からの質問)それに関連して話すと、関税がアメリカの言うような引き下げ、ということになると、農業は壊滅的な打撃を受ける、ということは誰もが分かっていることだと思う。だから農家の生産者の方々、それを代弁する、多分農業新聞だと思うが、そこは自身で農業団体に、農業新聞自身で、今のままで本当に農業と農家を守れるのか、そのことを考えて頂くことだろうと思う。私は農林漁業だけの問題ではないと、医療制度にしろ、雇用の制度にしろ、アメリカのいわゆる構造協議の継続であって、日本社会にアメリカのルールを押し付けようとするものである。それがそのままになると、まさにいろんな分野での、農業であれ、医療であれ、雇用であれ、日本のセーフティーネットの仕組みは崩壊してしまう。従って、今TPPに参加するべきではない、という主張をしてきた。このことはもちろん変わらないし、いずれ結果が出ることだから、その時にまたどう国民の皆さんが判断するかということだろうと思う。
Q.
これまで常々野党の再結集に言及しているが、今回の参議院選挙の各党の公約を見比べても、民主党、生活の党、あるいは社民党、みどりの風は、雇用の問題や、あるいはセーフティーネットの必要性などについて、考え方が似通っている部分があると思うが、今後野党の再結集を願ってどの様な点を重視して、どのような形で結集を模索していこうと考えているか。
A.
まだ選挙の開票が全部終わっていないので、終わっていないうちに次のことをどうこう言うのも少し先走りすぎていると思うので、一般論として、とにかくお互いに基本的な考え方で一致している政党、あるいは個人であれ力を合わせて、自公政権とその違いを鮮明にして国民皆さんの理解を頂く、ということだろうと思う。
Q.
新潟県選挙区について、まだ開票の途中だが、森ゆうこ代表代行が敗戦の弁を述べられたのだが、代表もご存じのように、新潟県選挙区は2議席目を民主党の議員と森代表代行が争う構図だった。知名度においては森議員の方が圧倒的にあったと思うのだが、それでも民主党の、全国比例から鞍替えしてきた、選挙区では初挑戦の議員に苦戦を免れなかった要因について、どのように考えているか。
A.
私は、新潟県選挙区については、県民の皆さんは必ず、森ゆうこ君を支持してくれるだろうと信じていた。結果的に届かなかったようであるが、多分森君だけではなくて、私どもの党全体にいえることであろうと思うが、我々の考え方が正確にはうまく伝わらなかったということだろうと思う。先ほどの農業新聞の質問もあったが、TPPということについても、ほとんどの国民皆さんが、非常に、その深刻さをそれほどに受け止めておられないのが現状ではないか。だからそういう意味において、その点もう少し県民皆さんに伝わり、理解していただければ間違いなかったとは思うが、とにかく連合はじめ、いろいろな支持団体、大きな支持団体はないという状況での戦いだから、その意味では県民皆さん、よく森候補を応援してくれたと僕は思っている。
Q.
今回初めてネット選挙が解禁ということになった。かなりの数の街頭演説なども、インターネットを通じて直接有権者の方々に届く、というようなこともあったかと思うのだが、従来の選挙戦と違い、ネット選挙が解禁されたことによって、選挙の戦い方に何か変化は生じたか。そしてネットも含め、メディア全般の報じ方について、選挙戦中どのように感じていたか。
A.
ネット選挙で、ネットを活用している多くの皆さんに、いろいろな形で政党やら個人やらの考え等情報が多く伝わったということは、大変いいことだろうと思う。ただ選挙の結果と関連して言えば、情報が伝わったとは思うのだけれども、それがなかなか行動には現れてこない、ということが現状の日本のネットの状況ではないかと思っている。ただ私どもとしては、選挙の票になって現れなかったとしても、多くのネットを活用している人たちに、現実の私たちの行動や主張が情報として入った、ということは間違いないことだと思うので、今後ネットを活用している皆さんも情報を得て、ご自分で判断して、そして行動すると。行動に繋がないと、結局、今度の参議院の得票はどうかわからないが、得票数が増えなくても、議席だけが一方に偏ってしまうというような現象が、今回も似たような物だと思うが、起きてしまうので、やはり情報を得たらそれについてご自分で判断し、判断したら行動する、という形になれば、ネットを解禁して選挙で活用した意義が出てくるのではないのかと思うので、その点は希望としてはそう思っている。
Q.
厳しい選挙戦になった原因について、先ほど我々(生活の党)の考え方が正確にうまく伝わらなかった、とおっしゃったが、なぜ伝わらなかったのか、その要因をどう考えているか。またそれ以外にも要因となるものがあると考えているか。
A.
一つは皆さんにあまり報道して頂けなかったということ。それからもう一つは、やはり民主党政権の失敗。もちろん私も責任逃れをするつもりはないが、それが一番大きかったのではないか。
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