本当のことを伝えないメディアなど百害あって一利なし。

脱原発にも種類があるから。
１．社民や共産や生活が主張した、オーソドックスな脱原発。
　　⇒昭和の「反戦運動」の延長線にある、左翼の飯ダネ。
２．みんなの党や維新などの「ネオリベ」が主張する、発送電分離などの規制改革の一環としての脱原発。
　　⇒郵政民営化同様に、国の電力インフラを自由化と称して外資に提供するもの。
３．ＳＲＥＥＤＩ隠し・２０ミリシーベルト制定、メディアと原発村との癒着批判
　　など具体的な「政策の批判」「実行責任者（スズカンなど）」の責任追及。
　　⇒具体的な政策批判は、行為者：霞が関（公務員）を特定した批判であり、
　　　メディア批判も、具体的な行為者（メディア）を特定した批判。これが山本だ。

昨年の衆院選で、脱原発を掲げた「日本未来」が惨敗し、今回、山本太郎が当選した事の違いを考えるべきで、
日本未来の主張は、従来の左翼の主張の域を出なかった事で、左翼村の支持しか得られなかった事に対し、
山本が主張した「ＳＰＲＲＤＩ隠しに対するスズカンへの責任追及など」は、左翼の「かけ声だけの」主張ではなく、
「具体的な提案＝ＳＰＥＥＤＩデータを隠した事で避難者に不要な被曝をさせた事に対する責任を取れ）であったため、
「有権者の心を捉えた」のであって、両者の主張は大いに違いがある。

山本太郎の主張の中には、（本人の意思とは無関係に）霞が関批判が内在しており、
だからこそ、霞が関との間に良好な関係を気付いていたリベラル系文化人などが危機感を持って「スズカン応援団」として山本批判を行ったのである。

東京新聞が、山本太郎の主張を「公明党（呆れるよ）や従来型の共産党と一緒に『脱原発』と一括りにする事」の意味は、
山本太郎の「ＳＰＥＥＤＩ隠しの責任追求」などの「具体的な政策批判」の声を「薄めてしまおう」という意思の表れ、と批判されても仕方が無いだろう。

山本の主張は従来の「ガス抜き」ではなく、霞が関の政策は間違っているだろ「責任者出て来い」というものだから、
「再稼働問題」という従来型の「賛成・反対」の議論に後戻しするのではなく、
「米軍には情報を提供して、国民には情報を提供しなかった『行為の責任』」などにきちんと焦点を当てる事で、
「東電の責任、業界に天下ってのほほんとしている勝俣らの旧経営者の責任、住民を被曝させ人体実験させている者の責任」など
タブーとして「やり過ごされてきた事」を掘り返す「きっかけ」として欲しい。

できれば、共産党には「山本と協力して」、ＳＲＥＥＤＩ隠しの責任追及に動いて欲しい。