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2013/07/22 17:24 日々雑感
昨日投開票のあった参議院選挙で安倍自公政権が大勝した。野党は惨憺たる有り様となり、この国の政治は元の55年体制へ逆戻りしたかのようだ。
55年体制とは米国と意を通じた官僚たちによる政治で、自民党の長期政権とはつまり米国傀儡の官僚政治を民主的な選挙で国民が追認したいたものに過ぎない。それを打破して2009年総選挙で民主党が政権を執ったものの、小沢一郎氏を除く民主党国会議員に政権運営に当たる覚悟が皆無だったことが民主党政権が短期政権で終焉した原因があった。
米国傀儡の官僚政権は事毎に当たって従前の政治を民主党的なものに改めようとすると面従腹背を貫いた。首相が「最低でも県外」と普天間基地の移設先を決定すれば、官僚は行政機関として必死でその実現に当たるべきだった。
しかしこの国の官僚たちはこぞって米国の顔色を窺ってマスメディアと一緒になって首相の意を挫くことに専念した。そしてモノの見事に首相をバカ呼ばわりする米国マスメディアと一緒になってこの国のマスメディアまでもがバカ呼ばわりして政権の座から追いやった。もとより、小沢一郎氏はなぜか米国の意に従う検察庁の悪意に満ちた捏造「政治とカネ」事件により首相になるべきだったにも拘らず、政治の表舞台から遠ざけられ、ついには民主党の座敷牢にまで入れられてしまった。
そして菅・野田政権は疑似自民党政治を展開し、2009マニフェストを大きく裏切って国民の信を失った。その結果が昨年12月の総選挙の大敗であり、昨日の参議院選挙の大敗だ。
野党の雄たるべき民主党が疑似自民党では広範な国民の支持は集まらない。野党は総じて腰砕けとなり、自民党補完政党の維新の会やみんなの党までも一時の勢いを失った。そして小沢一郎氏率いる「生活の党」も改選議席ゼロという惨憺たる有り様だ。これが国民の意思とは到底思えない。
まずは民主党が再度「非・自民、非・共産」の旗印を立てるべく、党内で徹底した議論を戦わせるべきだ。そして疑似・自民党と化した連中とは決別すべきだ。彼らには熨斗をつけて自民党に進呈すべきだ。なぜなら、彼らこそ獅子身中の虫だからだ。
あるいは虫の方が獅子よりも巨大かもしれない。しかしそれでも虫を追い出すべきだ。なぜなら所詮虫は虫に過ぎない。いかに育てたところで獅子にはならない。それなら断腸の思いで切り捨てるべきだ。
当然、彼らが変節した原因となった彼らの支援団体とも手を切るべきだ。公務員改革に抵抗した自治労は要らないし、馬鹿げた自虐史観の砦と化している日教組も要らない。
必要なのはたとえ満額でも暮らせない年金しか手に出来ない「国民年金加入者」たちや、厚生年金加入者でも平均年俸を下回る貧困層の支持だ。国内の労働者には目もくれず海外へ進出した多くの企業を抱える経団連なんかのご機嫌伺いする必要はなく、寡占状態で言論界を牛耳りこの国のマスメディアを世論操作に使って来たマスメディアの顔色を窺う必要もない。
ただ、それは実に困難な道だ。人は他人の顔色が気になる生き物だ。群れて付和雷同するのを好む習性がある。しかし、たとえ更に少数となろうとも、民主党は徹底した路線闘争を貫徹しなければ再生はあり得ず、この国の政治が蘇ることもないだろう。
アベノミクスはそれほど長く国民に幻想を与えることは出来ない。金融の「異次元」緩和は、当然「異次元」の反作用をもたらす。それを予測して警鐘を鳴らす経済評論家は今のところ皆無だが、近隣の二ヶ国が破綻状態に陥っていることもアベノミクスの夢から国民を覚醒させるに十分な余波を及ぼすだろう。
中国は更に「異次元」の最低金利枠撤廃という超金融緩和策により、バブル崩壊を一日送りの先延ばし策を執ることにしたようだ。もはや膨れ上がった風船に更に空気を送り込みつつ、一日一日と破綻を先送りしているだけでしかない。しかし確実に破綻するし、その際の破綻規模はさらに膨らむことになる。
韓国経済は中国以上に惨憺たる有り様だ。まず政府の国庫にカネがない。日本を真似て始めた子供手当の支給が地方によって異なるが、早い地域ではこの3月から滞っているという。8月にも公務員給与が支払えない状況に陥るともいわれているほどだ。
安倍政権では中・韓と外交のチャンネルは構築できないだろう。その責任は日本政府と中・韓政府の両方にある。バカな「歴史認識」や根拠なき「靖国参拝」批判を退けて、中・韓と対話の出来る政治家が自公政権にいるだろうか。
とっちゃん坊やのような連中は選挙には強いかもしれないが、権謀術数の渦巻く外交や、面従腹背の官僚たちを使いこなすのは望むべくもない。民主党は一日も早く路線闘争を経て、「非・自民、非・共産」の野党の中核政党へと脱皮すべきだ。それ以外に民主党のみならず、この国の政治が蘇生する途はない。
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