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2013年07月22日 日刊ゲンダイ
参院選で自民の比例から出馬し、滑り込み当選した「ワタミ」創業者の渡辺美樹氏(53)。明け方に当確が出ると、支援者50人を前に、「私は(国会議員の)1年生。『1年生は何でもやります』と言うのが私の会社でも正しい回答だ」と笑顔満面で語った。
このひと言が、またネットユーザーの怒りに火を付けた。「ワタミ」が従業員に配布する理念集に書かれた「365日24時間死ぬまで働け」のフレーズや、出馬会見で渡辺氏が宣言した「雑巾がけからやらせていただく」という言葉を引き合いに、掲示板やツイッターでは罵詈雑言のオンパレードだ。
<じゃあ、24時間365日死ぬまで働け!>
<まずは床の雑巾がけとトイレ掃除をやれよ>
<とりあえず、ブラック企業根絶をやってもらおうか>
<これは過労死するまで働くってことだよな>
<会議中に居眠りしたらどうなるかわかってんだろうな>
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、渡辺氏を待ち受ける“厳しい現実”について、こう指摘する。
「民間人である選挙中は、世間のブラック企業批判にも“立て板に水”でいられましたが、これからは国会の場に引きずり出されます。渡辺氏が議員バッジをつけている限り、本人も自民党も野党の攻撃と質問にさらされるでしょう。街中で目撃されようものなら、『もう帰るんですか?』なんて言われかねません。針のムシロになるのではないか」
居酒屋チェーン「ワタミ」は、いまや外食産業だけでなく介護や農業、環境事業まで手がける一大企業グループである。2013年3月期の有価証券報告書によると、グループ全体の従業員数(パートも含む)は2万1000人超だ。
渡辺氏の得票数10万4176票は、従業員の家族や取引業者、株主、顧客などのステークホルダーを勘案すれば、決して高い得票数ではない。ワタミ王国の絶対君主から議員1年生になった渡辺氏、果たしてこれまでのようにいくかどうか……。
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