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2013-07-22 陽光堂主人の読書日記
参院選は、予想通り与党の圧勝となりました。意外だったのは、生活の党とみどりの風が全敗だったことで、特に既得権益勢力と激しく戦ってきた森ゆうこ議員が落選したのはとても残念でした。
日本維新の会は思ったより議席を伸ばし、橋本共同代表の進退も有耶無耶になりそうです。生活の党の比例票は100万票に達しませんでしたが、一部が改竄されて維新の会の方へ行ってしまったのではないかと疑念が生じます。証拠があるわけではありませんが…。
小沢氏の地元岩手でも議席が取れず、マスコミは小沢氏の神通力は失われていると報じています。選挙結果が正しいのなら、確かにその傾向が見られます。
小沢氏は巻き返しを図るつもりですが、次期の国政選挙は早くても3年後の夏となります。失政続きでも、与党は政権をたらい回しにすることでしょう。小沢氏は既に70歳を超えています。捲土重来は中々難しそうです。
懸念された不正工作も、やはり色々あったようですが、結果を覆すまでに至るかどうか…。高槻市などで投票用紙を間違えて交付し、無効票が結構生じています。選管は不手際を詫びていますが、やり直しは出来ないということで、せっかくの投票が無駄に終わっています。
投票用紙と個人を特定できないためでしょうが、重大な権利の侵害で、謝って済む問題とは思えません。カウントの問題と相俟って、改善すべき課題と言えます。
選挙結果は全くつまらないもので、注目を集めたのはワタミの渡辺美樹氏と反原発の山本太郎氏の当選ぐらいです。渡辺氏はギリギリセーフの当選ですが、悪名高い会社の経営者だけに経済政策への悪影響が懸念されます。
山本氏は公職選挙法違反の疑いを出されていますので、今後、当選取り消しになる可能性があります。彼に対する評価は賛否両論ありますが、取り消されたら大騒ぎになることでしょう。
与党は勝利したものの、改憲勢力で3分の2を占めることはできませんでした。国民のバランス感覚が働いた結果ですが、安心できません。確かに自民維新みんなを合わせても3分の2にはなりませんが、公明党と民主党の動き次第でどうなるか分かりません。
公明党は与党ですし、民主党の中にも改憲勢力は存在します。安倍はやる気満々なので油断出来ません。
今後どうなるかについては、明るい展望を見出すことは殆ど出来ません。安倍政権の暴走が止められるのは、情けないことに米国だけで、他力本願せざるを得ない有様です。
幸いなことに、オバマ政権と安倍内閣の方針は齟齬を来しています。安倍内閣は、アーミテージら米国戦争屋の意向に従って動いていますが、オバマ政権の方向とは一致していません。それ故、ねじれが解消しても、安倍政権は外交面でダッチロールを続けることでしょう。
与党の勝利には、プラスの側面ももちろんあります。対立している中韓は、長期政権の兆しが見えて来た安倍内閣と話し合わざるを得ず、何らかの妥協を迫られることになります。お互いのパフォーマンスは続くでしょうが、実務的な話合いは進展するものと見られます。(妨害がなければの話ですが…)
麻生副総理が盛んに流している消費増税の強行も、お流れになる可能性があります。消費増税を煽っているのは財務省ですが、その背後には外資が控えていて、彼らが株高を演出しています。
政府筋は景気が上向いていると言っていますが、来年4月からの消費増税を睨んで消費が活発化しているのは事実です。住宅などを今の内に買っておこうというわけで、来年以降の消費が前倒しされています。だから見かけの上では数字はよくなっています。
しかしその反動は来年以降に表れますから、何もしなければ景気は著しく低迷します。幾ら今年の夏の数字がよくても、来年春の状況が悪化していれば増税などできません。無理に上げれば、倒産や自殺が激増します。
外資は既にその辺の成り行きを読んでいて、消費増税中止、財政悪化による国債暴落というシナリオを描いて再度ボロ儲けを狙っています。目論見通りになればこの国は悲惨なことになりますが、外資が工作しなくとも政府の無策が続けば、いずれ同じ道を辿ることになります。
間違いなく言えることは、ジグザクのコースを辿りながら、この国が衰退へと向かっていることです。それが運命ならば甘受するしかありませんが、政治の貧困故の出来事なら、こんな不幸はありません。しかし、民意でこれに歯止めをかけるチャンスは失われました。長嘆息を禁じ得ません。
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