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ワタミが当選。自民党に投票した有権者の罪は重い(きまぐれな日々)
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最初から自民党の圧勝が予想されていたクソ面白くもない参院選の投開票が昨日(21日)行われ、当然のごとく自民党が圧勝した。しかし獲得議席は65議席で、選挙戦序盤でマスコミが予想していた「70議席前後」には及ばなかった。選挙区では最初から劣勢が予想されていた沖縄の他は岩手でしか取りこぼしはなく、47議席を獲得したが、比例区が18議席と、前回(2010年)より6議席増やしたものの、当初予想されていた「20議席を上回る」結果とはならなかった。但し、比例区の自民党の得票率は34.7%で、昨年末の衆院選における比例ブロックの得票率27.6%よりは増えている。
野党では、予想通り民主党が17議席(選挙区7、比例区10)の惨敗。比例区では公明党と同じ獲得議席だが、得票率で公明に負け、第3党に転落した。なお公明党の選挙区当選は1人で、獲得議席数は11。
私が今回の参院選で主要な標的にしていた日本維新の会は、しぶとく8議席(選挙区2、比例区6)を獲得した。その日本維新の会と訣別したみんなの党は8議席(選挙区4、比例区4)。日本維新の会とどちらが議席を多く獲るかを注目していた共産党は8議席(選挙区3、比例区5)だった。つまり、維新の会、みんなの党、共産党はいずれも8議席を獲得したが、比例区では維新6、共産5、みんな4だった。維新は先の都議選では生活者ネットの3議席にも及ばない2議席と惨敗したが、大阪を中心とする西日本ではまだまだ支持が根強いらしい。自民圧勝よりも私がもっとも落胆したのはこの維新のしぶとさだった。
上記以外の野党は惨憺たる結果で、社民党は比例区の1議席のみ、生活の党は選挙区、比例区ともに全滅。みどりの風も生活の党同様、選挙区、比例区ともに全滅した。社民党と生活の党については、『kojitakenの日記』のエントリ「生活の党、やはり選挙区も比例区も全滅。社民党は比例区の1議席のみ」を参照されたい。
注目の東京選挙区は、丸川珠代が100万票以上を獲得してダントツ。もう1人の自民党候補である武見敬三は60万票強の最下位当選。6年前の参院選では、自民党東京選挙区は保坂三蔵当選、丸川珠代落選が予想されていたが、蓋を開けてみれば丸川当選、保坂落選だった。テレビで名を売っている候補者が強いのが東京の特徴で、テレビで人気を得た橋下徹がのさばる大阪といい勝負である。
そんな東京人が選んだのが山本太郎で、4位当選。3位の吉良佳子(共産)との差は3万票を切っており、投票率の低い中にあってもこれだけ伸びた。山本については、脱原発の主張は良いが「トンデモ耐性」を懸念している。緑の党の比例区候補だった三宅洋平のように、「不正選挙」だの「地震兵器」だのといった、「小沢信者」が偏愛するトンデモを口走ってはいないが、山本のブログのコメント欄には「不正選挙」や「地震兵器」に言及する人間が確認できる。当選したからには山本太郎には今後「トンデモ」に惑わされない言動を望みたい。生活の党の議員がほとんどいなくなったこともあり、山本太郎は今後重要なチェック対象になる。
「緑の党」は上記に指摘した三宅洋平のような候補者を立てているようでは、議席獲得に遠く及ばなかったのも致し方ない。同党の比例区の得票を見ると、三宅洋平の得票が176,813票であり、2位の党共同代表・すぐろ奈緒の9,101票よりも2桁多い。個人名による三宅の得票は、緑の党が得た458,017票の実に38.6%を占める。三宅洋平は山本太郎と行動を共にすることが多かったそうだが、緑の党の得票は、言葉は悪いがこのトンデモ男・三宅洋平の得票に水増しされたものだった。『kojitakenの日記』に「『緑の党』に期待したいが『トンデモ耐性』が懸念される」と書いたその懸念が現実のものとなっている。同党は一からの出直しが必要だ。
さて、今回の参院選で、維新の会のしぶとさとともにもっとも不愉快だったのは、あの「ブラック企業」の経営者・ワタミこと渡邉美樹が当選したことだ。ワタミの得票順は比例区の候補のうち17位で、自民党の当選者18人のうち下から2番目だった。しかし当選は当選だ。
おそらく自民党の得票が比例区で伸びなかったことに、ワタミの擁立が相当影響している。逃げた票の多くが「国政政党のワタミ」ともいうべき日本維新の会に流れたと思われることは痛恨だが、ワタミの擁立は自民党の正体を知らしめる出来事だった。
しかし自民党は比例区の得票が当初の予想ほど伸びなかったとはいえ、ワタミは当選した。自民党に投票した有権者の罪は極めて重い。「私はワタミなんか支持していない」というのは言い訳にはならない。なぜなら、ワタミは自民党総裁の安倍晋三がじきじきに口説き落とした候補であり、自民党を支持することはワタミ、ひいてはブラック企業を利する政治を支持することにほかならないからである。ここに私は、今回の参院選の比例区で自民党に投票した人間を、ワタミ以外の個人名で投票した人間も含めて強く非難する。
最後に、ワタミと同様に私が注目していたのは、同じ自民党の比例区候補・大江康弘だった。この男に注目していた人間は稀だろう。なぜ私が大江に注目していたかというと、検索語「大江康弘」を用いた『kojitakenの日記』の記事(下記URL)へのアクセス数が、公開以降の2か月足らずの間に2万5千件に達していたからだ。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130525/1369457867
記事にも書いたように、大江康弘は「幸福実現党唯一の国会議員」だった時期があるのだが、それ以上に問題だと思ったのは、大江が典型的な「土地の豪族(土豪)」の出であり、一族の資産だけが取り柄の人間が金の力をバックに政界で好き勝手に振る舞っている人間であることだ。主義主張は別として、金持ちの道楽で政治をやるようなこんな人間こそ真っ先に落選させなければならない、そう思っていた。
そしてワタミ同様、こんな人間を公認した自民党(安倍晋三)の体質を問題視していた。ブラック企業ばかりか「土豪」も異様なまでに優遇するのが自民党という政党なのである。
しかし私は「大江康弘を落とせ」というブログキャンペーンはやらなかった。わずかなりといえども大江康弘に注目させたくなかったからだ。そして自民党に投票する人間がどのくらい大江に投票するか注目していた。もちろんその大部分が組織票であることは承知していたが。
結果は落選。大江の自民党内の得票順位は21位だった。ワタミ擁立で自民党から票が逃げたあおりを食った形である。維新の粘り、ワタミの当選などの凶報が目立った今回の参院選にあって、大江康弘の落選はせめてもの救いだった。
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