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2013/07/22 05:09　日々雑感

　潤沢な公共事業の復活により、久し振りに元気を取り戻した土建業界が全国でフル回転したようだ。昨日投開票された参議院選挙で自民党が圧勝した。

　これにより新自由主義がいよいよ日本社会の諸制度をハゲ鷹流に造り変えていくだろう。「限定正社員」も導入され、いよいよ働く者の権利は奪われていくだろう。しかし、それも国民の選択だから仕方ない。

　国民はなんというバカげた選択をしたものだろうか。アベノミクスなるものが実態不明なスローガンに過ぎず、経済政策としては語るべきものは何もない。ただ日銀が「異次元」の金融緩和をしただけだ。
　なぜこういう結果になったのだろうか。いうまでもない、マスメディアによる「アベノミクス」キャンペーンと業界団体のフル稼働という旧来の選挙が復活したからだろう。

　分裂選挙を戦った野党は死屍累々だ。民主党も「消費増税」を掲げている限り自民党の補完勢力に他ならない。自民党の補完勢力だる維新とみんなを差っ引けば民主的な野党は殆ど壊滅したに等しい。党内民主主義が党外者から見えない共産党も公明党と同じく民主的な政党とはいえない。

　だが、これで良かったのかも知れない。国民は一度手酷い目に合わされなければ自公政権の本質が理解できないだろう。ただマスメディアが吹かせた風に乗って当選を果たした連中が万歳をする姿を延々と拝見していて、ますます暗澹たる気分に陥った。この国は肝心の所が壊れてしまったかのようだ。

　安倍政権が手引きして、いよいよ米国の新自由主義者たちがTPPのISD条項によってこの国の社会制度や文化をハゲ鷹たちが喰い易いように破壊してしまうだろう。すべてはグローバリズムと「改革」「規制撤廃」という美名の下で、マスメディアによる鉦や太鼓の鳴り物入りで国民を惑わした上で実施されるだろう。

　自公政権の「決められる政治」がそんなに良いのか、国民は近々結果を目にするだろう。衆議院総選挙までの三年半の間に何がどのように変化するのか、国民は新自由主義の怖さを身を以て知ることになるだろう。

　それからでしか変われないのなら、これも仕方ない。これも民主主義の宿命だろう。マスメディアを制する者がこの国の世論を制する。政治的中立の貌を装いつつ、新自由主義者の手引きをしているこの国のマスメディアは情報専制主義の中核を担い続けるだろう。
　政治を国民がその手に「取り戻す」よりも先に、マスメディアを国民がその手に「取り戻す」ことの方が先に必要のようだ。金太郎飴のような記者クラブを形成する全国紙大手と全国紙大手が支配するテレビ業界を民主化しなければこの国は変わらないようだ。しかし、どのような手立てでマスメディアを民主化することが出来るのだろうか。それがこの国の最大の課題のようだ。

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コメント
01. 2013年7月22日 10:27:33 : ESINLMjfEI 「だが、これで良かったのかも知れない。国民は一度手酷い目に合わされなければ自公政権の本質が理解できないだろう」 雑感君、一度どころか今迄ズーット騙され続けているじゃないか。 無知と軽薄の一般大衆は常に愚かなんだよ、そのうえこのグータラ人種はケジメという言葉を知らない。　そしてマゾなんだ。 今後10、20年経過して放射能の影響が決定的段階となるが、それでもグータラ共は覚醒しないだろうな。
02. 2013年7月22日 10:54:51 : zKhrRT3tBk 喉元過ぎれば熱さを忘れる、救い難きニッポン国民。同じ過ちを繰り返すマゾヒティックハポン。こんな日本に見切りを付けたい衝動に駆られるが、しがらみで如何ともし難い。このジレンマとの戦いはエンドレス。
03. 2013年7月22日 11:22:44 : NDlxJ8RCcI 一度マスコミの郵政民営化キャンペーンに踊らされ、お祭り気分で意味も分からぬまま小泉に投票した馬鹿国民は、さんざんな目に遭って慌てて政権交代させた。 ただ、馬鹿だから1回の選挙までしか記憶力がもたなかった。 選挙が終われば、すぐにマスコミに騙されて自らの手で新しい政府をたたき潰した。 今回は小泉以上の暗黒時代になるだろうから、もっと暗黒の地獄を見ればもう１回は覚醒するだろう。 次の選挙でどの程度まで逆転できるかの1回勝負だと思う。 記憶は1回しか持たないから。 そしてその政権は、発足直後に真っ先に全力で記者クラブをたたきつぶさなければならない。 どんな馬鹿でも気付くようにいっそ自民党には思い切りやってほしいよ。 徴兵制くらいやれば、子を持つ親なら覚醒するかな？？？
04. 2013年7月22日 11:29:42 : xdComoKHeQ いやあ〜、ここまで負けると逆に清清しいですな（笑） 頭のよい人はすぐ絶望みたいな事を書きたがるが どん底ならどん底のほうが逆に吹っ切れる。 もう一つ感じるのは 頭のよい人はせっかちね（笑） さざれ石が巌になるまで待てとは言わんが 脱皮するためには時間も必要、 体を大きく揺らすことも必要だろう。 その過程で今まで隠ぺいされていたものが 表に出てくるようになったことが大きい。 問題はハッキリしている。 マスメディアを如何に潰すか、これにつきる。 特にNHKをいかに潰していくか。 しかし、岩手はおどろいたね〜 平野はないだろう、平野は（笑） 予想がおおはずれ、情けな〜。
05. 2013年7月22日 12:04:02 : qm2fmM1KDQ 誰も視聴していないと思うが、比例代表でワタミが当選する、しないの裏で、 ＢＳ−１１で、ゲンダイ二木が司会で、元公明党委員長の矢野、元共産の筆坂、小沢一郎の最後の腹心平野ら棺桶トリオが参院選を総括していた。 矢野は「もはや野党に存在感なし」と言い切り、自公で天下まわしてゆく、と宣言。（御大、いつ学会と和解したんだろう） 筆坂は、共産党が増えたと言っても、数は大した事ないのいだから、みんなや維新とは無理だが、 社民・生活・みどりとは連携できる所はしてゆけばいい。（でも、この人共産党に影響力ゼロだし） 平野は、みんなの党の埼玉の候補者の選挙は生活の党が支えた、岩手は民主・生活の共同候補の擁立を反小沢派に妨害された、 自分は民由合併には反対で、民主党の中には、政策論議を裁判のように捉える人間がいて、政治は妥協という事が全く分かっていない、と愚痴。 矢野御大にすれば、維新・みんながバラバラなのも気に入らなけらば、社民などの左派系がバラバラなのは問題外、という事で、 今後３年間国政選挙が行われないのだから、もはや『野党である事は飯喰い』であり、 そういう状況が見えていたにも拘らず、纏まらなかった野党には存在価値はないと怒っている。 共産筆坂が、共産党は党名を変えた方がいい、という意見に、 もはや世界に「共産主義の国家」なんて存在しない、中国でさえ経済は民主化しているのだから、（日本の共産党だって）共産主義なんて目指していない、 資本主義経済ですよ、と発言している。共産党＝共産主義なんて時代錯誤ですよ、と。 平野は、資本主義経済が「グローバル資本主義」に変容してしまている。 その変化に気づかなければいけないが、アベノミクスはそれが分かっていないと批判。 平野のグローバル資本主義への危機感が共産党の若手議員を経由して広まってゆけば、多少はまともになるのかもしれない。
06. 日高見連邦共和国 2013年7月22日 12:37:40 : ZtjAE5Qu8buIw : C7Wqvb1wZA ０４さま ＞しかし、岩手はおどろいたね〜 平野はないだろう、平野は（笑） 予想がおおはずれ、情けな〜。 まったく面目ないです・・・ ＞いやあ〜、ここまで負けると逆に清清しいですな（笑） 同意します。 さて、今度の選挙は“負け方”が重要だと思って（言って）いたんですが、 まさかこのようなカタチになるとは、全くの“想定外”です。 私は、“捩れ、歪み、誘導された結果”だとしても、今回の選挙の岩手県民の“選択”を苦しいながらも“是”とします。 何よりも大事なのは“復興岩手”、その唯一の正義に旗印に背くようだったら、 平野“議員”は死より恐ろしい事態の招来を覚悟せねばならないでしょう。 『被災地復興』の名に於いて、平野議員の“奮起”を心から期待します。

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