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2013/07/22 誰も通らない裏道
参議院選挙は事前の予想通り、自民が圧勝し、民主党が歴史的惨敗をした。
なぜ、民主党はこれほど負けたのか。今後、党内で総括が出るのだろうが、理由は簡単だ。
それは以下のように考えればいい。
もし、山本太郎が突然、「議員になっていろいろと勉強して役人の話も聞いた結果、やっぱり原発は必要だということがわかりました。したがって再稼働は必要だし、核燃料サイクルも必要です。これからはそれを全力で訴えていきます」と言ったら?
山本太郎を支持した東京都民645,505人のみならず、彼に期待した日本中の人びとが失望して激怒することは間違いない。結果、参議院議員として6年間は安泰でも、次の選挙では誰からも相手にされず(ま、原発推進派からは少しだけ相手にされるかもしれないが)、落選するだろう。
当たり前のことである。
そして、民主党はそれをやったのだ。だからこれほど有権者はここまで民主党を見放したのである。
それはもう個別の政策云々の話ではない。根本のところで「フザケルナ!」と激怒したのだ。たとえ自民が圧勝することがわかっていても、「あんたらの顔はもう見たくない」となったのである。
思えば6年前の参議院選挙は、小沢一郎が民主党代表として臨んだ初めての選挙で圧勝した。
私はこの選挙の投開票日の夜は法事があり、クルマに乗っていたのだが、昨日の自民のように次々に民主が当選してワクワクしたものだった。
そしてその盛り上がりをそのまま次の総選挙まで維持した。ゆえに政権交代が実現した。
ところが3年前の参議院選挙で菅直人は突然、消費税増税を持ちだした。
結果は大敗。
たしかに2009年の政権交代後鳩山政権は普天間問題で迷走し、マスメディアと検察の合作による小沢一郎に対する「政治とカネ」の捏造バッシングもあった。が、菅に交代した直後の支持率は政権交代後と同じレベルで復活していた。つまり、民主党に対する期待は十分にあったのである。
歴史に「もし」を言っても仕方がないことだが、もしここで民主党が総選挙時と同じ公約で突き進めば、普通に勝っていただろう。そうすれば、今回の自民圧勝の結果があっても「ねじれ」は継続することができ、今後3年間に予想される安倍政権のメチャクチャな暴走に対して、非常に有効な歯止めとして機能したはずである。
その意味で菅と枝野(幹事長)の責任はとてつもなく重い。そして菅直人に消費税増税を叩き込んだ財務官僚に凄みを感じる。
今回の選挙について渡辺喜美は「民主党の崩壊が自民党の大勝につながった最大の理由だ」と述べたそうだが、この認識は基本的な部分で正しいと思う。
さて、問題はこれからである。
与党はこれだけ勝ったのだから、今後3年間は国政選挙をしないだろう。
ということはこの間に、安倍政権はその危険さとバカさ加減を丸出しにして、憲法から原発、TPPに至るまでメチャクチャに暴走する。
そうして3年後を迎えた時に、果たしてこの与党に対抗できる野党はいるのだろうか?
はなはだ心もとないという他はない。
共産党は確かに伸びたが、この党はある意味これが限界でそれ以上にウイングを広げることは難しいだろう(それでも日共のみなさんにも頑張っていただきたい)。
小沢一郎の生活も大敗北。今後どのような道を辿るかはわからない。
そう考えると今回の参議院選挙では、山本太郎が当選したことだけが希望の光だ。
山本太郎は自民圧勝という豪雪のなかで、来るべき春に備えて雪の下から出てきた芽である。
したがって、この芽を全力で応援し、かつ守り、かつ伸ばすことが重要だ。
山本太郎は絶対にブレない。これは間違いない。
それだけに、今後、権力側はさまざまなプレッシャーを浴びせてくるだろう。おかしなスキャンダルを流すかもしれないし、検察が小沢一郎に対して行ったような捏造事件を仕掛けてくるかもしれない。
また一方で考えられないような懐柔策に出てくる可能性もある。
それでもブレることなく原発問題に取り組んでいけば、山本太郎の力、影響力はどんどん大きくなっていく。
今はもうそれに期待するしかない。
ということで、当ブログでは山本太郎氏の当選を心から祝すとともに、彼の努力に最大限の敬意を表します。
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