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2013年7月20日9時20分 日刊スポーツ
参院選もいよいよ最終盤。劣勢を跳ね返すには、郷土の英雄に頼るしかなかった。生活の党の小沢一郎代表(71)は19日、新潟県のJR浦佐駅を訪れ、師弟関係にあった田中角栄氏の銅像前で街頭演説を行った。新潟選挙区(改選2)で当落線上にいる森裕子氏(57)の応援で、角栄氏と党の政策との共通点を強調し、支持を訴えた。
小沢氏は浦佐駅前に到着すると、待ち受けた支持者と握手を繰り返した。角栄氏の銅像の前に立ち、見上げた後、マイクを握った。約20分間の演説の終盤、人生の師と仰いできた角栄氏について触れた。
「田中先生が戦後、『若き血の叫び』と言って初めて選挙に出た。『この雪深い越後でも、都会に出稼ぎに出なくても、みんなが安定して安心して暮らせる故郷を作りたい』。それが田中先生の夢だった。この田中先生の志を受け継いできたのが、私です」。
27歳だった1969年(昭44)に、衆院初当選。自民党田中派に所属し、角栄氏から政治家としての基礎を学んだ。愛弟子だっただけに、角栄氏の教えは生活の党の政策に重なるとアピール。「田中先生の夢と志、そして我々が目指す地域の活性化。日本のどこにいても、みんなが幸せに暮らせる。そういう国土作りを目指します」と訴えた。
銅像前の演説は、民主党代表時代の07年参院選で、森氏を応援して以来という。森氏はこの時、2位で再選された。今回、風間氏と2議席目を争う森氏の3選を目指し、小沢氏は再び師のもとに足を運んだ。
ただ今回は、民主党代表として参院選を勝ち、第1次安倍政権を追い込んだ前回とは状況が違う。生活の党は、各社調査で改選6議席が1〜2と劣勢が伝えられ、昨年の衆院選でしぼんだ党勢がさらに衰退する可能性もある。崖っぷちで師を訪ねた背景には、今も地元で根強い人気を持つ角栄氏の支持層に訴えかける狙いがあったようだが、特別な存在でもある恩師に頼らざるを得ない、小沢氏の厳しさが表れていた。
演説を聞いた80歳男性は「懐に入ってきた。田中さんを思い出す。地方の人たちの声を聞く姿勢がいい」と共感した様子。一方で70代女性は「小沢さんはクルクルと党を変えすぎ。生活の党と言われても、よく分からない」と不信感を漂わせた。【柴田寛人】
◆小沢氏と角栄氏 小沢氏は、角栄氏が自民党幹事長として選挙を仕切った衆院選で初当選した縁から、田中派に所属。「秘蔵っ子」といわれ、党内で頭角を現した。5歳で亡くなった角栄氏の長男と同じ年だったこともあってかわいがられ、現在に至るまで角栄氏を政治の師と仰いできた。小沢氏が選挙に強かった時代の代名詞だった「小沢神話」も、川上から川下の都市部を攻める角栄氏直伝の「川上戦術」を忠実に実行したことで、生まれた。小沢氏は今年5月に71歳を迎え、病に倒れた角栄氏が政界を引退した時の年齢と同じになった。
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