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2013-07-19 07:04:55 生き生き箕面通信
小沢一郎氏を強制起訴するにあたって大きな役割を果たした山上秀明氏(52)が、東京地検特捜部長に”ご褒美出世”しました。7月5日付けで特捜部長に就任した山上氏は、「世間がなるほどと思う特捜部らしい事件の真相解明に熱意をもってあたりたい」と、意気込みを語りました。
小沢氏を強制起訴したのは、第五検察審査会です。その前に検察審査員を選定します。それは「審査員選定くじ引きソフト」によって選ばれます。この選定には立会人が必須で、当時特捜副部長の山上氏が立会人でした。しかし、実際には立ち会っていなかったことが、山上氏の出張管理簿から明らかにされています。山上氏は立ち会わずに、立ち会ったと署名しました。この件は「一市民T」さんが、審査員選定録の開示請求をした結果で明らかにされました。
検察審査員の平均年齢が再三訂正されたことは記憶に新しいところです。何万人もの平均年齢ならいざ知らず、たかだか10人程度のそれを、大の男が何回も間違えるものですかね。最初は30.9歳。それが若すぎると批判されるや、33.91歳に訂正。それでもおかしいと言われると、今度は34.55歳に再度訂正してみせました。
強制起訴には2回の審査会議決が必要ですが、メンバーを入れ替えた2回目の審査員の平均年齢は1回目と全く同じ34.55歳。こんなことがあるでしょうか。
最高裁(事務総局)の検察審査員が正規に選ばれているかチェックする役割が山上氏にはありましたが、最高裁の言いなりに「立ち会いました」という署名をしたのが、山上氏です。これは、東京地検も最高裁に牛耳られていることの証しであり、しっぽ振り振りチンチンしたのが山上氏だったわけです。
山上氏は、福島県知事だった佐藤栄佐久氏が土地売買にからみ”天の声”を出したとして逮捕された贈収賄事件で主任検事として捜査を指揮しました。佐藤知事は当時原発反対の立場と見られ、東電副社長(当時)から「抹殺してやる」と棄てゼリフをはかれたことがありましたが、それが回りまわって山上氏の担当する”でっち上げ事件”となり、最高裁は有罪にしました。佐藤知事の弟は自殺に追い込まれました。
最高裁と検察がタッグを組んで、「邪魔者は殺せ」という公式が厳然として存在するのです。
山上氏が就任にあたって決意を述べた「世間がなるほどと思う事件」は、メディアにリークして世間になるほどと思わせた事件をでっち上げれば、「いつでも誰でも刑務所にぶち込める」という図式が頭にあるようです。そして、しっぽ振り振りチンチンする犬が、特別ご褒美で出世する、そうした「出世の方程式」があることを実証してみせたのが、今回の山上人事です。
特捜部長として、今度は誰を血祭りに上げるのでしょうか。そしてその血祭りの向こうに、山上氏の最高検検事総長のポストが見えるのでしょうか。まさか、そんなことは。いやいや、あるかも。
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