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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130718/plt1307181535006-n1.htm
2013.07.18 ZAKZAK
7・21参院選は終盤戦に突入し、報道各社による情勢調査で自民党の圧勝ムードが漂っている。激戦区が集まる関東でも自民党の優勢は変わらないが、複数区の下位争いでは変化も生じてきた。民主党は序盤の劣勢をはね返せるのか。日本維新の会やみんなの党など第3極は躍進できるのか。選挙プランナーの三浦博史氏が最新情勢を分析した。
三浦氏によると、関東で異変が起きているのは埼玉(改選数3)、東京(同5)の2選挙区だ。
埼玉で、自民党の古川俊治氏と公明党の矢倉克夫氏が当選圏内に入っているのは序盤戦と同じだが、注目は3位争い。「民主党の山根隆治氏がリードしていたが、みんなの党の行田邦子氏が追いつき、追い越しつつある」と三浦氏は見る。
枝野幸男元官房長官の地元で、埼玉は「民主党の地盤」といわれてきた。ここで民主党が苦戦する背景について、三浦氏は「3年3カ月の失政で、コアな民主党支持層が棄権してしまう可能性が高い」と指摘する。
民主党の苦戦は東京でも同様だ。民主党は公示直前に東京の公認候補を鈴木寛氏に絞ったが、3位以下の争いで優位に戦いを進めるのは武見敬三氏(自民)、吉良佳子氏(共産)、山本太郎氏(無所属)の3氏。鈴木氏は3人の後塵を拝しているという。
鈴木氏は今回の参院選でネット選挙を解禁させた功労者の1人とされ、楽天の三木谷浩史会長兼社長率いる「新経済連盟」が推薦した候補8人の1人。ネット選挙の風は鈴木氏に吹かなかったのか。
「三木谷氏は街頭でもネット上でも鈴木氏を応援しているが、ネットで動く票は思ったより少ない。日本ではまだネット選挙が定着していない」
「完全解説インターネット選挙」の著者でもある三浦氏はこう語り、「他の候補者も、自身のブログなどで応援してくれる有名人を紹介しているが、その有名人が好きな層は有名人自身のブログで応援しない限り影響は小さい」という。
このほか、改選数1の栃木、群馬両選挙区では、いずれも自民党候補が序盤戦からの優位を保ったまま。茨城(改選数2)では、維新、みんな両党の選挙協力が不調に終わった結果、民主党の藤田幸久氏が2位に滑り込みそうな情勢だ。
千葉、神奈川両選挙区でも、民主候補が残り1枠争いを優位に展開しており、「京浜工業地帯を抱える地区では、労働組合の票が依然として根強い」(三浦氏)という。
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