http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/133.html
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参院選東京選挙区(改選数五)の終盤情勢を探るため、本紙は十四、十五の両日、有権者に電話で世論調査した。取材情報を加えて分析すると、自民党は現職武見敬三さんと現職丸川珠代さんが優位に立ち、二十七年ぶりの二議席獲得が有力。公明党現職山口那津男さん、共産党新人吉良佳子さんも当選圏をうかがう。無所属新人山本太郎さん、民主党現職鈴木寛さんらが競り合い、滑り込みを狙う。投票先をまだ決めていない人は四割以上おり、情勢が変わる可能性もある。
自民は、武見さんが医師会などの支持基盤を背景に自民支持層の三割弱の支持を受け、二十代と六十代以上で支持が高い。丸川さんは女性や「支持政党なし」のいわゆる無党派層の支持も目立つ。
山口さんは党代表として全国を遊説しながら、支持母体の創価学会を中心に運動。公明支持層の六割を固めた。
吉良さんは、共産支持層のほか無党派層の強い支持を集め、党として十二年ぶりの議席獲得へ、当選圏内に迫る。反原発や雇用改善の訴えも共感を得ているとみられる。
山本さんは男性や三十代の支持が高いほか、吉良さんに次いで無党派層の支持を得ている。
鈴木さんは、民主唯一の公認候補として民主支持層の四割弱を固めたものの、無党派層の支持は伸び悩む。
出馬表明が六月半ばと遅れたみんなの党新人桐島ローランドさんは、みんな支持層を固めつつある。日本維新の会新人小倉淳さんは元アナウンサーの知名度もあり、維新支持層の四分の一を固めた。
みどりの風新人丸子安子さん、公示二日前に民主の公認を外された無所属現職大河原雅子さんは、懸命に追い上げを図っている。
参院選に関心を示したのは「大いに」「ある程度」を合わせて82・5%。二〇一〇年参院選の前回調査と比べ2・3ポイント下がった。
◆比例、自民が25%
「比例代表でどの政党、もしくはどの候補者に投票するか」との問いで、自民党は25・3%(二〇一〇年参院選の前回調査比11・6ポイント増)と、他党を引き離してトップとなった。年代別でみても、全年代で最も高い支持を集めた。六月の都議選で五十九人の立候補者全員を当選させた勢いが、持続している。
同じく政権与党の公明党は、7・0%(同0・9ポイント増)で二位につけた。支持層の九割以上を固め、安定した戦いぶり。
民主党は6・5%(同16・1ポイント減)と三番手。前回調査ではトップだったが、昨年十二月の衆院選惨敗後も依然、伸び悩む。
続く共産党は5・7%(同2・2ポイント増)。都議選で議席を倍増させた勢いに乗る。みんなの党が5・2%(同1・4ポイント減)で追う。
参院選初挑戦の日本維新の会は2・8%で、支持層の五割弱を固めたにとどまる。生活の党、社民党、みどりの風などは1%に届いていない。
「分からない・無回答」は半数近く、相当数の有権者が投票先を決めかねている。
「支持政党なし」と答えた無党派層をみると、自民が14・7%と最も高い支持を得た。共産が5・9%でこれに続き、反与党の受け皿になるか注目される。次いで公明とみんなが3・8%、民主が3・7%だった。
【調査の方法】都内の有権者を対象に14、15の両日、コンピューターが無作為に作成した番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施。対象の有権者にかかったのは1600件で、うち1251人(78.2%)から回答を得た。
◇選挙区立候補者
大河原雅子 60 無現<1> 予算委員
釈量子 43 諸新 幸福実現党役員
中松義郎 85 無新 発明家
松本実 66 無新 会社社長
丸子安子 45 ミ新 会社社長
山口那津男 61 公現<2> 党代表
武見敬三 61 自現<3> (元)厚生労働副大臣
小倉淳 55 維新 (元)日本テレビアナ
丸川珠代 42 自現<1> 厚生労働政務官
吉良佳子 30 共新 党都委員
又吉光雄 69 諸新 政治団体代表
桐島ローランド 45 み新 写真家
マック赤坂 64 諸新 スマイル党総裁
鈴木寛 49 民現<2> (元)文部科学副大臣
鈴木信行 47 諸新 新風代表
森純 65 無新 (元)会社員
犬丸勝子 58 無新 介護事業所経営
山本太郎 38 無新 俳優
中村高志 53 無新 ビル管理会社員
西野貞吉 77 無新 (元)陸上自衛官
<立候補者の見方>
◆立候補者は届け出順
◆本名または通称名(敬称略)、投票日基準の満年齢、届け出党派、現元新の別、当選回数、代表的肩書
◆党派の略称は民=民主、自=自民、公=公明、み=みんな、共=共産、ミ=みどり、維=維新、諸=諸派、無=無所属
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/tokyo/CK2013071702100003.html
本紙世論調査<下> 96条改憲 原発再稼働
14、15両日に実施した本紙の参院選世論調査で、岐路を迎えた「憲法96条改正」への賛否を都内の有権者に尋ねたところ、改憲に反対がわずかに賛成を上回った。「原発再稼働」には、反対の声が半数を超えた。
東京選挙区(改選数5)の主要候補11人を投票先に選んだ回答を分析した。
◆96条改憲 賛成派、自民2氏で際立つ
憲法九六条の改正について、「反対」「どちらかと言えば反対」と答えた反対派は計43%だった。「賛成」「どちらかと言えば賛成」と答えた賛成派は計40%のため、反対派が3ポイント上回る。
反対派が支持層の半数を上回ったのは、中松義郎さん(90%)、吉良佳子さん(78%)、大河原雅子さん(67%)、山本太郎さん(63%)、小倉淳さん(56%)、鈴木寛さん(54%)、桐島ローランドさん(52%)の七人。
うち、吉良さんと大河原さんは、明確な「反対」だけで50%を超す。改憲に強く反対する有権者が、この二人を投票先に選ぶ傾向がうかがえる。
一方、賛成派が支持層の過半数を占めたのは、武見敬三さん(71%)と丸川珠代さん(63%)の二人。同じ自民党だが、明確に「賛成」と答えた層は武見さんの54%に対し、丸川さんは34%と差が表れた。
丸子安子さんと山口那津男さんは、賛成派と反対派のいずれも過半数に届かなかったが、丸子さんは6ポイント、山口さんは5ポイント、反対派が賛成派を上回った。
支持政党別にみると、反対派は生活の党支持層の92%に達したほか、共産の81%、社民の68%を占めた。逆に賛成派が多いのは自民支持層の61%、維新の52%など。「支持政党なし」と答えた無党派層では、反対派が49%と賛成派を16ポイント上回った。
職業別にみると、民間企業に勤める人では、賛成派48%で反対派38%を10ポイント上回る。一方、主婦は賛成派36%に対し反対派43%と、反対派が7ポイント上回った。
◆原発再稼働 8氏の支持層、反対過半数
停止中の原発の再稼働について、「反対」「どちらかと言えば反対」と答えた反対派は計55%だった。「賛成」「どちらかと言えば賛成」と答えた賛成派は計36%なので、反対派が19ポイント上回る。
反対派が支持層の半数を超えたのは、中松さん(100%)、吉良さん(86%)、山本さん(69%)、鈴木さん(67%)、大河原さん(60%)、山口さん(59%)、丸子さん(57%)、桐島さん(56%)の八人。
うち吉良さんと山本さんは「反対」の回答だけで50%を超す。反原発に強く共鳴する有権者の支持が、二人に集まっている。
吉良さん、山本さん、大河原さん、丸子さん、桐島さんの五人は、再稼働の是非を問う本紙の候補者アンケートに「反対」と答えていた。中松さん、鈴木さん、山口さんは「どちらとも言えない」との立場だった。
一方、賛成派が支持層の過半数を占めたのは武見さん(72%)、丸川さん(58%)の二人。再稼働を目指す安倍政権の方針と一致する結果になった。また、小倉さんは賛成派(45%)と反対派(49%)が拮抗した。
本紙アンケートに武見さんは「賛成」、丸川さんは「やむを得ない」と回答。小倉さんは「反対」と答えていた。
支持政党別にみると、反対派は共産支持層の93%に達したほか、社民の82%、みんなの73%、民主の72%を占めた。一方、賛成派は自民支持層の60%、維新支持層の41%となった。無党派層では、反対派が56%で賛成派の35%を上回る。
性別をみると、女性は賛成派21%、反対派67%と、再稼働への拒否感が強い。対照的に男性は賛成派51%、反対派43%と逆転する。
年代別では、再稼働への反対派が全年代で賛成派を上回った。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/tokyo/CK2013071802100003.html
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