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株式日記と経済展望
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16分間ほど普通にインタビューしただけの映像なのに、今の選挙がいかに
有権者とは遠いところで行われているかがわかる。会えたのは20名中6名だけ
2013年7月18日 木曜日
◆参院選東京選挙区の候補者にアポなしで聞いてみた【動画】【候補者の動き】 7月17日
http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/16/upper_house_election_tokyo_movie_n_3602762.html?utm_hp_ref=mostpopular
ネット選挙が解禁となった参院選で20人が立候補し、5議席を争う大乱戦になっている東京選挙区。その東京選挙区で候補者に直接会いに行ってインタビューした動画「参議院選挙東京選挙区候補者に会って質問できるか やってみた」が公開されている。質問はたった一つだけ。マスコミでもない一般の有権者が候補者に直接質問をぶつけたら、候補者や事務所はどういう反応を示すのか――。
「あなたが参議院議員になって1番やりたいことを具体的にあげるとしたら何ですか?」
この質問にカメラを向けられた候補者は1分以内で自分の考えを訴える。撮影者が実際に会えた候補者は20人中6人。動画では会うまでの経緯や会えなかった理由などを詳細に紹介している。この突撃取材に、各候補者や事務所は様々な反応を示す。
「投票に行こうと思うけれど誰にいれたらいいかわからない、そういう人のほんの少しでも参考になれば」との理由から動画を作成したという撮影者。朝日新聞デジタルによると、東京都福生市に住む38歳の男性だ。昨年の衆院選でも、選挙区の候補者5人中撮影に応じた1人の動画を公開した。
撮影者は選挙管理委員会で得た情報をもとに、各候補者の選挙事務所を直接訪問し、インタビューと撮影を交渉。質問は基本的に直接候補者に伝え、回答時間は、話が終わっても終わらなくても1分。取り直しもしない一発勝負だ。「検討する」という回答だった場合、3日間待ってその間に連絡がなければ「NGだった」とする。事務所を訪問して応答がなかった場合もそこでアプローチ終了となる。
「選挙事務所は有権者が気になったことを訊きにいくことができる開かれた場所であって欲しい」との思いからこういったルールを設定したという。
動画で紹介された各候補者の反応は次の通りだ。
無所属・大河原雅子氏
スタッフに質問内容を伝えたところ「検討して連絡」との返事。4日後メールが届き「時間がとれない」という理由でNG。
諸派・釈量子氏
チャイムを鳴らしたが、応答がなかったため質問できず。
無所属・中松義郎氏
チャイムを鳴らしたが、応答がなく質問できず。
無所属・松本実氏
選挙事務所がなく、質問までいけず。
○みどり・丸子安子氏
他候補の事務所へ移動中、遊説中の丸子候補に偶然遭遇。声をかけて依頼したところその場で質問に応じ「参議院議員になってやりたいことは福祉。保育園、小学校、特別支援学校、介護施設を融合したい」などと訴えた。
公明・山口那津男氏
事務所スタッフに用件を伝えたところ、「全国をまわっていて忙しくて時間がとれない」との理由でNG。
自民・武見敬三氏
事務所スタッフに趣旨を説明すると「それはやっていいの?」「おっしゃってることの意味が?めないんだけど」「それをやる意味は?」といったことを言われる。「3期務めている議員であり取材の場合、マスコミでも書面を出してもらっているので、意図、質問内容、どこに公開するか、などを記した書面を出して欲しい」との指示があり、メールで依頼したが、返答はなくNGだった。
○維新・小倉淳氏
用件を伝えると事務所スタッフから「ホームページで公開している街頭演説の予定をみて現場に行ってみてもらい時間がとれるようだったら可能だろう」「そこは努力して突破していただければ」とのこと。後日、街頭演説の現場へ出向くとスタッフから「何を訊きたいの?」と聞かれ、質問内容を伝えたところ、取材できることになる。小倉氏は「参議院でやりたいことは、参議院の改革。なかからの参議院の改革です」と主張した。
自民・丸川珠代氏
スタッフによると「忙しくて時間が取れず難しい」という理由でNG。
○共産・吉良佳子氏
質問内容を伝えたところ「検討」との返事があり、その後アポイントがとれる。しかし後日「予定していた日時が難しくなった」と断られ、その代わりに陣営の方で映像を撮りそれを自分に送る方法を提案をされる。そのやり方では一発撮りなのかどうか自分にはわからないのでそれは受けられないと伝えると「再度検討する」ことになり、結局面会できることになった。撮影に応じた吉良氏は「若者の雇用問題に取り組みたい。ブラック企業のように働く人を切り捨てていく社会では未来もないし経済も発展しない」などと訴えた。
諸派・又吉光雄氏
「ホームページにのっている街頭演説の予定をみて現場に行って候補本人にきいてみてほしい」と事務所スタッフからいわれ、後日街頭演説の現場へ。本人に聞いたところ「選挙期間中は忙しくて時間がとれない」ということでNG。
みんな・桐島ローランド氏
事務所スタッフは「検討する」との返事だったが、その後連絡はなくNG。
諸派・マック赤坂氏
選挙事務所はオートロックで中に入れず。選挙事務所として部屋番号まで申請されていなかったため、ロックを開けてもらえるよう部屋を呼び出すことでもできず、質問までいけなかった。
民主・鈴木寛氏
事務所スタッフは「検討する」とのことだったが、その後連絡はなくNG。
○諸派・鈴木信行氏
スタッフに用件を伝えたところアポイントが取れ、回答してもらった。鈴木氏は「韓国と徹底的して戦ってきた。その目的は竹島を取り戻すため」などと主張した。
無所属・森純氏
選挙事務所がなく質問までいけず。
無所属・犬丸勝子氏
チャイムを鳴らしたが応答がなく、質問できず。
○無所属・山本太郎氏
スタッフから当初「難しい」との反応だっが、「これまでやってきたことはみられるの?」という話になりYouTubeで衆院選の動画を見てもらう。視聴数が7000超えていることを知ると「面白いね」という話になりアポイントが取れ、候補者が取材に応じた。
山本氏は「一番やりたいことは東京のどこが安全でどこが危険かということをはっきりさせること」などと訴えた。
無所属・中村高志氏
選挙事務所がなく、質問できず。
○無所属・西野貞吉氏
選挙事務所を訪問すると、候補本人が対応。回答してもらう。西野氏は「給料は銀行振り込みでなく現金支給にする。消費税は廃止」などと主張した。
朝日新聞デジタルによると、こうした動画を撮影するようになったきっかけは、2年前の福生市議選。候補者にアンケートし、結果を文章でソーシャルメディアに公開すると好評だったという。なぜ候補者を追いかけるのかという問いに対し「思いつきとしかいいようがないが、あえて言えば『違和感』でしょうか」と答えている。
この動画について、作家・作家・高橋源一郎さんは次のように評価している。
「16分間ほど普通にインタビューしただけの映像なのに、今の選挙がいかに有権者とは遠いところで行われているかがわかる。日本の政治の裏側を見せられた感じがするから不思議だ」
(朝日新聞デジタル「(ビリオメディア)選挙@ネット:上 38歳、候補者追っかけ」 2013/7/16)
(私のコメント)
インターネットが選挙に解禁された初めての国政選挙になりますが、候補者のホームページにアクセスする人が爆発的に増えてそれで選挙の参考にする人がどれだけ増えたのだろうか? ツイッターにつぶやかれ数も山本太郎候補の1万が最高であり、多くの候補は数百レベルであり議論が活発に行なわれてるとは思えない。
サイトは極力シンプルにすべきであり、そうでないとなかなか目的のページにたどり着けない。政策やデマなどに対する議論が活発になされてもいいと思うのですが、サイトを見る限りそのような現象は少ないようだ。「株式日記」でも東京選挙区の鈴木寛氏のSPEEDIいんぺう責任に関しても、各方面から攻撃されていますが、鈴木候補からの明確な回答が無い。
「株式日記」は中国新聞記事を元に、鈴木寛氏が、公表は原子力安全委員会がすることとしてしまった責任者であり、特に飯館村方面に広がっている事がSPEEDIでも刻々データーが出ていたにも拘らず公表がなされず結果的に多くの村民が被曝した。しかし鈴木氏の支持者はこれといった根拠も無く「鈴木氏こそSPEEDIの公表に努めた」と書いているが、何処にその根拠があるのだろうか? 民間の事故調でもデーター公表の遅れを文部科学省の責任としている。
ネットの解禁によってデマ情報が飛び交っていますが、根拠となるべき新聞記事や動画や写真などが無い情報は飛びつかない方がいいだろう。鈴木寛候補がSPEEDI の公表に努めたと言うのならその情報源などどこにあるのか示すべきだ。民間の事故調と内容が矛盾するが、事故調が間違った事を書いたというのだろうか?
SPEEDIの情報が米軍には刻々知らされていたのに、マスコミには公表されなかった事は国会の予算委員会でも何度も質疑されていましたが、菅総理以下、枝野官房長官も「知らなかった」で済まされていますが、米軍には刻々報告されていたのだからその言い訳は通用しない。要する鈴木寛候補は国民のパニックを恐れてSPEEDIを公表せず、原子力安全委員会に下駄を預けてしまった。
鈴木寛候補のホームページを見てもその事に対する回答は無く、緊急メッセージが公表されていますがフェイスブックには次のように書いてあります。
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鈴木寛です。
私が文部科学副大臣を務めていた際の、
放射能汚染に対する対応について、一部の候補者による街頭演説
またネット上の書き込みで連日様々な情報が流れています。
... この件について、改めて私から直接お話しますので
動画をご覧ください。
【緊急メッセージ】「どうしても言いたいことがあります」
http://suzukan.net/news/message20130716.html
※下記、書き起こしです。
どうしても言いたいことがあります。放射能について、誤った理解に基づいて、過度に不安をあおる人がいます。
しかし、そうした心ない発言が、福島の子どもたちをどれだけ不安に陥れているか、考えたことが一度でもあるのでしょうか。
そうした方々は、私について、本当にでたらめな暴言を吐き続けています。
私はいくら言ってもらっても構いません。
でも、福島には、福島には、「もう子供が将来産めないのではないか」「もう結婚できないのではないか」「もう一生差別され続けるのではないか」そう思って心配をしている、女子中学生・女の子、一杯いるんです。
私は、こうした子供たちを不安に陥れること、このことだけは絶対に許せません。
私は、良識ある市民の皆さんを信じています。真実は偽りやデマでは決してねじ曲げることはできません。
言論の自由によって自浄作用が働きます。
個人を陥れる発言やデマを拡散することでは何も解決しません。
具体的に子供たちを守りたいなら、具体論で、議論をしましょう。
私は福島の子供たち、彼らが彼女らが本気に心配していること、本当に不安に思っていることを、一つ一つ、解決して行きます。
これからも、そして、原発、卒業するために、具体的なプランをしっかり作って、関係者としっかり話し合って、確実にそれを実現していきます。
私は正々堂々と戦います。
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つまりSPEEDIの情報を隠蔽した事にはまったく触れられていません。鈴木寛氏が原子力に全くの素人なら責任を問うても仕方がないのかもしれませんが、経済産業省の原子力発電の監督官庁のキャリア官僚だった人だ。鈴木氏は副大臣として「知らなかった」では済まされない。何度も書き関すが米軍にはSPEEDIが逐一報告されていた。
冒頭の「候補者にアポ無しで聞いてきた」と言うサイトに動画がありますが、国会議員がいかに国民から乖離しているかを物語るものです。20人の候補者に1分間の選挙公約を発表してもらおうと行動したのですが、結局候補者に会えたのは6名であり、いずれも新人候補であり、現職候補者はいずれも「忙しい」と言う事で会うことも出来なかった。
せっかくインターネットが選挙に解禁されたのだから、ブロガーなどの取材に積極的に応じてネットで宣伝してもらえれば票が集まると思うのですが、いずれもけんもほろろな対応であり、会えた候補者にしても片手間の返事しかもらえないといった状況だった。無名のブロガーを相手にしてもしょうがないといった態度では逆効果だろう。
私が選挙参謀なら、ブロガーを集めて記者会見をやって、それを記事にしてもらうなり動画配信してもらえるようにして支持を広めたらいいのではないかと思う。あるいは政党単位でブロガーを集めて記者会見するなり質疑応答をして政策を訴える事も有効だろう。しかし行なわれてるのは従来型の選挙であり、選挙カーに乗って名前を連呼するだけの選挙に終始している。
日本の選挙法では戸別訪問も立会演説会も禁止されている。街頭演説でも候補者に直接質問することはまず出来ずに、候補者は一方的に車の上からマイクで演説するだけだ。これでは選挙でも国民の声を聞く事は出来ず、誰に投票していいかわから無い。
「候補者にアポ無しで聞いてみた」と言う動画を見ると、候補者の有権者に対する態度が分かりますが、彼らは当選さえしてしまえば次の選挙まで国民のことなど忘れてしまうだろう。国会議員に直接会おうとしても会える事はまず出来ない。「忙しい」からでしょうが、取材しようとするブロガーに対してけんもほろろでは後でしっぺ返しを食らうだろう。鈴木寛候補もブロガーに対して取材に応じませんでしたが、ネット解禁に熱心だった人だった。
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