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2013年07月18日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆参院議員選挙は終盤戦、自民・公明党連立政権大圧勝、「衆参ねじれ解消」とマスメディアの選挙終盤情勢報道が、夏祭りの如く賑やかだ。京都では、祇園祭が佳境に入っている。
となれば、この勝負は、「安倍晋三首相の大勝利」ということになり、6年前の参院議員選挙に大敗して「衆参ねじれ」を起こし、「死んでも死にきれない」と「復讐の鬼」と化した安倍晋三首相は、見事、「本懐」を遂げて、思い残すことはなくなるに違いない。つまり、安倍晋三首相の務めは、ここまでということだ。「以て、瞑すべし」という皮肉な結果となる。「もういつ退陣してもよい」と爽快な気分となろう。
◆疲れは隠せない。黒ずんだ目クマも隠せない。もはや体力も限界であることも、隠せない。この安倍晋三首相の「ボロボロ」になった姿とは、まったく対照的なのが、マフィア・ルックスの麻生太郎副総理兼財務相である。「次は、オレの番だ」とばかり、ますます元気一杯なのだ。
すなわち、「ウルトラ右翼」の岸信介元首相の孫・安倍晋三首相の正体を象徴しているのが、「国防軍=皇軍創設」であり、鉄兜が最もよく似合うならば、「煮ても焼いても食えないハト派」の吉田茂元首相の孫・麻生太郎副総理兼財務相のトレード・マークは、経営者らしく「経済の麻生」であり、秋の臨時国会では、「経済の麻生」が本領を発揮することになる。安倍晋三首相は、一段、二段、三段ロケットの燃料を使い果たして、「燃え尽き症候群」に陥ってしまい、ついでに「アベノミクス」政策も、燃え尽きて使い物にはならない。
国民有権者のうち、とくに主婦を含めて金持ち層の投資家の多くは、参院議員選挙後の日本経済と景気動向が気が気でならない様子だが、相場は「夏枯れ」なので、期待外れとなる。東京証券取引所と大阪証券取引所が合併し、市場の図体は、世界第3位にデカくなったと大喜びしたものの、図体が大きくなれば、市場がそれだけ活性化するというものではない。
◆しかも、アベノミクスの「3本の矢」(サンフレッチェ)の一番目の矢である日本銀行の黒田東彦総裁が放った「異次元の大胆な金融緩和策」の威力は、その後が続かない。それは、財政出動にしろ、成長戦略にしろ、「司令塔」である安倍晋三首相自身が、「大本営」にデ〜ンと腰を据えて、采配を振るわないからだ。
西日本新聞が6月23日午後7時23分、「首相、東南アジア7月下旬訪問へ マレーシアなど数カ国」という見出しをつけて、以下のように配信している。
「安倍晋三首相は7月下旬、マレーシア、フィリピンなど東南アジア諸国連合(ASEAN)の数カ国を訪問する方向で検討に入った。7月21日投開票予定の参院選後を想定している。南シナ海で中国と領有権問題を抱える関係国と連携を強化し、中国をけん制するのが狙い。ASEANの経済成長を政権の目指す日本経済再生につなげたい思惑もある。政府関係者が23日、明らかにした。フィリピン、マレーシアは南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の領有権をめぐり中国と対立しており『利害を共有する戦略的パートナー』(政府関係者)と位置付けられる」
もちろん、諸国を訪問して、「絆」を強めるのは、決して悪いことではない。しかし、安倍晋三首相が、本腰を入れなければならないのは、アベノミクスのさらなる推進であるはずだ。それを他人任せにしていたら、「外遊中」にその座を簒奪されてしまう。
外務大臣を経験した麻生太郎副総理兼財務相は、アベノミクスの財源となる国家予算を掌握する財務相の立場にある。7月19日〜20日にモスクワで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出かけて行き、今後の金融政策などについて協議する。
日本の国民有権者の最大の関心事は、世界が注目している「財政出動」と「成長戦略」に集まる。それとともに、「ポスト安倍」として麻生太郎副総理兼財務相の手腕に大きな期待が集まる。そのことを見越してか、米オバマ大統領に向けて、安倍晋三首相の一挙手一投足を事細かに報告しているという。「さすがに、英国仕込みの外交官だった吉田茂元首相の孫だけはある。秘密外交がうまい」とオバマ大統領側近たちから、妙に感心されているという。
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