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2013/7/17 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
参院選投票日まで、あと4日。自民圧勝の流れは変わりそうにない。このまま安倍勝利となったら、この国はどうなってしまうのか。ホント、心配になってくる。
ウソとペテンで国民を騙す。それがこの政権の正体だからだ。 日銀は7月の金融政策決定会合で、景気は「緩やかに回復しつつある」と宣言。2年半ぶりに判断を「回復」に引き上げた。
輸出業を中心に景況感が上向いているというのだが、そんなのは一部の大企業だけだ。中小企業の業況判断は依然としてマイナスで推移している。基本給などサラリーマンの所定内給与総額も12カ月連続で減り続けている。そこへ、エネルギーや食料品など輸入品の価格高騰が襲いかかり、中小企業の経営コストと庶民の家計を圧迫。今年に入って、生活は厳しくなる一方だ。一体、どこに景気回復の兆しがあるのかと言いたくなるが、日銀は「景気は回復」と強弁するのである。
実体はどうあれ、日銀が「景気回復」のお墨付きを与えれば、安倍政権への援護射撃になる。つまり、選挙のために、日銀が景気のいい花火を打ち上げてやったようなものだ
これが「独立中立」の中央銀行がやることか。つくづく、いい加減な話なのだが、それを根拠に自民党がおごり高ぶること。テレビで流れている自民党のCMには辟易してしまう。
「新しい日本が動き始めている」
「成長の実感を、その手に」
カメラ目線の安倍は、まるで改革者気取りだ。選挙演説でも、二言目には、アベノミクスの成果を自画自賛。「民主党が3年かけてできなかったことを半年で成し遂げた」と言って、連日、大威張りしている。自分のおかげで、日本が明るくなったようなことを言うのだが、果たして本当にそうか?
◆安倍自民をこれ以上つけ上がらせるのか
IMFのプランシャール調査局長は「アベノミクスが世界経済のリスク」と警告している。安倍の自画自賛を世界は否定しているのだ。我田引水の自慢話を信じていたら、バカを見る。
経済アナリストの菊池英博氏も、こう言うのだ。
「金融緩和だけでデフレ脱却できないのは経済の常識です。異次元緩和でバブルを起こし、株価をつり上げたところで、実体経済には何の恩恵もない。それどころか、国債市場は大混乱し、国債暴落のリスクを高めた。行き過ぎた円安も庶民生活を直撃している。こんな禁じ手は、いつまでも続けられるものではないのです」
専門家は戦慄しているのに、安倍だけが「日本は動き出した」と舞い上がっているのである。
「この神経は、ちょっと異様です」と、政治評論家の山口朝雄氏もこう言う。
「世論調査でも明らかなように、大多数の人は景気が良くなった実感を持っていない。アベノミクスに対する期待も完全にしぼんでいて、胸を張れる成果などありません。他に実績が何もないから、株高で売り込むしかないのでしょうが、それにしたって、あまりに牽強付会な成果の押し売りです。首相がCMで景気回復を叫べば、有権者はダマされると思っているのでしょうか。国民をバカにした傲慢さの表れです」
そんな安倍自民が大勝すれば、ますますイイ気になって、ふんぞり返る。庶民ダマシなどチョロイものだとつけ上がる。
行き着く先は、国民無視のデタラメ政治だが、有権者はどこまで、安倍の危険性やペテン政権が数を押さえる深刻さに気づいているのか。そこが問題なのである。
自民政権と日銀 自己宣伝するほど景気は回復したか 安倍勝利なら日本は世界で孤立
◆世界中が奇異の目で見ている極右首相
安倍自民の勝利で重大な影響が出てくるのは経済だけではない。心配なのは、日本は外交でも世界から孤立していることだ。これにますます拍車がかかる。
「安倍政権は、防衛白書で近隣諸国を挑発したり、海の日の談話でも『領海をめぐる安全保障環境が厳しさを増している』と、わざわざ中国を刺激するような表現を盛り込んだりしている。中国が反発するのが分かっていて、周辺脅威論を煽(あお)っているのです。そうやって軍事費を拡大し憲法改正に突き進もうという算段でしょうが、これには米国のオバマ大統領も警戒感を強めている。安倍首相は第1次政権でも、慰安婦問題発言で米議会の怒りを買った過去があります。米国の議会報告書で『強固な国粋主義者』のレッテルを貼られ、安倍首相の存在そのものが今や東アジアの火種になっている。ワシントン、ソウル、北京が親密さを増しているのは、そのためです」(政治評論家・本澤二郎氏)
オバマと中韓の接近は、首脳会談での待遇差を見れば歴然だ。2月に安倍がワシントンを訪問した際は、会談は短時間で共同記者会見もなかった。一方、5月の米韓首脳会談は昼食会を挟んでたっぷり2時間。もちろん共同会見も行われた。朴大統領は上下両院でスピーチまでしている。中国の習近平・国家主席の6月の訪米では、オバマ大統領が2日間にわたって時間をつくり、延々8時間も会談した。
◆頼みの米国からも危険視され・・・
元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「安倍首相の強硬路線のせいで、韓国・中国とは、首脳会談はおろか外相会談も実現しそうにない。これは異常事態で、国益上、大きなマイナスです。さすがに経済界も危惧し始めている。近隣国に対して強気でいられるのも米国の後ろ盾があってのことだったのに、頼みの米国からも距離を置かれているのだから話になりません。外務省も慌てて、6月に英国で開かれたG8サミットでは、オバマ大統領との首脳会談をセットしようとしたが、立ち話しかさせてもらえませんでした。安倍外交は完全に行き詰まっているのです」
そのサミットでは、ドイツのメルケル首相らがアベノミクスをやんわり批判した。常軌を逸した金融緩和について、「出口戦略はどうするのか」と突っ込まれたのだ。大マスコミはてんで報じないが、外交でも経済政策でも、日本は世界から奇異の目で見られている。そんな政権が国内では高い支持率を得て、選挙で大勝しそうだというのだから、世の中、トチ狂っているとしか思えない。
「日本は経済的にも警戒されていますが、安倍首相の歴史認識も相当、危険視されています。ナチスの後遺症を克服した欧州は国粋主義に敏感です。欧州からみれば、こんな極右首相を支持するなんて信じられないのです。おそらく、自民党が圧勝すれば、世界中がドン引きすると思います。国際社会で総スカンを食らったら、日本は孤立し、経済的にも成り立たなくなってしまいます」(本澤二郎氏=前出)
◆この政権に翼賛体制を許していいのか
なんだか、戦争前夜みたいな様相ではないか。世界から相手にされなくなり、孤立した首相が、内政で圧倒的な力を手に入れれば、どうなるか。
「病気持ちの安倍首相は先を焦り、普通なら10年かけて議論すべきことを短期間で決着させようと急ぐかもしれません。何をしでかすか分からないから恐ろしい。衆参とも与党が圧倒的な議席数を押さえ、大マスコミも政権を批判しなければ危険な方向に行った時にストップをかける力がない。参院選で安倍自民が圧勝すれば、そういう翼賛体制が完成してしまう。近づいてくる軍靴の足音が聞こえるようで、年配者はハラハラしています」(本澤二郎氏=前出)
国民は安倍首相の正体を見抜く力が必要だ。この選挙は剣が峰である。
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