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2013/7/17 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
参院選は最終盤に入ったが、先週までイケイケで「安定多数」「単独過半数」なんて言い出していた自民党に“異変”が起きている。週末に行われたマスコミ各社の世論調査で、支持率も比例投票先の数字も急落したのだ。
◆山形三重で差が縮まる
安倍内閣の支持率は、テレビ朝日では先月から10・1ポイントも減り46・4%と政権発足以来、初めて5割を切った。時事通信では53・6%で、前月比3・8ポイントの下落。毎日新聞では55%で前月比5ポイント下がった。さらに毎日では、比例投票先に自民と答えた人は37%と、先月に比べ8ポイントもの下落だ。
投票まで残り4日のマイナス情報に自民党内はピリピリしてきた。菅官房長官は「支持率に一喜一憂することなく、安倍政権の掲げる政策を自信を持ってしっかり訴えていきたい」と冷静を装っているが、「地方になるほど『アベノミクスに期待できない』という声が多い。『安定多数』などと安倍首相が強気になり、国民の反感を買ったのか」(自民党中堅)という声も出ている。
これでは安倍首相が狙う「選挙区全員当選」は厳しい。もともと負けている沖縄はもちろんのこと、接戦の山形や三重でも自民候補と野党候補の差がどんどん縮まっている。10ポイント以上離していたのが、いまやわずか3〜5ポイント差だ。
「安倍首相は13日に山形に応援に入りました。それなのに今週もう一度来るようです。これで対抗馬の舟山陣営(みどりの風)はますます闘志を燃やし、締まってきた」(山形で取材中のジャーナリスト・横田一氏)
「三重には海の日の祝日(15日)に安倍さんが入りましたが、演説の途中で帰る人が多いのに驚きました。三重にはアベノミクスの恩恵はまだない。期待感も冷えてきました」(地元記者)
◆東京千葉 2人目が最終議席争い
2人擁立した東京と千葉も雲行きが怪しい。2人目の支持が低下し、最終議席争いになりそうなのだ。
「東京では丸川珠代はトップ当選ですが、もうひとりの武見敬三が、共産党、民主党、無所属の山本太郎に迫られている。武見陣営は『まだ60万票が見えない』と頭を抱えています。千葉でも新人の豊田俊郎が伸びず、候補者を出していない公明党に創価学会の支援を念押ししました」(自民党関係者)
有権者の多くは自民党を積極的に支持しているわけじゃない。それに代わる野党がないからだけだ。おごれる者は久しからず、である。
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