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2013年07月17日 天木直人のブログ
きょう7月17日のメディアが一斉にハーグの国際司法裁判所で開かれている調査捕鯨訴訟の模様を報じている。
最終弁論が16日に終わり、日本にとって初めての国際司法裁判所における裁判が終わったからだ。
果たして今年末にも下される審判の結果はどうなるのか。
しかしこのブログで私が書きたいことはその事ではない。
まともな裁判が行われるなら日本敗訴は間違いない。
日本には「一点の曇りもない」と述べて豪州に訴訟の取り下げを求めた日本側代理人がなぜ鶴岡公二外務省審議官だったのか。
彼はいまマレーシアのコタキナバルで開かれているTPP交渉の日本側首席代表ではなかったのか。ハーグではなくコタキナバルにいなければおかしはずだ。
それに対してはこういう答えが用意されているはずだ。
ハーグでの裁判は7月16日に結審することはわかっていた。それが終わってからコタキナバルに駆けつければいい。TPP交渉で日本が参加できるのは米国の議会承認を得た7月23日からだ。十分間に合う。鶴岡公二外務審議官が二つの代表を掛け持ちすることに問題はない、と。
しかし問題は間に合うかどうかということではない。 なぜ一人の外務官僚にそこまで頼るのか、ほかに人材はいないのか、という事である。
国際司法裁判所における訴訟は日本として初めての経験だ。しかも被告として訴訟に臨む。なぜ弁護士の資格を持つ専門家を代表にして堂々と抗弁しようとしないのか。
今度のTPPの交渉は日本がはじめて参加する重要な会合である。しかも今度の会合の日本の目的は情報収集でありロビー活動だ。なぜ鶴岡TPP交渉首席代表はTPP交渉が始まった時から現地入りして100名に上る各省の交渉団員を指揮しないのか。
それは外交一元化を要求する外務省が国際交渉は鶴岡しかいないと主張するからだ。
言葉の苦手な各省の官僚たちは、鶴岡さんにやってもらったほうが楽だからだ。
これではハーグの訴訟もコタキナバルのTPP交渉も上手く事を運ぶことは出来ない。
本気で国益を守ろうとしているようにはとても見えない(了)
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