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2013年07月16日 天木直人のブログ
驚いた。02年の小泉訪朝の際、金正日総書記が小泉首相に対し、「米国のせいで、しかたなく核兵器を持つのだ。ブッシュに言ってくれ」、そう話していたというのだ。
7月15日の毎日新聞が朝鮮労働党幹部の内部講演禄を入手したという。その録音記録の中でそう語られていたという。
もちろんこの講演録なるものが本物であるかはわからない。
たとえ講演録が本物であっても、金正日総書記の発言が本心であるかどうかはわからない。
しかし、もし本当に金正日総書記が02年の時点で小泉首相にそう語っていたとすれば、これを日本の外交に生かさない手はない。
日本は米朝対話の仲介役になりえたかもしれない。
北朝鮮の核開発阻止に役立ったかもしれない。
上手くいけば北朝鮮と日本の関係が一気に進み、日朝国交正常化と拉致問題の包括解決の道が開けたかもしれない。
問題は、このような話があったことが完全に隠されてきた事だ。
小泉首相や外務省がこの金正日総書記の伝言をどのように受け止め、その後の日本政府の外交に活用したのか、しなかったのか、米国につたえたのかどうか、一切不明であるということだ。
不明のままでは、どんなに日本政府や外務官僚が外交的へまを繰り返していても、我々はそれを追及できない。
それが彼らが外交を隠ぺいし続ける理由なのだ。
参院選後の国会は、この毎日新聞の記事の信ぴょう性について安倍首相に問いただし、その後の日本政府の対応について説明を求めなければならない。
飯島訪朝をまったく活かすことができずに、ますます北朝鮮外交が行き詰まってしまったからにはなおさらだ。
この毎日新聞のスクープ記事が今度どのように発展していくか注目したい(了)
◇
北朝鮮:「核兵器保有は米のせい」…金総書記が小泉氏に
http://mainichi.jp/select/news/20130715k0000e030152000c.html
毎日新聞 2013年07月15日 11時56分(最終更新 07月15日 12時21分)
【北京・西岡省二】米国のせいで、仕方なく核兵器を持つのだ。ブッシュに言ってくれ−−。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(2011年12月死去)が02年9月の日朝首脳会談の際、小泉純一郎首相(当時)に対し、核保有に至る自国の立場をブッシュ米大統領(同)に伝えるよう求めていたことが14日、分かった。当時は日朝対話が進む一方、米朝間は北朝鮮の核開発疑惑によって緊張が高まりつつあった。日本を仲介させ、対米交渉を有利に進めようとする北朝鮮の戦略が浮き彫りになった。
毎日新聞が入手した朝鮮労働党幹部による内部講演の音声記録で判明した。北朝鮮は最近も日朝対話をてこに米国との対話再開を求める姿勢を見せており、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記も同様の路線を踏襲している模様だ。
講演者の話によると、金総書記は首脳会談の際、小泉首相に対し「これから私が言うことをそのままブッシュに言ってくれ」と前置きし「我々は核兵器を持たないようにしているのに、米国が執拗(しつよう)に持つようにしているため、仕方なく持つのだ」と主張したという。また、金総書記が「米国のせいだ」「生きていくためだ」などと訴えたことも紹介。
日本外務省の記録によると、小泉首相は首脳会談後の記者会見で「米朝関係について金総書記から『常に対話の門戸を開いている。日本からもこのことを伝えてほしい』という趣旨の発言があった」と述べていたが、核兵器に関する伝言は明らかにされていない。
内部講演は3回目の核実験(今年2月12日)後、間もなく開かれたとみられ、核実験を強行した背景などにも触れている。
核実験前、米韓両海軍が北朝鮮をけん制するため、日本海で合同軍事演習を実施。これを「敵国はいろいろな手段で我々を破壊しようとしていた」と批判し「元帥様(金第1書記)が『1歩退けば、次からは10歩、100歩引き下がることになる』とおっしゃって核実験を成功に導かれた」と紹介し、金第1書記の指導力をたたえた。
さらに、衛星打ち上げを成功させた「2012年12月12日」、核実験を成功させた「2013年2月12日」の年月日の数字をすべて足し合わせると、いずれも「11」になると説明。「11」を金正恩体制を担ぐ「祖国」「核」「宇宙強国」のシンボルとなる数字だと強調している。
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