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(回答先: 生活の党、選挙区全滅の可能性/兵庫は2議席目を維・民が争う(時事通信) 投稿者 オロンテーア 日時 2013 年 7 月 16 日 00:17:05)
<激戦の行方 2013 ひょうご参院選>(4)攻勢 保守切り崩し図る共産
神戸新聞 2013.07.14 朝刊 1頁
共産新人金田峰生(47)は9日、強固な自民の支持組織、兵庫県南部のJA幹部と膝をつき合わせた。
話題は、安倍政権が参加を表明した環太平洋連携協定(TPP)だった。この幹部は、関税撤廃で安価な農産品が国内に入ってくることに危機感を強める。金田から野菜の価格保障や農家の所得補償拡充などの説明を聞き「よく整理されている」と評価。自民支持に変わりはないが、「共産が票を伸ばせば自民も目を覚ますはず」と期待もする。
安倍政権が進める政策の足元を狙い、攻勢を強める共産。TPP参加では保険外診療の拡大や国民皆保険制度の崩壊を危惧する医師会、安倍政権の経済政策「アベノミクス」でも、円安に転じた影響で燃油高騰に苦しむ漁業関係者などに手を伸ばす。
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共産は6月の東京都議選で議席を8から17へと倍増させたが、より大きな飛躍をしたことがあった。
1997年7月の都議選は、前年に結党した旧の民主、新進、太陽などが乱立。各党の与党化が進む中、「唯一の野党」を掲げた共産が26へと倍増させ、自民に次ぐ都議会第2党になった。
上げ潮はさらに続く。翌年の参院選で、全国の選挙区、比例合わせて過去最高の15議席を獲得。兵庫選挙区では、大沢辰美(72)が約58万票を集めて自民候補を破り、共産に12年ぶりの議席奪還を実現させた。
だが、これ以降、低迷が続く。前回2010年の議席は全国で3。兵庫でも退潮傾向が止まらず、ついに10年の選挙区の票は20万を切った。
昨年の衆院選で下野した民主は反転攻勢のきっかけもつかめず、比例第2党の維新は失速。他党のつまずきに加え、一貫して批判を続けてきた自民が勢いを増すほど、存在感が高まった。共産は今参院選で、12年ぶりとなる選挙区の議席を都市部の複数区で狙う。
金田の選挙対策事務長を務める大沢は「共産の話も少し聞いてやろうかと思う人が、増えている」と、手応えを感じている。
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報道機関の世論調査で自民の優位が伝えられると、兵庫選挙区で政党関係者らがこんな見立てを語り始めた。
自民が票を取りすぎ、2番手争いがだんご状態になる。投票率は高くはならず、2議席目の当選ラインが下がると、固い票を持つ共産が浮上する。
この状況に神経をとがらせるのは長年、共産としのぎを削ってきた公明。周囲では、自民のパートナーである公明が「(野党の)民主に票を渡す」という禁じ手で、共産の封じ込めに出るのでは−ともささやかれる。
兵庫には、2006年まで「非自民・非共産」という独自の選挙協力の枠組み「連合・5党協議会」があり、公明は民主とも手を結んでいた。公明の県本部幹部は「自民を裏切ることはしない」と否定するが、こう続けた。「ただし、共産が2番手に入るようなら手を考えなければならない」
=敬称略=
(横田良平、三木良太)
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