20. 2013年7月15日 20:09:31
: BWe2Logd8I
安倍や、石原は本当の保守なのだろうか? 「 日本にとっての保守とは http://blog.livedoor.jp/hanadadesu1958/lite/archives/29559902.html 」 安倍が昨年末の総選挙にあたって、12月発 売の月 刊文藝春秋において、政権構想「新しい国へ」を 発表した。「新しい国へ」で、非常に気になった 言葉がある。「『瑞穂の国』の資本主義」であ る。少し長いが引用する。
「日本という国は古来から、朝早く起きて、汗を 流して田畑を耕し、水を分かちあいながら、秋に なれば天皇を中心に五穀豊穣を祈ってきた。『瑞 穂の国』であります。自立自助を基本とし、不幸 にして誰かが病に倒れれば、村のみんなでこれを 助ける。これが日本古来の社会保障であり、日本 人のDNAに組み込まれて居るものです。 私は瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主 義があるだろうと思っています。自由な競争と開 かれた経済を重視しつつ、しかし、ウォール街か ら世間を席巻した、強欲を原動力とするような資 本主義ではなく、道義を重んじ、真の豊かさを知 る、瑞穂の国には瑞穂の国にふさわしい市場主義 の形があります。 安倍家のルーツは長門市、かつての油谷町です。 そこには、棚田があります。日本海に面してい て、水を張っているときは、ひとつひとつの棚田 に月が映り、遠くの漁り火が映り、それは息を飲 むほど美しい。 棚田は労働生産性も低く、経済合理性からすれば ナンセンスかも知れません。しかし、この美しい 棚田があってこそ、私の故郷なのです。そして、 その田園風景があってこそ、麗しい日本ではない かと思います。市場主義の中で、伝統、文化、地 域が重んじられる、瑞穂の国にふさわしい経済の あり方を考えていきたいと思います。」 これを読んだ時の率直な感想は、次期総理確実と 言われている政治家の政権構想なのだろうかと 思った。まるで、亀井勝一郎か、誰かの文化評論 のような気がしたのである。私は、この手の感覚 は好きなので読んでいて素直に心に入ったのだ が、決して政治家の政権構想ではない。 正直言って、元々安倍は大したことない人間だと 思っていたので期待はしていなかったのだが、ア ベノミクスの成長戦略が発表される度に、これが 「瑞穂の国の資本主義」かと唖然とさせられるの である。 大体、「瑞穂の国の資本主義」とは、「ウォール 街から世間を席巻した、強欲を原動力とするよう な資本主義」ではなかったはずである。だが、成 長戦略の目玉政策として、「国家戦略特区」を創 設し、世界中から技術、人、資金(投資)が集結 した国際的なビジネス都市をつくるとは、一体何 だ? 「ロンドンやニューヨークといった都市に匹敵す る国際的なビジネス環境をつくる」とのこと。こ れは、「ウォール街の強欲な資本主義特区」その ものだろう。 そして、労働生産性が低く、経済合理性からすれ ばナンセンスでも棚田があってこその、「麗しい 日本」。それでは、安倍が5月17日に講演で言っ た、「農地の集積なくして、生産性向上はない」 はなんなんだ。農地の集積は棚田を潰すことであ り、安倍は「麗しい日本」を破壊すると言ってい るのと同じだ。そして、古来から日本人のDNA を、生産性向上で断ち切ってしまおうとするので ある。 それに、「伝統、文化、地域が重んじられる、瑞 穂の国にふさわしい経済」が、TPPとでも言うの だろか。まさに、「麗しの日本」を破壊せんとせ し者こそ、安倍晋三である。
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