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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130714-00000523-san-pol
産経新聞 7月14日(日)10時38分配信
参院選(21日投開票)は後半戦に突入し、九州最大の票田である福岡選挙区(改選2)では、自民候補が独走し、民主、維新、共産、みんなの4党が激しい2位争いを繰り広げる。各党が応援弁士として大物を続々と送り込む中、維新新人、吉田俊之氏(57)だけは孤独の戦い。橋下徹共同代表の「慰安婦」発言で支持率が急落しており、首都圏と関西圏の防衛戦で手一杯なのだ。金もなければ組織もない。その哀歌(エレジー)はあまりに切ない。(田中一世)
「私たちは特定団体や企業から支援を受けておりません。みなさまお一人お一人が私の応援団なんです。2議席目をめぐり団子状態で大変厳しい状態ですので何とぞよろしくお願いいたします…」
13日夕、吉田氏は福岡市中央区の電気ビル貸会議室で「決起集会」を開き、切々とこう訴えた。
吉田氏は元KBC記者で知名度はそこそこあるとはいえ、支援組織はゼロ。辻立ちでひたすら支持を訴えてきた吉田氏にとって屋内で支援者を集めた集会は公示後初めてとなる。
続いて応援弁士として演台に立ったのは、知名度のある政治家ではなく、ショウガ紅茶や断食道場による自然療法を提唱する医師の石原結実氏(64)。演題は「病気にならない食べ方・生き方」だった。
「みなさん、今後の人生で一番大切なのは足腰の筋肉を鍛えることです。膝や腰が痛くなると内科の病気にもかかりやすいんですよ。今日はそれを覚えて帰ってくださいね。あとは吉田先生への1票をお願いします…」
維新の比例代表候補でもある石原氏が、冗談を交えてこう話すと、聴衆約80人はうなずきながら拝聴。NHK番組「おかあさんといっしょ」の第15代「うたのおねえさん」の森みゆき氏も駆けつけ、復興支援ソング「花は咲く」を合唱して和やかに締めくくった。
会合は成功裏に終わったといえるが、決起大会というより「市民健康講座」。維新の会の硬派なイメージは微塵もなかった。
やはり維新の「顔」と言えば、橋下氏と石原慎太郎共同代表。だが、橋下氏は公示前の先月30日にテコ入れに来ただけ。石原氏は一度も寄りついていない。
公示後は平沼赳夫国会議員団代表と小沢鋭仁元環境相が1回ずつ福岡入り。後は、比例候補でもある元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)が9日に一緒に街頭演説し、「俺がビンタすると受験生も合格するんだ」と容赦ないビンタを食らわしたことくらいだ。
他党と比べると差は歴然としている。自民党は独走状態にもかかわらず、安倍晋三首相らが福岡入り。民主党も細野豪志幹事長が3日間も県内で遊説し、海江田万里代表も15日に2度目の来県を予定する。みんなの党も渡辺喜美代表が2度応援に入り、13日には江田憲司幹事長も福岡市で街頭演説した。共産党も志位和夫委員長、市田忠義書記局長のツートップがそろい踏みでテコ入れしている。
2位争いの激戦区にもかかわらず、党執行部が福岡に冷淡なのは、維新発祥の地である関西圏や、石原氏のお膝元である首都圏の候補がいずれも守勢を強いられており、これらの応援で手一杯で九州にまで手が回らないのだ。
橋下、石原両氏は、同じく新人候補を擁立した鹿児島にも公示後1度も足を踏み入れていない。「稼ぎ時」といえる13〜15日の3連休も、橋下氏は兵庫、神奈川両県で、石原氏は東京都と千葉県で遊説を予定しているが、九州への応援要請になお返答はない。
吉田陣営が橋下氏の福岡入りを切望するのは、かつてほどの勢いはないとはいえ、その集客力はなお絶大だからだ。先月30日に福岡入りした際も天神と小倉でそれぞれ1千人前後を集めている。
橋下氏は終盤の17〜19日ごろのスケジュールを空けており、情勢を見ながら激戦区のテコ入れは図る考えだという。果たして福岡入りはかなうのか。吉田氏はこう期待を込めた。
「選挙戦も中盤に入り、街頭演説の反応もよくなっている。十分手応えを感じています。これで橋下さんが来てくれれば…」
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