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2013-07-14 陽光堂主人の読書日記
参院選での自民党の選挙公約は、多数の国民が反対するものばかりで、普通だったら大敗北必至ですが、圧勝すると予想されています。マスコミを抱き込んで世論操作しているとしか思えませんが、争点隠しをしているのがその一因と考えられています。
自民党が目指しているのは、憲法改正・TPP参加・原発推進・消費増税・沖縄基地固定化などで、大多数の国民の望みとは真逆になっています。さすがにこれではまずいということで、選挙演説などではこれらに触れず、アベノミクスによる景気回復だけを声高に訴えています。
アベノミクスの効果さえ非常に怪しいのですが、この誤魔化しは酷いと言わざるを得ません。それに同調している人たちもお粗末で、確信犯でなければ判断力が著しく欠如しているとしか思えません。予想通り与党が圧勝すれば、この国は目も当てられない有様となります。
参院選後を見据えて、各電力会社は次々と原発再稼働の申請をしています。福島第一原発ではメルトダウンした核燃料が海に流出している疑いが濃厚で、収束の目処は全く立っていません。
反省できない懲りない人たちがこの国を牛耳っており、このままでは世界からも信用を失います。あれだけの事故を起きながら原発推進方針を撤回せず、被災者たちを放逐して救おうともしません。挙句の果てに原発輸出に血道を上げているのですから、狂っているとしか見えないはずです。
新興国では原発建設が盛んですが、驚いたことに中国では、住民の反対で核燃料工場建設計画が一夜にして覆ったそうです。日本なんかよりずっと民主的じゃないですか! 東京新聞は、本日付で次のように報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013071402000107.html)
核燃料工場 建設見送り 反対デモの翌日に決定
【上海=今村太郎】中国広東省江門市の核燃料工場建設計画に地元住民から反対運動が起きた問題で、地元政府は十三日、同市での建設計画を取り消すことを決めた。中国では身近な環境にかかわる開発計画が住民の抗議デモを受けて中止されるケースが相次いでいるが、政府が国策として推進し、経済政策と深くかかわる原発の関連施設も、「民意」を前に足止めを余儀なくされた。
取り消されたのは、発電大手「中国核工業集団」などが計画するウラン精製濃縮工場で、二○一七年の完成を目指していた。中国の経済発展を支える沿海部の原発に広く燃料を供給する予定だった。新たな建設地を探すとみられる。地元政府は今月四日、建設計画を市民に公示。だが、市民の意見を受け付ける期間が十日間のみだったほか、予定地には工場建設準備のための気象観測施設がすでに建設されていたことなどから、住民が「民意の軽視だ」と反発。十二日には千人以上が政府庁舎前で建設中止を求めてデモを行った。予定地から約百二十キロの香港でも懸念の声が出ており、配慮した可能性もある。
中国では昨年から、江蘇省南通市の排水管工事や浙江省寧波市の化学工場、上海市のリチウムイオン電池工場などが、住民の抗議デモを受けて中止に追い込まれている。いずれも環境保護を名目にデモを企画しつつ、参加者は「政府幹部は企業側から賄賂を受け取っている」「企業誘致で潤うのは政府と企業の幹部だけ」と腐敗や格差への不満を地元政府にぶつけた。
核燃料工場の計画取り消しを発表した江門市幹部は「民意を尊重した」と話したが、デモからわずか一日で計画を取り消した背景には、抗議行動が政府批判につながることを避ける意図があるとみられる。
「十二日には千人以上が政府庁舎前で建設中止を求めてデモを行った」とありますが、日本の反原発デモは、警察が発表した数値でも多い時には参加者が1万人を超えています。それなのに脱原発どころか、原発再稼働・輸出に踏み切る始末です。
前総理の野田に至っては反原発デモのシュプレヒコールに対し、「大きな音だね」と言って、祭りか雑音のように扱っていました。正常な人間の反応とは思えません。
中国は一党独裁の国で、非民主的な国だと日本人は思っていますが、実際には日本の方がずっと非民主的だったわけです。もちろん、単純な比較はできませんが、この国に大きな問題があることは否定できません。
要するに、我々庶民は権力者から舐められているのです。デモや抗議したところで、「羊のように大人しい連中には何もできまい」と高を括っているのです。スポーツ大会や国民栄誉賞などで関心を逸らせば、それで済むと足元を見られています。悔しながら、実際にそのようになってしまっています。
諸外国では暴力的な抗議活動がしばしば発生しますが、そうすれば譲歩を勝ち取ることができるからです。派手に騒げば海外のマスコミが採り上げ、国際的に注目されますから、そうした効果を狙っているのです。
暴力沙汰は論外としても、もっと効果的に権力者たちにプレッシャーをかける必要があります。当局に苦情の電話をどんどんかけるとか、役人たちに倣って海外メディアを利用して圧力をかけるとか、様々な手を使うべきでしょう。大人しくしていたら、骨までしゃぶり尽くされるだけです。
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