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2013/7/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
衆院選での公約をホゴにして、一転、TPP参加を決めた安倍ペテン政権が、ウソを糊塗するために呆れた税金無駄遣いをやろうとしている。今頃、参加したって、もう交渉の余地はないのに、アリバイ的に大量の官僚を動員して、交渉を“演出”するのである。デタラメの二乗三乗みたいな話で、国民を舐めきっているとしか思えない。
日本は今月15日、マレーシアで始めるTPP交渉から参加できる。といっても、日本が入れるのは23日から。会合は25日までで、たった2日間しか参加できない。
「顔見せ」みたいなものなのだが、そこに、安倍政権はナント、100人の官僚を送り込むのだ。
「他国はフル参加しても60人くらいですから、2日間で100人という日本の参加人数はベラボーです。当初、安倍政権のTPP対策本部(本部長・甘利明TPP相)は国内調整チーム30人、対外交渉チーム40人の規模でスタートした。それを先月末、いきなり40人増員して、113人態勢にした。そうしたら、今度は100人がマレーシアに行く。旅費だって大変なものですよ」(野党関係者)
もちろん、人数が多くても、行く価値があるのであれば、文句は言わない。ところが、今頃参加したところで、もう交渉の余地はないのである。
「最後の2日間しか交渉に参加できないのに、こんな人数になったのは、そもそも、日本はこれまでの交渉にコミットできず、中身を何も知らないからです。ラスト2日間で1000ページもの書類を読み込んで、とりあえず、最後の1日に質問だけするのです。とはいえ、1000ページを読むのは大変です。そのために100人の官僚を送り込んで人海戦術するのです」(官邸関係者)
◆究極の税金ムダ遣い
アホみたいな話だが、その100人が「最後の質問」のために必死でやるのかというと、まったく違う。
「質問したって、決まったことを覆せるわけじゃありませんからね。じゃあ何のためにやるのかというと、各省庁の役人が自分の役所のために情報収集をするのです。一刻も早く書類を読んで、自分の省庁に有利になるような対策を考える。それが100人のミッションでしょう。そうでなければ、こんな人数は要らないのです。各省庁が自分も自分もと、人を送り込むから、人数が膨れ上がったのでしょう。対策本部内が組織として、きちんと機能していない証拠ですよ。省庁同士が利権あさりをしているように見えますね」(元外交官の天木直人氏)
TPP対策本部には農水、経産、厚労、外務が人を送り込んでいる。彼らのつばぜり合いということだ。もちろん、こうして大デレゲーションを送り込めば、国民向けのポーズにもなる。あたかも多くの人が交渉に参加して、頑張っているように見えるからだが、何度も言うように日本にもう出る幕はない。それどころか、8月からは2国間協議が始まり、日本は米国によって身ぐるみはがされてしまうことになる。そのあとは10月のAPECでTPP最終合意というスケジュールだ。
こんなことで巨額の税金を使うなんて、国民を愚弄した話である。
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