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2013年07月12日 Electronic Journal
参院選がはじまって昨日で一週間が経過しました。自民党が全
国で圧倒的に勝ち進むなか、「小沢は終った」とか、「小沢の影
響力が低下」とかいう類いの報道が頻繁に行われています。
昔から小沢嫌いで鳴る田崎史郎氏、星浩氏、伊藤敦夫氏などの
テレビによく出てくる政治評論家を筆頭に、メディア全般が小沢
氏の影響力の低下をうれしそうに報道しています。
それは、小沢氏の擁立した前岩手県議の関根敏伸候補者が岩手
選挙区で、自民と民主の落下傘候補者に苦戦しているからです。
しかし、苦戦は当然のことです。いくら岩手で強い小沢氏でも、
あれだけいわれなきバッシングを長年にわたってメディアから受
ければ、その政党の候補者が苦戦するのは当然のことです。巨大
メディアを敵に回すとこうなるのです。
民主党の劣悪な政治のうち、一番許せないことは、こともあろ
うに野党の自民・公明両党と組んで、選挙前のマニフェストでや
らないといっていた消費増税を成立させたことです。そのため、
民主党は全国的に大苦戦を強いられていますが、民主党はここに
至っても、そのことがわかっていないようです。
小沢氏らは、これでは国民の理解は得られないとして、スジを
通すために離党して新党を立ち上げたのです。それは苦渋の選択
だったと思います。しかし、そのスジを通した小沢氏率いる生活
の党に対して国民は、メディア報道を真に受けて、民主党と同様
にバッシングをしているのです。これはスジの通らない話です。
信念のある政治家ならば、国民との約束を破ったとして離党す
るのが当然であるのに、民主党は離党はけしからんとして、民主
党の執行部は岩手に刺客を送り込んでいるのです。露骨な小沢潰
しです。岩手選挙区の情勢について、岩手の地元紙記者は次のよ
うに書いています。
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自民新人と無所属の平野が接戦。そこに生活の関根がどこまで
食い込むかという構図です。平野は地元で知名度がありますが
決して評判は良くない。人間として信用できないとみられてい
るのです。小沢の力で当選し、復興大臣にまでなったのに、袂
を分かって民主党に残った。そのくせ、民主党では勝てそうに
ないからと、自民入りを画策して離党。結局、自民にフラれて
無所属で出馬することになりましたが、当選後は自民党の二階
派入りが決まっているともっばらで、「そうなれば、自分も自
民党に入れる」と張り切って平野を支持している無所属系の県
議・市議もいる。ただ、自民党サイドは「平野の入党はない」
と打ち消しに躍起です」(地元紙記者)
──2013年7月10日発行/「日刊ゲンダイ」より
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しかし、小沢一郎氏はこれまでに「もう終わり」と何回もいわ
れているのです。それでもつねに小沢氏は政界の中心にいたので
す。この点について小沢氏は、「VOICE」8月号の対談にお
いて、次のように述べています。司会は、40年以上にわたって
政治をウオッチしてきている政治評論家の篠原文也氏です。
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篠原:とても厳しい言い方になりますが、いま永田町には「小
沢一郎は終った」「小沢一郎の時代ではない」という声
があります。ご自身はどう思われますか。
小沢:私自身、政界に入って40年が経ち、いい齢ですから、
次の世代に引き継ぐべき時期であることは十分自覚して
いますよ。ただ問題は、私が理想としてきた日本の「国
づくり」がいまだ道半ばであることです。これは私個人
ではなく、有権者の皆さんや日本国にとって重要なこと
です。一言でわかりやすくいえば、日本にはまだ民主主
義が根付いていない。「VOICE」2013年8月号
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確かに選挙に強いはずの小沢氏は、昨年末の衆院選、6月の都
議選に続けて惨敗しています。参院選も現在の情勢では、おそら
く議席を減らすと思われます。それでも、小沢氏は3年後に行わ
れるであろう衆参ダブル選挙に焦点を絞っています。そこでもう
一度政権交代をやるといっているのです。
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小沢:(もう一度政権交代する)と私がこう述べると、「民主
党は衆議院で50人前後、生活の党も10人程度で、衆
参合わせても100の勢力に満たないではないか」とい
う人がいます。国民にも「政権交代はもうない」と思っ
ている節があります。でも、考えてみてください。いま
の状態は、あの2003年に自由党と民主党が合併する
前の状態に戻ったのです。
篠原:そうでしたね。合併当時の衆院勢力は、民主114、自
由22でした。
小沢:必ずしも政界再編に議員の数は必要ない。要は政策の意
思決定が明確で、国民に対して正しいメッセージを訴え
ることができればよいのです。
──「VOICE」2013年8月号
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本来であれば、与党が割れるということは、事例的には珍しい
ことである──このように小沢氏はいいます。民主党がもう少し
しっかりしていれば、たらればの話になりますが、マニフェスト
でやらないといっていた消費増税に加担しなければ、100人以
上の議員が離党することはなかったのです。
さらに加えて、負けるとわかっているのに、任期前の無謀な解
散などしなければ、政権を奪われることはなかったはずです。そ
うしていれば、自民党の方も党内整理ができて「新しい自民党」
になっていたのです。残念ながらそうならず、中途半端なまま自
民党が政権復帰してしまい、すべては一からのやり直しになって
しまったのです。安倍首相がCMで「取り戻す」といっているの
は「古い自民党を取り戻す」なのです。しかし、小沢氏はまった
くあきらめていないのです。 ── [自民党でいいのか/10]
≪画像および関連情報≫
●非自民協力の旗振り役は野党第一党であるべき/小沢一郎
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篠原:次の衆院選は参院選とのダブル選挙になる可能性性が
高い。となると準備にあと三年あるわけですが、これ
から具体的にどう動きますか。参院選後に小沢サイド
から野党再編に向けた呼びかけをするつもりですか。
小沢:いや、私自身は以前から、非自民協力の旗振り役は野
党第一党でなければいけないという考えです。それが
手っ取り早いし、国民が理解しやすい。意義のある呼
びかけに対しては、もちろん一定の政策的合意が必要
ですが、いつでも参加する態度です。
篠原:中坊公平さんがよく嘆かれていましたよ。日本の民主
主義は「観客民主主義」で実質化していない、と。小
沢さんの目からみて、そうした国民の意識はまだ変わ
っていない?
小沢:徐々に変わってきていると思います。第一の証しは、
四年前に民主党政権ができたことです。そして、いま
なお国民は、自民党に代わるしっかりした政権を望ん
でいます。それが参院選後、大きな動きとなって現れ
てくるでしょう。
──「VOICE」2013年8月号
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