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福島原発の吉田所長さん死去☆日本が見失いかけている現場力を思いながら脱原発に想いをはせる
http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/605.html
投稿者 コードナンバー17805 日時 2013 年 7 月 10 日 13:39:41: GsQYdbFONzano
 

福島原発事故のとき、原子炉爆発=東日本壊滅という人類史上最悪の原発災害を防ごうと連日の決死作業をなしとげた当時の現場スタッフのリーダー、吉田昌男さんが永眠されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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きのこ雲が400〜500メートルもわき上がった3号機大爆発のとき、吉田さんは現場の指揮官として敷地内にいました。
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熱暴走がとまらず、原子炉本体が破損する一歩手前までいってたようです。
当時現場にとどまった人たちは、事なかれ主義の安全作業基準もかなぐり捨てて、ただただ最悪の事態を防ぐために決死隊を組織して原子炉破損防止の作業をくりかえしたそうです。
まさに高濃度の放射性廃棄物が東日本全体を覆いつくし、東日本壊滅という未曾有の大災害をも覚悟しなければならないようながけっぷちの状況だったのでしょう。

そうした想定外の修羅場を前に、霞ヶ関・永田町・東電本社の偏差値エリートたちは、片手に自己保身を握り締めながら、場違いなマニュアル固持で顰蹙をかったり、かたや責任逃れの布石を打っていたりして、右往左往して醜態をさらしていたんですが、その中で、建前よりも率直な現実を優先し、現地スタッフの現場力を引き出し、困難な状況をひとつひとつ打開させていった吉田さんは突出した存在だったと思います。

そうした彼にあるべきリーダー像を重ねた国民も多かったのではないでしょうか?

考えてみれば現在の日本の低迷は、現場力の衰退とリンクしているように思います。

霞ヶ関でも、永田町でも、民間企業でも、上層部にマニュアル化された机上のコンセプトワークの得意な偏差値エリートが跋扈していますが、マニュアル化できない臨機応変の現場については極端に解決能力が低い人の集団かもしれないという危惧を感じさせることが多い気がします。

その意味で2年前の3.11は「偏差値エリート」の無能ぶりをいやというほど見せ付けてくれたと思います。

法律の細目にこだわり、いろんな局面で現場の進行を妨げた霞ヶ関の「偏差値エリート」は、「臨機応変な判断ができず融通が利かない」まさに「はた迷惑なアフォ集団」そのものだったのではないでしょうか。

日本の本当の原動力ともいうべき「現場力」を、「硬直思考により消耗させていく」致命的な欠陥集団にすぎない「偏差値エリート」の本当の姿を露呈させたといえます。

※参考過去記事

被災者支援を妨げたあほくさい官僚規制

http://yokotakanko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-b227.html

※あらためてなし崩し的原発再稼動に疑問を呈す

さて、そうした悪夢の原発事故から2年たちましたが、本質的な問題解決の糸口はいまだ見えていません。

しかし今度の選挙では、原発再稼動に舵を切った「日本を愛するといいながらぜんぜん愛していない」自民のネオコン政権(本来の日本保守が立脚すべき天皇陛下の大御心と同じベクトルを持つ人道的感性を欠落させた・・・頭でっかちウヨが行き着いた自称保守でありながら保守的美意識を踏みにじる自己矛盾保守)が選挙で圧勝し、元の木阿弥に戻りそうな状況です。

そうした原発事故などなかったかのように原発再稼動がなし崩し的に始まるだろうなというタイミングで吉田さんが永眠され、再びクローズアップされるというのは、何とも意味深な気がしてしまいますね。

いまだに15万人もの人が避難生活を余儀なくされていますし、本当の事故原因の解明もできていません。
またあの事故があってはじめて知ったんですが、ひとたび熱暴走を起こしたら簡単に東日本を壊滅させれるだけの量の使用済み燃料が、当たり前のように無防備にプールに貯蔵されているという原発の実情も明確な改善策が見つかっていません。

不当な軍事侵略に対抗するために年間5兆円の防衛費を使っているくせに、燃料プールを破壊するような非人道的な軍事攻撃はありえないと思い込んでいる=無邪気な平和ボケ状態は放置されたままです。(僕がユダ金のマネーのブタだったら、日本売りを仕込んでおいてから原発テロをおこして相場が下がりきったところで買戻しをしてぼろもうけします・・・日本の平和ボケ原発はマネーゲームの達人にしてみたら格好のネタです。)

あのときの教訓を生かして、やるべきことをやってから次に進むべきなのに、視野が狭い連中の「銭勘定」とか「しがらみ」を優先させて、なし崩し的に原発が再稼動していくというのは、ほんと不道徳の極みだと思いますね。とても「美しい国日本」とか吹聴していた「自称保守」の人間がすることじゃないと思います。

本当に日本の未来を考えるのならば、「無限大に膨れ上がる放射性廃棄物の山」という宿命を背負い出口が見えない原子力というエネルギーを見直しべきだと思います。

そして未来につながる日本らしい循環型のエネルギーである再生可能エネルギーをより現実的なものにするために、蓄電設備などの周辺インフラの整備を急ぐべきだと思います。

あの日目覚めた問題意識をあらためて呼び起こす時は、今日このときかもしれません。  

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コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2013年7月10日 14:16:32 : ZtjAE5Qu8buIw : C7Wqvb1wZA

このタイミングで事が“起きた”こと、吉田所長の“功罪”、そういった事はすべて置いておいて、
『自らの責任感と良心に殉じた漢(オトコ)』に、心から哀悼の意を表し、頭を深々と垂らそう。
彼の姿(死に様)は、これからすべての日本人が辿る道だ。好むと好まざるとに関わらず。

02. 2013年7月10日 15:28:44 : Ret3ORh0gs
この人は、日本の恩人。こういう人があの現場に居たことに感謝し、誇りに思います。合掌 で爺

03. 日高見連邦共和国 2013年7月10日 19:34:47 : ZtjAE5Qu8buIw : IeaB3HQJJg

『で爺』さまの“合掌”にも、感謝です。

04. 2013年7月10日 23:53:11 : xxpM7jkFPI
『死者に鞭打つことはオイラの本意ではないが、“現場力”という表現には“欺瞞”を感じる。』

物事の経緯として、先ず最初に言っておかなければならない事は<吉田昌男所長>は、被害者であると同時に加害者なのである。
その根拠は…
第一に、全電源喪失を想定したバックアップ電源である、ディーゼル発電装置を原子炉より低い“地下”に設置したことでありその事に対する“社内の危惧”を<吉田氏>が封殺していたことである。理由は「そんな津波は来ない」…。
第二に、“メルトダウン”を阻止できなった最大の理由は「現場力の不足」でしかない。例えば、“消防ポンプによる炉内注水”がうまくいかなかったのは、現場が複雑な配管構造を理解していなかった=危機管理不足でしかない。だから、注水しても約55%は“複水器”に流れ“炉心冷却”の役にはたっていなかったってこと。また、“水位計の工学的な不備”が全く念頭に無かった、或いは無視してきたってことさ。炉内の水位計だけを頼りに“原発の安全運転”は担保されている。
にも拘わらず、アクシデントが起こった場合に“水位計”がどのように作動するかの検証は、設計上も運営上も全くなされていない。
更に言えば、注水するために“炉内圧力を抜くための弁”があるらしいんだが、それを、福一開設以来、一度たりとも“テスト”したことが無い。だから、「現場の誰も」それが有効に機能したかどうかを判断できない…ってのが悲惨な現状なんですよ。

勿論、私は「現場」だけを責めているのではない。
投稿氏の言う『(現場力を)硬直思考により消耗させていく、致命的な欠陥集団にすぎない「偏差値エリート」の本当の姿を露呈させたといえます。』というご意見は全くその通り!って思いますが、そうした体質は「現場込み」であって、<吉田所長>だって所詮はその“偏差値エリート”の一人に過ぎないのです。


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