http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/559.html
Tweet |
「何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる」と刑事訴訟法第239条にはある。陸山会事件で小沢氏を審査した審査会は非公開でその審査内容はベールに包まれているが、当時、明らかにされた情報には不正行為の断片が見え隠れし、開示請求した資料を調べると、はっきり、その犯罪の痕跡が認められる。そこで、hanako氏と連名で当時の第五検審事務局長以下3名、一回目審査員2名、二回目審査員1名および選定くじソフトに携わった第一検審総務課長以下2名ならびに首謀者1名の告発に踏み切った。小沢審査会の不正疑惑は長年、ネット空間に渦巻いていたが、これでようやく一本の追及の矢が現実の世界に放たれることとなった。
最初に断っておくと、「小沢審査会は架空審査」であったと告発しているわけではない。小沢審査会は「審査員の不正選定」と「なりすまし審査員」によって強制起訴へと誘導されたというものである。この「審査員の不正選定」も森裕子参議院議員がその可能性を指摘した「選定くじソフトに手作業で候補者を外部から投入」といっているわけでもない。多くの人には初耳で、題目から奇想天外な話だと思われるかもしれないが、告発状を読めばその内容を理解してもらえるはずである。また、根拠となった開示資料も公開しているので追試をしてもらえば、皆が同じ結論に達するものと考えている。
小沢審査会で検察が捏造報告書を審査会に送っていたことや審査補助員の選任方法に不審な点があることなど、今まで問題にされているものはすべて議決の誘導に関わるものである。検察が捜査報告書を捏造する世の中なら、審査会事務局がその誘導に関与したとしても、それはそれでありそうな話と言えるが、それでも、実は検察は脇役で、審査会事務局が主役であったというのは、やはり驚く他はない。
以前から小沢審査会に注目してきた阿修羅の住人であれば、この告発内容はデジャヴであろう。「平均年齢は11人のものではない」は「解析」氏から、選挙人を選ぶシミュレーションのアイデアは「ちゃむちゃん」氏から、旅費請求書、債主内訳書の開示資料の大部分は「hanako」氏から、二回目審査会の議決メンバーの詳細については「大阪都民N」氏から、選定くじソフトについては森裕子参議院議員から、東京検察審査会の内部情報については「一市民T」氏からとったものである。それらを再構築して今回の告発状が出来上がっている。「三人寄れば文殊の知恵」というが、ネット空間に散在する人々がひとつの目的のために額を寄せ合えば、鉄壁の城壁で囲まれ難攻不落のようにみえる砦も、小さな穴を見つけて食い破り、丸裸に出来ることを証明している。
今回の告発の対象は検察審査会に限定している。内容を見てもらえれば分かるとおり、素人目にも、どこを調べればいいかは明らかで、捜査すればすぐに決着がつくことは容易に分かってもらえるだろう。本来、この捜査は国政調査権を持つ国会議員の手でやるのが一番シックリいくのだが、委員会開催までこぎつけるのは時間もかかり、また、今の政権下では至難の業と思われる。検察に託すのは大いに不安があるが、捜査権があるものにしか真相を調べる手段がないので、告発状の形をとった。後は、捜査当局の真摯で速やかな対応を期待するしかない。
この二つの犯罪を知ることは陸山会事件の真の姿を知ることでもある。「なりすまし審査員」が最初に審査会に現れたのは「真実を求める会」が小沢氏を告発した日より一か月も早い。つまり、驚くべきことにその時点で「小沢氏を告発→検察が不起訴に→告発人が処分を不服として審査申立て→第五検審で審査」という一連の流れが既に決まっていたということである。さらに「世論を正す会」によって小沢秘書3人が告発される40日前に「審査員の不正選定」が始まっている。陸山会事件とは「5年前の政治資金報告書に4億円の記載漏れ見っけ!」という話ではなく、長い時間をかけ着々と進められてきた、まさに平野元参議院議員が言うところの「小沢一郎謀殺事件」であったことが実証されるものである。
第一検審で田代元検事の捏造報告書の審査が「不起訴不当」で終わったが、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が8月に審査申立てを行ったものを4月議決といった審査の店晒しを見るにつけ、不正選定の審査員が揃う2月まで審査を待っていたのでないかと疑われる。また、審査補助員の不審な選任も小沢審査会と全く同じで、3年前に第五検審で小沢審査会に起こったことが今度は「不起訴不当」での決着を目指して、第一検審で起こっていた可能性もある。田代審査員の平均年齢は一体、何歳で、果たして「なりすまし審査員」はいなかったのであろうか。
告発状等については→http://wamoga.web.fc2.com/newindex.html
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。