http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/504.html
Tweet |
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130708-00000002-sasahi-pol
週刊朝日 2013年7月12日号
「若い記者は大きな選挙で勝った経験がなかったのですが、都議選で元気をもらったとみんな喜んでいます」(赤旗記者)
6月23日投開票の東京都議選。日本共産党は議席をそれまでの8議席から17議席と倍以上に伸ばし、議席を大きく減らした民主党を上回って、自民、公明に次ぐ都議会第3党に躍り出た。共産党の機関紙である赤旗編集局内も躍進の喜びに沸きに沸いたという。
出口調査の結果などから、安倍政権の経済政策への批判票を共産党が取り込んだとする分析もあるが、政治評論家の浅川博忠氏は別の見方をする。
「ひとつは改憲を目指す自民党の安倍政権の対極にあるのが憲法改正反対の共産党だったということ。もうひとつは史上2番目という投票率の低さです。自民、公明、共産は組織力が比較的しっかりしている。組織級票がものをいいました」
憲法改正を目指す安倍政権は、国会での憲法改正の発議要件を緩和する96条の改正に意欲的だ。これに対して、民主党は護憲派と改憲派が同居する。他の野党も改憲に対する姿勢が明確に定まっていない。地方議会選拳でありながら、はっきりと憲法改正反対を訴え、「自共対決」に持ち込んだ共産党に護憲派の有権者が投票したというのだ。
実は憲法問題をめぐっては、意外な人物が“応援団”として赤旗に登場している。都議選のほぼ20日前の赤旗日曜版(6月2日付)に古賀誠・元自民党幹事長の「96条改憲に大反対」と題するインタビュー記事が1〜2面にわたって掲載されたのだ。
〈憲法改正の勉学、研究、学習は当然として、議論はやっていいが、実際の改正には慎重でなければならないという立場です。(中略)いま、96条を変えて憲法改正手続きのハードルを下げるということが出ていますが、私は認めることはできません。絶対にやるべきではない〉
太平洋戦争で召集された父親が、フィリピン・レイテ島で戦死した古賀氏の政治家の原点は、二度と戦争を起こしてはならないという思いだという。
〈今回、あなた方(赤旗日曜版)のインタビューを受けたのも、戦争を知る世代の政治家の責任だと思ったからです〉
昨年の衆院解散で国会議員を引退したとはいえ、共産党とは政策や主張がまったく異なり、宿敵でもある自民党の“重鎮”が共産党の機関紙で96条改正反対を唱えたインパクトは大きかった。ほとんど残部がなくなるくらいの引き合いがあったという。これが「状況が動くきっかけにもなった」と先の赤旗記者は振り返るのだ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。