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投稿者コメント〜
この記事は一部が既に投稿されていますが、全文を何回かに分けて転載し、最終転載のあとに感想コメントを書きたいと考えています。なお、最終転載は早くとも3日後になると思いますから、小学館への営業妨害にはならないと思います。また、感想コメント(共産党が政権与党になった場合の「恐怖のシナリオ及び志位書記長の〈素顔〉」など)を記述するためにの引用ですから、著作権法には抵触しないし、阿修羅投稿規程にも触れないはずです。
(転載開始)
首都・東京で異変が起こった。日本共産党が、17もの議席を獲得し、民主党や日本維新の会を押さえ「野党第一党」の座に立ったのだ。国民にとって「共産党」という党名と、その主義・主張に対するアレルギーは強い。にもかかわらず多くの有権者が劇薬≠手にしたのは、それが国民に負担を強いる安倍・自民党独裁政治に対する究極にして唯一の「NO」の意思表示だったからではないかーー。
野党の不在
頭の中では結果を理解できても、その後に言いようのない違和感が心中に去来してくるーー。
6月23日に投開票を迎えた東京都議選で、中央政界与党の自民と公明がパーフェクト当選を達成したことではない。日本共産党が議席を倍増させ、革新都政だった美濃部知事の時代にも達成しなかった「野党第一党」へと躍進したという現実に、である。
そうなった理由を解説するのは、ごく簡単だ。
朝日新聞は「長らく『反自民』の受け皿だった民主党はすっかり影が薄くなっていた」と分析し、維新、みんなの党の選挙協力解消が共産党に有利に働いた、と指摘した。
そのとおりなのだろう。
自民政権が邁進するアベノミクスはすでに馬脚を現し、庶民の給料は上がらないまま、円安とインフレ政策による値上げ地獄が押し寄せている。しかも来年には消費税引き上げを控え、さらなる負担増が襲う。
だが、それにストップをかける「反自民』の政党は選択肢の中に見当たらない。もう口先ばかりの民主党を信頼する気にはなれない。昨年まで威勢のよかった「第3極」が内部分裂や自爆を重ねる様を見れば、彼らも頼りにならない。ならば選択肢には入れていなかったが、反自民を鮮明にする共産党に投票してしまえーーということだ。
もちろん、冷戦構造崩壊から四半世紀が過ぎ、今や共産主義が「過去の遺物」とまでいわれるようになり、共産党への抵抗感、反発心は薄れている。とりわけ若い世代には共産党に対するアレルギーはほとんどない。また、志位和夫委員長が語るように(別掲インタビュー)、共産党の綱領や方針は「資本主義の全面否定」から「資本主義の歪みの調整」という現実路線に変わってきた。それにしても「共産党に1票」のハードルをかくも多数の有権者がやすやすと乗り越えてみせたこと、その裏にある既成政党への失望と諦念、そして怒りの大きさを考えねばならない。
安倍首相も選挙中から、有権者の異変≠感じとっていた。
「聴衆の中に左翼の人たちが入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)、がなって一生懸命演説妨害してましたが、かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました。ありがとう」
TPP交渉参加や原発再稼働に反対する人々が集まった渋谷での応援演説の様子をそうツィートして物議を醸した。安倍首相には「左翼の人たち」と見えたようだが、首相官邸前での脱原発抗議行動同様、参加者の多くは一般市民で、そうした票が共産党に向かったのである。一般市民を「左翼」とレッテル貼りする安倍首相の増長ぶりも問題だが、結果として本当に左翼政党に一票を投じた一般市民の投票行動は、より本質的な日本の危機を示すものではないだろうか。
この際、先入観を捨てて見るならば、共産党の地方議員や組織が、党員のためだけでなく広く「市民のため」に地道な政治活動をしてきたことは確かだ。
同党の地方議員や候補者は事務所に「生活相談所」の看板を出し、収入が低い人への都営住宅入居や生活保護の申請手続きの支援から、解雇やサービス残業で困っている人への労働相談まで24時間対応で受け付ける。
「生活に困った人が交番に駆け込んだら、警察官から『共産党の生活相談に行け』といわれたといって来る人もいます」(共産党地区委員会のスタッフ)
このようなセーフティーネットは本来、行政が担う役割だがその機能は行政の効率化の中で縮小されてきた。その是正を掲げた民主党政権は結果的に「予算がない」といって放置した。共産党がまさにそうした究極のどぶ板♀動で支持を広げていることもまた事実である。
地方議会がオール与党化する中で、共産党が行政チェック機能を果たしてきたことも支持を集めた理由だろう。東京・北区では、住民にはほとんど知らされないまま進められた道路建設を議会で追及し計画を棚上げさせた。豊島区では、地元商店主らと一緒にタワーマンション建設に反対し、容積率緩和を阻止して変更させた。
道路建設や再開発を止める政策が正しいかどうかは別として、行政の判断を追認するばかりの議会の中で、住民の意見を集めて行政のチェックを加えるのは議会(議員)の重要な役割である。
(to be continued)
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