http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/415.html
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平野貞夫氏の「真説! 小沢一郎謀殺事件」を読んだが面白い記事があった。
小沢さんは、若い頃、科学技術政務次官を勤め、原子力発電について猛勉強し、「原発はトイレの 無いマンションだぞ」と危機感を語っていたそうだ。
確かに核廃棄物を出す原発は、核燃料リサイクル等プルトニウムの処理とセットでなければ、「トイレの 無いマンション」になって成り立たない。
小出裕章も危惧するように日本がプルトニウムを持てば、日本がどんなに否定しても、北朝鮮のように核兵器を開発し、アジアの隣国を恫喝するのではとの懸念がもたげてくる。
単純に原発を廃止しても膨大なプルトニウムは存在し続ける訳で、解決策には程遠い。
これを解決するのが、トリウム原子炉だ。
トリウム原子炉は、ウラニウムを燃やしてできたプルトニウムを燃やしながら発電するのだ。
先の参院選では小沢さんも大いに乗り気で賛成したが、菅元首相の無知ぶりに民主党のマニフェストに盛り込むことは諦めたそうだ。
平野氏をブレーンとする小沢「生活の党」は脱原発を唱えているが、空理空論の「脱原発」でなく、トリウム原子炉と一体となった脱原発なのだ。
天然資源の乏しい日本にとってエネルギー問題は正に死活問題。
空理空論ではない建設的なアイディアが必要となる。
■「平野貞夫の国づくり人づくり」から
http://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/web//koso7/koso7_column_tosa2_139.html
原子力発電はこのままでよいのか
「トリウム原子炉」といっても、世の中ではまったく知られていない。40年前までは日本でも研究が行われていたが、それが停止となる。理由は背景に米国の影響があって、日本の原子力企業がウラン原発中心の開発になったことによるらしい。ウラン原発は、「プルトニューム」という人類がつくった悪魔の物質ができる。これを軽水炉原発で使うのを、「プルサーマル方式」といい、「もんじゅ」で知られる「高速増殖炉」の開発が遅れることの代替えとして、最近活用されている。
3・11の大震災で、東電の福島第一原発が甚大な災害を起こし、「原発停止」から「脱原発」そして「減原発」と、世界中で大騒ぎとなった。特にセシュウムなど放射性物質が、日本中にまき散らされた恐怖は深刻さを増す状況である。これから起こりうる大問題は放射性物質の中でも、ストロンチュウムは白血病となるものだ。さらに心配されるのはプルトニュームで、ガンなど難病の原因となる。さらに、核兵器―原水爆の原料となるもので、この世にあってはならぬものだが、人類の文明はその欲望のためつくってしまったのだ。
「トリウム原子炉」というのは、現在日本で使われている「軽水炉」と違って、福島第一原発のような事故が起こらない仕組みになっている。冷却材が水ではなく「溶融塩炉」で、それは「塩」が高温でとけて液体になったものだ。トリュウムという物質が核分裂して出す高温を水でなく化学物質で冷却するのだ。放射能も強いガンマ線を出すが、セシュウムのような物質は出さない。ガンマ線は数百メートルの拡散で済むもので、仮に事故があっても、その範囲であらかじめ防御壁をつくっておけば安全である。
何よりも大事なことは、軽水炉でつくられた「プルトニューム」を焼却することができるという特徴を持っている。焼却しながら発電することもできるのだ。現在、日本には「高速増殖炉」の「もんじゅ」の開発が遅れており、プルトニュームが約200トンも溜まっている状況だ。「便所のないマンション」というのは、日本の原発行政のことである。世界中から、日本は何時「核武装」するのかと不安がられている原因はこのことだ。
「トリウム原子炉」の開発は、研究が停止して40年たった。安全性にさらなる研究が必要であるが、このままの軽水炉原発を続けることは日本の崩壊につながる。「脱原発」といって、プルトニュームを放置したままでは、日本人は一人もいなくなる。米国やロシアでは、核弾頭のプルトニュームを焼却するため、「トリウム原子炉」の開発を始めた。日本も早期に再開発に着手すべきだ。中期的なエネルギー確保を計画化することができるだけでなく、「核武装しない日本」を宣言することになり、世界中から信頼を回復できるのだ。
<参考リンク>
◆「さよならウラン こんにちはトリウム」A 小沢一郎はトリウム原子力発電を公約にしようとしていた。(ケ・セラ・セラ)
http://blog.livedoor.jp/kapadensetu8/archives/65549105.html
◆真説! 小沢一郎謀殺事件カスタマーレビュー
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4828417109/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
◆「日本一新運動」の原点(46)── 巨大震災と原発災害に想う
http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2011/03/46.html
菅首相は原子力を本当に知っているのか?
・・・・民主党高知県連は、エネルギー対策の中長期構想として、「プルトニュウムという核兵器になり、有害物質を発生させる現在のウラニュウム原発政策を順次変更すべきだ。そのため、プルトニュウムを焼却でき、かつより安全性が高い"トリウム溶融塩原子炉"(ja.wikipedia参照)の研究開発を復活すべきである」ということをまとめた。この趣旨を参議院選挙のマニフェストに入れてはどうかと、私は当時の小沢代表に進言した。小沢代表は「それは良い考えだ。私から菅代表代行や鳩山幹事長にいうと上から命令する感じになるので、君から二人によく説明して、是非マニフェストにいれるようにして欲しい」と応じてくれた。
早速、菅代表代行に会って、小沢代表の意向を踏まえて説明したところ、実に素っ気なく、「文科系の君から原子力の話を聞いても仕方がない」という不遜な態度であった。驚いたのは「トリウム溶融塩炉による原子力発電なんか知らない」という言葉であった。この人は政治家として、ウラニュウムによる原子力発電の危険性について認識していない。これ以上、民主党内でこの説明をしても無駄だと思い、鳩山幹事長には説明することをやめた・・・
※本投稿は、反原発派批判ではありません。
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