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嘉田由紀子・滋賀県知事=2日、大津市
2013年7月5日18時15分
http://www.asahi.com/politics/update/0705/OSK201307050011.html
【千種辰弥】昨年の衆院選で「卒原発」を掲げて日本未来の党を率いた滋賀県の嘉田由紀子知事(63)が、今回の参院選では表立った動きを控えている。来年夏に予定される知事選もにらみ、滋賀選挙区で嘉田票の行方をめぐる各党の思惑が交錯する。
「いよいよ参議院選挙がはじまりました。頭の上をとおりすぎる選挙を自分たちのものにしましょう」
参院選公示日の4日、嘉田氏は自身のフェイスブックでネット選挙の解禁に触れ、こう書き込んだ。
この日は公務がなく、嘉田氏は知事公舎で過ごした。2日の記者会見で公示日の予定を問われた際には、「本を読むとか、自分の時間をつくらせていただくと思う」と述べていた。
昨年12月の衆院選。嘉田氏が小沢一郎氏に請われて結党した日本未来の党は比例区で342万票を集めたが、議席を61から9に減らす惨敗を喫した。その後、生活の党と分裂して所属議員が1人となり、政党から政治団体に転落した。
嘉田氏は、昨年12月26日の県議会で代表との兼任解消を求める決議を受けたこともあり、今年1月4日に代表辞任を表明した。「脱原発」を掲げるみどりの風や、地方議員でつくる緑の党との連合を模索する動きもあったが、交渉はまとまらず、未来の代表を譲った阿部知子衆院議員が5月にみどりの風に合流すると、未来は事実上、消滅した。
今回の参院選では、衆院選で未来から出て落選し、みどりの風から立候補した候補者が3人いるが、嘉田氏は応援を見合わせる意向を示している。知事周辺は「脱原発は大きな争点になっていないし、未来騒動からまだ半年。国政に首を突っ込むことにためらいがあるのだろう」と推し量る。
国政への足がかりを失った嘉田氏だが、県内では依然根強い支持がある。衆院選で未来は県内に候補者を立てなかったが比例区で8万3千票を集めた。無党派層が未来に流れたあおりを受ける形で、滋賀1区で民主県連代表(当時)の川端達夫氏は復活当選もできず、「遺恨」を残した。
知事選とのダブル選だった3年前の参院選では、嘉田氏と共闘した民主現職が自民候補に10万票以上の大差で圧勝した。しかし今回、現職を立てた民主と嘉田氏に連携の動きは見られない。民主県連幹部は「知事と政策が近い部分もある。結果として(嘉田支持層が)うちに結びついてくれればという思いはあるが、未来騒動もあった。3年前とは状況が違う」。
対する自民県連は新顔を擁立。県議会で対立してきた経緯から応援は求めない姿勢だ。嘉田氏が政治活動を控えているのは来年夏の知事選で3期目を目指すためとの見方が強く、ある自民県議は「未来騒動ではいたく評判を落とした。轍(てつ)を踏まないよう、今回はおとなしくしているのだろう。それはそれでありがたい」と語った。
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