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安倍首相 福島で第一声 被災地パフォーマンスのあざとさ
http://gendai.net/articles/view/syakai/143274
2013年7月5日 日刊ゲンダイ
「自民党は安全神話に寄りかかり、原発政策を推進してきたことを深刻に反省しないといけない。私たちには復興を加速させる大きな責任があり、復興のためにも強い経済を取り戻す」
これは安倍首相が福島で行った参院選の第一声だ。原発政策を反省する政党が、なぜ再稼働を推進するのか。なぜ海外への原発輸出に必死になるのか。復興を加速させると言いながら、復興予算の流用対策が遅れ、1兆円が被災地以外に使われていくのを止められなかったではないか。
安倍は、昨年の衆院選に続き、今回もまた公示日にわざわざ福島へ出向いた。前夜遅く福島駅前のホテルに泊まり、午前福島駅前といわき駅前で街頭演説。午後には東京・池袋へトンボ返りだ。“震災復興”を選挙の象徴的なイメージにしようと躍起である。
「被災地を利用した選挙パフォーマンス」だと呆れるのは、作品の取材で毎月東北を回っている作家・相場英雄氏だ。
「安倍さんは福島もいわきも駅前で数時間滞在しただけでしょ。『被災地の復興を考えています』という、わざとらしさが透けて見えます。被災地の住民はみな、『政府の偉い人たちは、一度、仮設住宅に泊まってみたらいい』と口々に言っています。そうすれば本当のニーズがもっと分かる。例えば、自治体によってガレキの残っている量が全く違うんです。自治体の境界線を越えるとガラッと景色が変わることがある。復興庁という組織をつくったのに、機能していないんじゃないか」
<トンボ返りせず仮設住宅に泊まってみたら>
6月に被災地を取材したばかりのジャーナリスト・鈴木哲夫氏もこう言う。
「被災者が望んでいるのは、生活再建と仕事です。しかし、相変わらず仮設住宅に住み、雇用は増えていません。高台移転の話がありましたが、土地の確保も進んでいない。石巻(宮城県)で一番大きな仮設住宅を取材すると、『国会議員は現場に来ないから、実態が分かるわけがない。それなのに、どんどん復興に関する公約がつくられる。不思議です』という声を聞きました」
安倍は毎月被災地を訪問していることもアピールの材料に使っているが、そこまで言うなら、駅前のホテルじゃなくて、仮設住宅に泊まればよかったんじゃないか。
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