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米国に見捨てられ、エジプト・モルシ政権は呆気なく崩壊 (陽光堂主人の読書日記) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/370.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 7 月 05 日 11:39:29: EaaOcpw/cGfrA
 

http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-1025.html
2013-07-05  陽光堂主人の読書日記

 エジプトで軍によるクーデターが起きましたが、エジプトも日本同様、米国に支配されていて、米国の意向により政権は簡単に転覆します。

 エジプト軍は、中国の人民解放軍と同じく、軍隊でありながら手広く商売を行っています。5000億円の予算で運営されていますが、その原資は明らかにされていません。この内、1000億円は米国の援助とされており、サウジなど湾岸独裁諸国からも援助を受けている可能性があります。

 こういう有様ですから、エジプト軍は米国の意向には逆らえません。今回の政変も、もちろん内諾を受けての行動と見られます。

 また、1日付の「ガーディアン」も、軍に拘束されたモルシ大統領の側近が、自分たちは米国に支持されていて、米国の許可なしにクーデターは実行できないと語っていたと報じています。モルシ政権は、米国の後ろ盾があるので大丈夫だと高を括っていたようです。

 日本と境遇が似ていて、主権のない国の悲哀が感じられます。周知の如く、日本でも数多の内閣が米国の不興を買って倒されて来ました。安倍内閣もオバマ政権に嫌われていますから、危ない状況です。

 倒されたモルシ政権の支持母体はムスリム同胞団ですが、これは米国に協力的なイスラム組織で、非常に分かりにくい存在です。「イスラム原理主義組織」とよく言われますが、イスラム教に原理主義は有り得ないので、これは過激さを印象付けるためにマスコミがミスリードした結果と見られます。

 ムスリム同胞団は過去に汎アラブ主義を標榜したナセル暗殺を企てたことがあり、アルカイダの誕生にも関わっています。イスラエルに対する武装闘争で有名な「ハマス」は、ムスリム同胞団パレスティナ支部の武装闘争部門として創設されました。

 1年前にモルシ政権が誕生した際には、米国から「イスラエルと対立しないこと」を条件として突きつけられています。ということは、ハマスの反イスラエル闘争も額面通りではなく、イスラエル政府の強硬路線を正当化する役割を果たしているようです。

 ハマスはレバノンのヒズボラと敵対し、シリアのアサド政権転覆に側面協力しようとしています。ムスリム同胞団は、シリアの反政府勢力を支援していますから、見事に親米親イスラエル路線を突き進んでいます。

 ところがどういうわけか、今回モルシ政権(ムスリム同胞団)は、米国に見捨てられてしまいました。オバマ政権はシリア情勢介入に消極的ですから、大規模な反政府デモが起きたことを奇貨として切って捨てたのかも知れません。(オバマは秘密工作を行うのが好きですから、デモ自体、米国に誘導された可能性があります)

 気になるのはエジプトでデモが激しくなった頃、スノーデン氏の亡命を巡って米露間で交渉が行われていたことです。エジプトでの軍の介入とプーチンによる条件付き亡命受け入れ宣言(実質的な拒否)は時期が重なっていますから、裏取引が行われていたのかも知れません。

 ロシアはアサド政権転覆の企てを阻止すべく孤軍奮闘していますが、NATO諸国は軍事介入の準備をしていて、非常に危うい瀬戸際にありました。アサド政権転覆には周辺国の協力が欠かせませんが、大国エジプトで政変が起き、反アサドのモルシ政権が崩壊したとなれば企ては頓挫します。

 米国としてはシリア情勢よりスノーデン氏による情報漏洩の方が優先的解決事項ですから、ロシアが亡命を拒否するならシリアに対する軍事介入を控えるという合意がなされた可能性もあります。米国はモルシ政権崩壊を黙認すればよいわけですから、難しい工作など不要です。

 サウジアラビアは親米国家として有名で、シリアの反政府勢力にも支援していますが、アメポチ国家らしく今回のエジプト政変を歓迎しています。中東情勢は急変しており、シリア情勢も混沌として来ました。

 今回のような政変は、米国支配が続く国ではいつでも起こり得る展開で、対岸の火事では済まされません。マスコミは例によってろくに報道しようとしませんが、同じ境遇にある我々日本国民はしっかり情報分析して自国の立て直しに役立てる必要があります。

 

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コメント
 
01. 2013年7月05日 11:59:07 : 2UmKtUZD0g
エジプト軍は米国から給料を貰っていると言うのだから情けない国に成り下がったものです。
 ナセルが泣くぞ。斯くの如くにイスラム国は好むと好まずとアメリカに抑圧され国民は反米感情を押し込めて暮らしているが、
 モルシが過去半世紀パレスティナ支持にイランとともに死力を尽くしてきた功労者シリアに対する支持が強いことを今回の政変で痛感した。
 エルドガンもアサドを滅ぼす前に自ら滅びる可能性があるのではないか。タジク公園のデモも、イスラム化反対闘争ではないのではないか。
 自己喪失して対米従属ばかりでは国民が見放すということ。
 自民の天下も終局が見えている。

02. 2013年7月05日 12:12:51 : mdQlNPQilo
モルシが失脚した理由:

1.IMFに身売りしようとした。
2.エジプト軍を(テロリストのために)シリアに派遣しようとした。
3.大増税しようとした。

分析:タープリー

ムスリム同胞団というのは、高学歴の医者とか弁護士とかが母体の、フリーメイソンのイスラム版。だからユダヤと繋がっている。

スノーデンは二重スパイ、三重スパイの可能性大。


03. 2013年7月05日 12:19:29 : jSaxDY3TIA
なるほどね、
解説 有難う!
小浜と蹴りィと、プー珍も、スゲーもんだ

喧嘩しては妥協し会い、それが別の誰かへの喧嘩であったり・・・!


04. 2013年7月05日 14:43:09 : qm2fmM1KDQ
アラブの春でムバラク政権が倒された事は、米国にとっては「渡りに船」だった。
ポストムバラクで、ムスリム同胞団が支援するモルシ政権が誕生した際も、「民主的な選挙」が行われた事を理由に、モルシ政権を支持した。

エジプトの国情は厳しいもので、アラブの春以降の治安の悪化に伴う観光不振が更に追い打ちをかけている。
02氏の指摘を補足すると、カネの無いモルシ政権は、IMFに融資を要請。
IMFは融資を行う条件として、エジプト政府が行っていた食品への補助金の廃止、財政健全化のための公共料金の値上げ、などを出してきた。
(エジプトの治安がキリギリ安定していたのは、政府の財政支援で主食のパンの価格が低かったため、最低限の生活でもパンが買えたから。しかし、INFの補助機削減命令でパンの価格は高騰してしまう)
そのため、モルシ政権は、シリアの反政府勢力を支援している湾岸諸国からの「資金援助を期待して」シリアの反政府勢力を支持した、という事。

米国は、黙って見ている、という状況。
下手に手を出してイスラム勢力を刺激してスエズ運河を占拠されでもしたらたまらない、という事と、エシプト軍のハンドリングができている、から。

当初は、ムバラクを追放して1年たったのに「あの時より食えなくなっているのはどうしてなんだ」という怒りから市民が集まった。
軍は、モルシに「俺らは暴動になっても市民を鎮圧しないよ」「市民を食わすための対策出してよ」要求
モルシ政権は対策を出せなかったため、市民が広場に集結、大規模な反政府集会になってしまった。
軍はこのままだと、暴動の収集がつかなくになると判断して、モルシを見限ってクーデター。
(このまま、国内が騒乱状態が続けば、ますます観光客を呼べなくなり収入がなくなってしまうから。)
クーデターされたモルシ陣営が、選挙で選ばれた大統領追放するとはけしからん、と反発。←今ここ


05. 2013年7月05日 14:50:08 : ashkus0a8A
>モルシが過去半世紀パレスティナ支持にイランとともに死力を尽くしてきた
>功労者シリアに対する支持が強いことを今回の政変で痛感した。

何を勘違いしているのか知らないが、モルシ大統領はシリアのアサド大統領に
退陣要求を突きつけ、現在は国交断絶状態なんだが。


06. 2013年7月05日 17:31:13 : MHR9Mc2uy6
真っ先にサウジが歓迎したという報道には笑った

宗教的に一番保守的なのがサウジ
本当に、イスラム化を軍や国民が嫌ってのクーデターなら
サウド家真っ青のはず
サウジに波及しないことを、確信しているから呑気にしてられるんだ

シリア介入は、あくまでもアメリカ、イギリス、イスラエル、中東の迷(盟)主サウジがコントロールしなければならないということだろう

=========================
それと、エルバラダイなら軍の世代交代は出来なかった
軍に手を突っ込む前にやられているだろう
モルシなら出来る。もし、やられても痛くも痒くもない


07. 2013年7月05日 18:58:42 : BDDFeQHT6I
IMFが入った国は徹底的に経済が行き詰まってしまう、国情を無視した財政再建一辺倒の援助条件を呑むとそれでなくとも経済破綻状態の国では国民が生きて行けない。
韓国が良い例でIMFのお陰で韓国々民は外資の奴隷状態だ。

08. 2013年7月05日 21:22:00 : sccj7n4dio
1.IMFに身売りしようとした。
→TPPで国ごと身売りしようとしている。
2.エジプト軍を(テロリストのために)シリアに派遣しようとした。
→憲法改悪、自衛隊国防軍昇格世界の果てまで海外派兵可能に
もちろんどっかの国のため。
3.大増税しようとした。
ご存知消費税大増税、その他も各種増税ラッシュ
ただし大企業・大金持だけは大減税

うん、対比すればするほどどこぞの誰かさんとそっくりだ
そうなると下痢三もぽんぽん痛い再発で「失脚」という推定が出てくるのだが・・・


09. 2013年7月11日 22:12:24 : 0P9TwgLY9Y
この一連のクーデターもムバラク退陣も一年のムスリム同朋団の政権も、すべてアメリカの計画通り。
かっちり一年で終わりにさせることはムバラク退陣前から決まっていた。

1、わざとムスリム同朋団を表舞台に出す。
2、アメリカの飼い犬シシ国防相をモルシーに認めさせ、シシ国防相のポスター、その他デモグッズ工場へ発注。
3、モルシーの発案した新法はすべてアメリカの飼い犬裁判官に却下させる。
4、わざと、アメリカの飼い犬エジプト軍支配下の物資の供給を停止させる。
5、軍が、ギャングたちや、裁判所がわざと刑務所から釈放した軽犯罪者たち、子供たちに銃やナイフを与え、国中で犯罪行為を奨励する。
6、アメリカの支配下にある警察組織は仕事放棄、治安をわざと悪化させる。
7、メディアには「すべてモルシーの責任」と連日連夜宣伝させ、ムスリム同朋団の印象を最悪にする。
8、軍がアメリカから頂いた金でチャーターした長距離バスが、地方から続々と反モルシー国民とキリスト教徒をタハリール広場へ運ぶ。
9、「モルシーを家に押しかけて殺そう。」と連日呼びかけていたキャスターが「扇動罪」で逮捕されても、アメリカの飼い犬裁判官が「言論の自由」で即釈放。
10、アメリカ独立記念日の前々日、軍がモルシー政権に48時間通告。
11、アメリカ独立記念日の前日、軍が、大統領官邸前、ガザとの国境前に戦車を配置、ムスリム同朋団系テレビ局に急襲し、機材その他全てを押収、タハリール広場周辺に花火設置。
12、アメリカ独立記念日と同時にクーデター。
13、軍、ムスリム同朋団のオフィス破壊、同朋団メンバー300人逮捕、モルシー元大統領とその家族軟禁、アルジャジーラカイロ支局長逮捕、のち釈放、アルジャジーラ社員、数名逮捕。
14、花火打ち上げ、お祭りムードを全世界に向け発信。
15、軍支配下のガソリン、小麦などの供給再開、国民は軍に感謝、アメリカの飼い犬シシ国防相のポスターが飛ぶように売れ、血なまぐささを隠す。
16、ムスリム同朋団支持者たちがデモ、軍が発砲し、重軽傷者1000人以上。
17、アメリカの飼い犬軍、ムスリム同朋団とその支持者たちから「言論の自由」の剥奪。
18、病院に運ばれた重傷者、死者、行方不明、家族に引き渡されず。
19、アメリカの飼い犬軍が、エジプトの敵は「アメリカ、ユダヤ、ムスリム同朋団」の三つである、とテレビで発表。
20、ユダヤとアメリカはエジプトにいない、目の前にいる敵はムスリム同朋団だけ、よって、倒すべき敵はムスリム同朋団だけ、という図式。
21、ムスリムであるエジプト国民自らが同朋のエジプト人であるムスリムを虐殺してくれる。ムスリム同士が殺し合い、いなくなり、アメリカは武器が売れ、場合によっては古代エジプトのグッズもメトロポリタンに収納でき、一石三鳥。

今はこのあたり。
ムスリム同朋団と親密な振りをしたのは"keep enemy closer"だから(サダムフセインの時もそうだった。)、わざと表舞台に出したのは一網打尽に、殲滅し易くするためだった。
エジプト人は基本、計画性はない。段取りも最悪。しかも気まぐれ。
これらの計画を立てたのも逐一命令してるのもアメリカ。


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