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2013/07/05 01:19 世に噛む日日
参議院選挙が公示された。
自公政権のトップは、申し合わせたように「ねじれの解消」を訴えていた。
公明党の山口代表は、結ばれた紐を「これがねじれです」と示し、その両端を引っ張って解いて見せ、「解消です」とやった。
相変わらずのアホらしいパフォーマンスだ。
安倍首相は、「ねじれのためになかなか復興、経済再生が進まない。ねじれを解消させていただきたい」と叫んでいた。
恰も、「ねじれ」が諸悪の根源であるかのような言い方だ。
そりゃ、与党にとっては都合が悪かろう。
この状態は、「目の上のタンコブ」に違いない。
せっかく、衆議院で圧倒的多数を握っているのに、思いのままにできないのだから。
僕みたいな無力な市井の庶民からすれば、「なんと身勝手な」と思わざるを得ない。
「自分らの都合の良い状態をつくってくれ」と言っているのだ。
甘えるのも、驕るのも、いい加減にしろと言いたい。
ながい期間、この国では自民党が政権を握っていた。
衆参両議院とも単独で過半数を握り、社会党以下、野党は政権をとる気持ちが初めからない。
法案が自民党から提出される。
無力な存在に過ぎない社会党は、せめて「抵抗する」パフォーマンスを自民党に許してもらう。
どうせ法案は通ってしまうのに、「牛歩戦術」みたいな不毛な猿芝居を演じて、支持者に自分らの存在意義をアピールする。
そして、頃合良しとして強行採決。ときには乱闘寸前の派手なパフォーマンスのすえに、法案は通ってしまう。
重要なことは、国会とは違う「どこか」で決められるのに、いかにも国会で真剣な「審議」をするフリ。
過去、「ねじれが解消した状態」とは、こういうことだったじゃないか。
政権与党の胸ひとつで、なんでも決まってしまうのだから、その権力は強力だ。
いろんな圧力団体や企業がわれもわれもと献金し、結果、「利権」政治が横行する。
これが、「決められる政治」の実態だったじゃないか。
「ねじれ」という言い方をすると、いかにも「良くない、正常ではない状態」であるかのようだ。
自公のトップも、それを強調したいところだろう。
しかし、生活保護法改正案のような悪法は、その「ねじれ」のおかげで葬ることができた。
今のところ、「強きを助け、弱きをくじく」路線をひた走っている自公が政権をとっている限り、僕ら無力な庶民にとって、この「ねじれ」が一日も長く続くことこそが、もっとも望まれるのだと思うがどうか。
自公政権が目論む「ねじれの解消」がもたらすものは何か。
この選挙のあと、3年は国政選挙は行われない。
今は、選挙まえなので、いかにも国民ぜんたいのために働くような「顔」を見せている自公政権だが、ひとたび参院で過半数を得れば、自分らを支える企業や、団体や、宗教組織のためだけに奉仕する政治が、なりふりかまわず行われるだろう。
そして、憲法が、国民のためでなく、国家のための憲法に変質してしまう道が拓かれるだろう。
自分は党員であるので、「生活の党」に頑張ってもらいたいが、それ以外でも、「改憲を主張しない」党の伸張をこころから願っている。
とにかく、「ねじれ」を解消させたら、終わりだ。
その先には、荊の道が待っている。
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