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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130704/plt1307041810005-n1.htm
2013.07.04 ZAKZAK
参院選(21日投開票)が4日公示され、真夏の決戦の火ぶたが切って落とされた。安倍晋三首相が「親の敵」とまでいって勝利に執念を燃やす自民党は、与党過半数に達して「衆参ねじれ」を解消できるのか。改憲勢力は手続きに必要な3分の2の議席を確保できるのか。政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、自民、公明両党で過半数突破をほぼ確実にした。だが、自民党、みんなの党、日本維新の会の改憲勢力は、参院全体の3分の2確保にほど遠い結果となった。
小林氏は予測の前提として「投票率40%台もあり得る」と指摘する。過去の参院選で40%台は1995年の1回だけだが、「自民圧勝の下馬評に無党派層がシラけている」のが押し下げ要因だ。6月の東京都議選でも過去2番目に低い投票率(43・50%)にとどまった。この傾向は参院選でも続き、組織票が手堅い政党に有利と見る。
まず、与党陣営。小林氏は、安倍首相が牽引する自民党を「選挙区43、比例区20の63議席」とはじき出した。アベノミクス効果で、改選34議席から29議席増という大勝利といえる。
ただ、死角もある。小林氏は「アベノミクスに期待するのは都市部の傾向だ。地方経済は疲弊したままで、恩恵を感じていない。参院選では都議選ほどの勢いはない」と指摘する。31ある1人区でも、山形、山梨、三重、沖縄で自民党候補が劣勢といい、「閣僚や党幹部の失言やスキャンダルが出れば、岩手、福島、滋賀、鳥取、香川も安泰とは言えなくなる」とした。
山口那津男代表の公明党は「選挙区4、比例区7の11議席」で、自公両党で計74議席となる。非改選議席(59)を合わせて133議席となり、過半数(122)を大きく上回る。常任委員長を与党で独占できる安定多数確保に必要な129議席も上回る計算だ。
これに対し、野党陣営はどうか。
海江田万里代表率いる民主党は公示直前に、東京の女性候補の公認を取り消すドタバタ劇を見せた。小林氏は「選挙区16、比例区8の24議席」と、結党以来の大惨敗を予測した。
「与党時代の3年3カ月で裏切られた国民の失望感を払拭できていない。野党は攻めに徹しないと勝てないが、海江田代表、細野豪志幹事長とも迫力がない。自民党との対立軸も示し得ていない。これでは勝てない」
参院選後に、執行部の責任論が噴出するのは必至で「党が割れる可能性も十分にある」と小林氏は見る。
橋下徹、石原慎太郎両共同代表による維新はさらに厳しく、小林氏は「選挙区1、比例区4の5議席」とした。平沼赳夫国会議員団代表は「10議席あれば法案も提出できる」と気勢を上げるが、届きそうもない。
内紛続きの維新が惨敗すれば、参院選後には橋下、慎太郎両氏の進退が焦点になる。
小林氏は「都議選に続く参院選惨敗でトップの責任は免れない。橋下、慎太郎両氏のいずれかが辞めれば、もう1人も辞めざるを得ない」とダブル辞任必至と予測。維新を束ねる人材も見当たらず、「旧太陽の党系はいずれ自民党に合流するのでは」とし、参院選が維新の「終わりの始まり」になる可能性が高い。
都議選で第3党に躍進した共産党は「3議席」と現状維持。2010年参院選で10議席を獲得したみんなは「6議席」にとどまった。「共産党の堅調は自民党との対立軸が明確で、政権批判票を集めるため。みんなは維新の失速による無党派層をそこそこ集める形になる」(小林氏)。
野党各党の劣勢に、安倍首相の高笑いが止まらないかと思いきや、そうではない。悲願である「憲法96条の先行改正」に向けて、参院全体で必要な議席は3分の2に当たる162議席。自民党とみんな、維新を合わせた改憲勢力は非改選で61議席を有しており、今回の参院選で101議席を獲得するのが安倍首相の理想だった。
ところが、3党を合わせた獲得議席は74議席にとどまり、101議席には遠く及ばず、公明党を加えても足りない。
小林氏は「参院選の結果、衆参ねじれ解消の一方で、96条改正は絶望的になる。と同時に、野党再編が一気に動き出すことになる」と分析した。
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