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2013年07月02日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「木を見て森を見ず」という言葉がある。これは、「小さいことに心を奪われて、全体を見通さないこと」の譬えだ。しかし、いまの日中韓関係は、「木を見て森を見ていると錯覚している」人が多いのではないか。つまり、最近の日中韓の確執は、大部分が「錯覚」が原因となっている。
日本の右翼団体が主催した東京や大阪で在日韓国人を狙った人種差別的な「反韓・嫌韓デモ」がテレビ映像で放映されたのを見て、「日本全体で反韓・嫌韓デモ」が大々的に行われていると錯覚する。これは、マスコミ映像がもたらす弊害の一つである。確かに現実に起きている事実ではあっても、過激な極小部分だけが、拡大されて見せられると、テレビを見ている側は、全国的に行われているかの如く、錯覚してしまうのである。真実を確かめるには、実際に現場を確かめるのが一番いいのであるけれど、普通の人は、そんな暇はない。
逆に、韓国で「反日デモ」が行われ、「日の丸が焼かれる映像」がテレビに映されると、韓国全土で、日の丸が焼かれているかのように錯覚する。韓国の「反日デモ」に詳しい人の話では、過激な行動を取る者は、決まってやってくる「プロ」だという。
中国で行われた「反日デモ」では、北京市にある駐中日本大使館の周辺に集まったデモ隊が、石や卵を投げつけて抗議していた。この映像を見て、日本国民は、中国全土で、日本企業やショッピングセンターに石や卵が投げつけられていると思ってしまう。
しかし、丹羽宇一郎前中国大使が、帰国してテレビ出演して話していたのを聞くと実際は、大違いだったことがやっとわかる。「石や卵は、北京政府が事前に用意していて、取材陣がカメラを向けると、デモ参加者が、それを意識して一斉に投げ始める。カメラが別の方を向くと、だれかが、止めと合図する」というような解説をしていた。
中国から帰国したビジネスマンなどの話によれば、デモ隊参加者は、日当をもらって集まり、「くれぐれも日本人を傷つけないように石や卵を投げろ」と指示されていたという。
マスメディアは、その習性として、「絵になる映像」を追いたがる。そのうえ、「針小棒大」に表現しようとする。そして、放映して視聴率が上がれば、その成果を喜び合う。これを「愉快犯」という。放火犯の心理とよく似ているからだ。だから、視聴者は、テレビ映像が、どこまで真実かを疑いながら、冷静に見る必要がある。そうでなければ、報道に煽られて、常軌を逸してしまうことになりかねない。やはり「木を見て、森を見た」と錯覚しないことが、肝要なのである。過剰反応は、危険である。
◆逆に、中国などは、北京政府や地方政府が、大事件を隠蔽しよう躍起になっているので、
真実が表沙汰になることが少ない。新幹線事故が発生したとき、事故車両を急いで埋めてしまったのが、何よりの実例である。「起きたことをなかったことにする」「見たことも見なかったことにする」「事実を伝えるインターネット情報を権力側が削除してしまう」など、
情報統制する。文字通り「暗黒社会」が続いているので、人民の基本的人権は、保障されていないどころか、夥しい人権侵害が繰り返されている。中国共産党1党独裁の北京政府は、体制崩壊が怖くて仕方がない。
◆これからの日中韓関係で、大事なのは、お互いに「錯覚しないこと」と「思い込まないこと」である。同時に、中韓両国は、「反日」を自らの体制維持のために利用しないことである。それに中韓両国が、「大国になった」と誇りたいのであれば、そろそろ「日本離れ」して、完全自立するべきである。日本をいつまでも「サンドバック」にして、連打して、鬱憤を晴らしていれば、何かが得られるという時代は、もう終わっているのだから、いい加減、お止めなさい。
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