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憲法インタビュー
海部俊樹元首相(82)が共同通信のインタビューに応じ、憲法を改正して天皇を「元首」と明記することの是非をめぐり「象徴天皇は戦後、国民のあいだに定着してきた。無理に変える必要はなく今のままでいい」として現状維持が望ましいとの考えを示した。
海部氏は1990年11月、現憲法下で初の即位礼が行われた当時の首相。
首相退任後も1993年9月の天皇、皇后両陛下の欧州訪問で首席随員を務め、即位から間もない陛下と身近に接した。
自民党が昨年4月に発表した憲法改正草案は、天皇を「日本国の元首」と明記している。
海部氏は「昔からあった意見だが、あらぬ誤解を招くし陛下がどう受け止めるかもわからない」と疑問を投げ掛けた。
海部氏は、33年生まれの陛下と同世代。
「戦争と戦後の経験、新憲法。その中で育った。陛下も同じで、その意味では話しやすかった」という。
皇居を訪れ、国政について1対1で説明する機会も多く「陛下は象徴天皇という憲法の立場を厳しく自覚し、十分に考えて言葉を練られる」と振り返った。
1990年11月12日、皇居・宮殿での「即位礼正殿の儀」では、伝統的な衣冠束帯の着用を宮内庁や一部の皇族から求められたが、燕尾服で参列。
1928年11月に行われた昭和天皇の即位礼で、庭に下り天皇を仰ぎ見る形をとった当時の田中義一首相の例にも倣わず、同じ殿上でお祝いの寿詞を述べ万歳三唱した。
「戦後の日本は民主国家であり、戦前は前例とは言えない。外国からの賓客も多く、主権在民をはっきりさせるために、我を通した」と海部氏。
陛下はこの場で「日本国憲法を順守し、日本国および日本国民統合の象徴としての務めを果たす」と宣言された。
それから20年余り。海部氏は「陛下は元首ではなく、象徴として国民との垣根を取り払われた。国民も身近に感じて、親しみを持っている。その積み重ねを考えれば、象徴でいい」と強調した。
日本国憲法1条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
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