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2013年06月30日 世相を斬る あいば達也
ネット上では、鳩山由紀夫君が滅多打ちにあっているようだが、彼がそれ程売国的発言をしているとは、筆者は思わない。歴史的解釈などに踏み込まずとも、尖閣諸島の領土問題が日中の懸案事項になっていると云う事実は、国際的に認知されているのだから、日本政府の固有の領土説が尤もだとしても、二国間の係争になっているのは事実だ。我が国の支配国であるアメリカ様も、日本が実効支配しているようだけど、その島が日中どちらの領土なのか、その件に関しては関知しないと言っている(笑)。
にも拘らず、尖閣に関し領土問題など一切ないと悲鳴を上げている方がみっともないのである。外交上の係争に関しては、様々な思惑が交錯し入り混じるのだから、領土問題だけを切り離し、筋を通そうとしても、世界に通用する事はない。こちらの主張を聞かせたければ、あちらの主張にも耳を傾けるのが外交であり、話し合いと云うものだ。話も聞かず、うるさい!では、グローバリズムが泣きだすと云う事だけである。一度くらい、鳩山が「中国が自国領だと思い込む気持も判らんではない」程度のリップサービスに眉吊り上げる方が、余程自信のなさを露呈している。強がりたければ、まずはアメリカ様に強がってからにしてくれ!
偏狭なナショナリズムと云うものが、国家を滅ぼすプロセスを21世紀になって、見物出来るとは思ってもいなかった。尖閣云々で口角泡を飛ばしている間に、TPP参加で、丸ごと国家の市場をアメリカ様に差し出す行為と、どっちが売国的に罪深いか、考えたら直ぐにでも答えは出るだろうに。鳩山にすれば、あまりの右傾化に、今さら楔を打とうとしたのだろうが、09年の小沢一郎排除政権樹立の仇が、ここまで続いている事実に反省の弁を述べておくべきだ。その後で、親中な行動を起こすのが筋である。馬鹿者!未だに、山口二郎とか高野孟らとつるんでいるのでは、名誉挽回も無理だろう。
民主党の連中も、鳩山発言を売国と云う資格はない。あの馬鹿の標本のような野田佳彦と云う糞野郎が、石原の騒乱的発言に慌てふためき、国有化!なんてやってしまったこと自体が売国的行為なのだ。あのまま、東京都に買わせた方が余程問題はこじれていない。いや、今頃石原や猪瀬が、あたふたしているだけだったのに、非常に残念である。まぁ民主党なんてのが、政党であること自体、間違いだったと云う事だけである。日本人の殆どが、鳩山の発言を非難する資格など持ち合わせていない。そのことが自覚できない辺りが、日本人の世界人となれない、現況なのだ。だからとは言わないが、日本は鎖国が一番なのだよ(笑)
昨日のコラムでも言及したが「世界の孤児」になる前に「アジアの孤児になる」。日本はその方向に向かっている事実に目を向ける知恵もないのだから、救いようがない。どの角度から眺めても、日本を自国の有力な友人として扱っている国はない。アメリカ様は友人ではないぞ!下僕として認めているだけだ。そこのところが判らないのが日本人なんだよ。おめでたいとしか表現の出来ない国家である。ますます、米中韓は21世紀の枠組み作りに邁進している。そんな時に、中韓憎しと、まだ下位にいる存在に目くじらを立てる、狭量な国民だね、まったく。
安倍と云う首相は、自己の正当化の為に、他国のメッセージを公開討論の場で披歴するのだから、どうにもならない馬鹿だ。自民党が中国を誹謗するたびに、アメリカ様は日本処分の方法を考えるだろう。何処かに売っぱらってしまおうか、と。買える能力があるのは中国、本気で半分こしよう、と笑っているのかもしれない。筆者のように、対米独立が、日本が主権回復の象徴と考える人間も、そこそこ日本では増えているが少数だ。しかし、日本を赤子のように操っていたジャパンハンドラーズの連中には、日本人の右傾化が、最終的に対米依存脱却にまで至るのではないかと云う不安も感じているようだ。
その証拠かどうか判らないが、日本のアメリカ様依存は盤石だと云うのに、念には念を入れてとばかり、「日米安全保障研究会」を発足させた。心配し過ぎだと、笑ってしまいそうな話だが、集まった連中は本気なようだ。しかし、この「日米安全保障研究会」に集まった連中の顔ぶれを眺めてみると、民主党オバマ政権に強い外交圧力をかけられる面々ではない。20世紀型の米国の世界的地位温存を望む守旧派の会合に過ぎないのだが、日本人は米国政府の意志のように受けとめる。
「日米安全保障研究会」の米国側出席者は、アーミテージ、マイケル・グリーン、ジュセフ・ナイ、ジョン・ハムレ、アーロン・フリードバーグとネオコン巣窟「戦略国際問題研究所CSIS」の息がかりばかりだ。日本側の出席者は、あの飛びすぎる球問題で恥をかきながらも無責任に居座る加藤良三、防衛大の西原正、岡本行夫、それに笹川平和財団の面々。「設立趣意書」によると、研究会は今後3年行われ、米国のアジアへのリバランス政策や、日本の集団的自衛権の行使、軍事基地の日米共同使用、サイバーセキュリティー、北朝鮮問題、貿易自由化など、日米両国の政策課題が議論される。コメントでは、研究会は政府の委員会ではなく、有識者の集まり」との事だが、読売ナベツネの息が掛かっている。
日米の絆が盤石だと、実はジャパンハンドラーズやアメリカ様権益で生きている日本人の中には、今起きている日米中韓露で起きている、ポジション争いが、最終的に悪い方向に向かうと予測している動きと洞察する。オバマ米政権は、安倍晋三の右傾化など無視し、韓国を接着剤に、中国と“アヒルの水かき”の逆さまを演じよううとしている感じだ。米中韓トライアングルの構築さえ見えてくる。このような動きは、防衛安保よりも、経済を上位に位置づける世界的潮流に則っているのだろう。戦前のABCD包囲網を思い出させる流れだ。それもこれも、経済だ、グローバル化だ、と言いながら、逆行する右傾発言を繰り出す日本の首相に、NOと言っているのだろう。
この包囲網が、何を意味するかといえば、筆者は、自民党の安倍降ろしが始まっているのかもしれないと危惧している。安倍晋三君が首相で、アチャペタな政策と言動を繰り返してくれるからこそ、次の政治のステージが始まるのに、石破などがおさまって、安倍君の欠点を補いだすと、再び国民は深く騙されることになる。最後に、昨日の報道で笑ったのは、読売の「日韓外相、9か月ぶり会談へ…日米韓外相会談も」と云う見出しだ。たかが韓国の外相と会談出来たことを歓ぶ嵌めに陥っている安倍自民の窮地が良く判る。
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