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2013/6/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
米中韓 急接近にカヤの外
突然のカミングアウトだ。安倍首相が「(中国側は)尖閣の問題で一定の条件をのまなければ首脳会談はしないと言っている」と、28日のネット党首討論で打ち明けた。真偽不明の情報を持ち出し、アジア外交停滞の責任を中国になすりつけたのだ。こんな子供じみた姿勢のため、日本外交は孤立した嫌われ者同士、北朝鮮の金正恩と心中する――。そんなブラックジョークのような状況に追い込まれかねない。
◆戦前のABCD包囲網を彷彿
今月上旬、オバマ大統領と首脳会談した韓国の朴槿恵大統領が一足飛びで向かった先は、中国だった。韓国の歴代政権は「初訪米の次は日本」を踏襲してきたが、初めて朴大統領がこの慣例を破った。
「日韓首脳会談が実現しないのは、安倍首相のタカ派的言動が最大の理由です。もっとも、朴大統領が日本をすっ飛ばして訪中したのは、中国との距離を縮めた方がメリットがあると判断したため。韓国にとって中国は最大の貿易相手国だし、中韓両国が接近すれば、“アジア回帰”を目指す米国にとって、韓国の価値が増す。大国をてんびんにかけているのです」(外交ジャーナリスト)
機敏に立ち回る朴大統領とは裏腹に、安倍と金正恩はカヤの外だ。どんどん極東地域で孤立化している。金正恩は後ろ盾となってきた中国が「休戦中」の韓国と緊密化していることに慌てている。日本の状況も似たり寄ったりで、日中、日韓の首脳会談が行えないまま、日本抜きの米中韓連携が際立っている。今や安倍と正恩は世界の嫌われ者。そうなりつつある。
元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「私は安倍首相のタカ派姿勢に対するオバマ政権の嫌悪感、警戒感は相当なレベルだと思っています。よほどのことをしなければ改善の余地はないでしょう。かたや、日中外交は首脳会談はおろか外相会談さえできない事態が続いているのに、安倍首相は相変わらずの強硬一辺倒です。韓国のマネをしろとは言いませんが、もはや、米中のどちらか一方にくみする外交の時代ではない。そろそろ本気で目を覚まさないと、いよいよ日本の孤立は決定的です」
実際、外交の端々で今後も「日本外し」は既定路線となっている。7月初旬のASEAN関連外相会議に合わせ、日本は中国の王毅外相との対話を模索しているが、「着席の会談はムリ。非公式の立ち話がやっと」(外交筋)。さらに8日から、米中が首脳会談に続いて「戦略・経済対話」を開催。北朝鮮の非核化などを協議するが、もちろん日本は仲間はずれだ。9月のG20でも「空気」みたいな扱いを受けるのだろう。
御厨貴・東大客員教授が読売新聞のコラムで〈国際社会への発信も説得の努力もないまま、靖国参拝したら、米中韓から、戦前のABCD包囲網のように日本包囲網を作られてしまう恐れがある〉と書いていた。そんな最中に飯島勲内閣官房参与は単独訪朝、国交正常化を模索してきたわけだ。まるで世界の嫌われ者のナチスと日本が手を結んだ戦前の三国同盟みたいだ。ちっとも笑えない。
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