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投稿者関口博之
現在の日本をもう一つの視点から見れば、新自由主義という巨大な欲望の潮流のなかでカジノバブルの如きアベノミクスが、政、官、財、そしてメディアの強力な後押しの下に推し進められている。
それは次の脱皮のために、一握りの蛹たちが今ある全て可能なものを貪り食べているようにも見える。そこには、日本を脱皮し、世界新自由主義帝国に帰属するグローバル企業群もオーバーラップして見える。
今回の選挙では憲法改正が争点となっているが、紛争の絶えない中東、アフリカに新重商主義を推し進めていくには、憲法改正で自由に世界に派遣できる軍隊を持つことが不可欠だからだ。
したがって憲法改正は日本の自立を意味するものではなく、これまでのアメリカ従属を一層進化させるものであり、運命共同体としてのアメリカ従属である。
そのように見ればアベノミックスは巨大な欲望の潮流を推進するものであり、デフォルトも恐くないのだ。
何故ならグローバル企業群にとっては、財政破綻も日本がIMF支配下に置かれることであり、原発ルネッサンスを目論むグローバル企業とって寧ろ好ましい状況と言えよう(スリーマイル島事故後アメリカ世論の強い反対から、表立って原発を推進できないアメリカにとっても、この棲み分けは好ましいのだ)。
もっともナショナリズム復活を希求する安部首相は、そのような支配される深い読みはなく、金融緩和政策で景気を刺激していけば活力ある日本が再生され、憲法改正によって“美しい日本”が蘇ると訴えており、一握りの人たちに利用され、イノセントに旗を振っているように見える。
その点290兆円もの国債発行した小泉元首相はしたたかであり、IMF支配というネバタレポートが公にされるなかで、アメリカの強く望む郵政民営化を新自由主義構造改革で遣り遂げ、消費税増税シナリオの導く先を知っているのか、自ら舞台を急ぐように退場している。
消費税増税は2回の3パーセントの導入と5パーセントの増税で負債が倍増したように、肥大を求める利権構造にメスを入れることなしには麻薬と同じであり、8パーセントへの増税される2014年までは景気は活況を示すとしても、現在でも苦しい一般国民はさらなる節約を強いられることから、消費が冷え込むことは目に見えている。
そのため、さらなる景気刺激策を必要とし、負債の更なる悪化は必至である。
そうした筋書きを見越しているIMFは、消費税15パーセントへの増税を直ちに求めてくるだろう。
政府は、日本の常識からして直ちの増税が不可能であることから、IMFの勧告を拒否せざろう得ない。
IMF勧告の拒否は、ヘッジファンド攻撃容認のお墨付きを意味している。
何故ならアジア通貨危機を振り返ればわかるように、IMF、ヘッジファンド、格付機関は三位一体であり、日本国債の大量売りと国債保険CDSの大量買いで始まり、世界の金融危機悪化を防ぐために数日で決着がつけられよう。
このような攻撃には現在の規制なき市場では、投機マネーが恐ろしく巨額なことから(サブプライム金融派生商品が世界で6000兆円売られたことから見ても)、この事態に至っては不可抗力であり、大義名分を掲げるIMF登場で日本デフォルトは何も起きなかったかのように決着する。
しかし日本にとっては、数日で日本の財数百兆円が奪われることであり、その付けは国民がIMF支配の政府の下で、ネバダーレポート(注1)にあるように支払わなくてはならない。
このような恐ろしいシナリオは私の妄想であることを願っているが、現在の日本政治の出口なし的進行からすれば、万一に備えることを薦めたい(注2)。
そして私自身漠然ではあるが、日本は万一のことが起きるまで、本当の意味で変われないのではないかと考え出している。
(注1)ネバダ・レポートの内容
・公務員の総数および給料の30%カット。ボーナスはすべてカット。
・公務員の退職金は100%カット。
・年金は一律30%カット。
・国債の利払いは5〜10年間停止。
・消費税を15%引き上げて20%へ。
・課税最低限を年収100万円まで引き下げ。
・資産税を導入し、不動産に対しては公示価格の5%を課税。債権・社債については5〜15%の課税。株式は取得金額の1%を課税。
・預金は一律、ペイオフを実施するとともに、第2段階として預金額を30〜40%カットする。
★現在ではギリシャ国債デフォルトで見られたように、国債の50パーセント減資が当然となっており、紙屑同前となる可能性も高い。また公平感から、導入される国民背番号制度で外資金融商品にも高い課税がなされよう。
(注2)いろいろな備え方は各自あると思うが、現在殆どタダ同前の近郊の田舎の土地(山林)を保険と思って購入し、大災害を含めて万一の場合自給自足できるようにしておくのもよいだろう。
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