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ポスト安倍にも意欲
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2847
週刊文春 2013年7月4日号
都議選に圧勝し参院選での勝利も確実視され、いまや党内の関心は「人事」の一点にある自民党。口火を切ったのが甘利明経済再生相だった。
安倍晋三首相が外遊中の6月19日、党役員の任期が切れる9月末に内閣改造と自民党役員人事を予言したのだ。
昨年末に政権へ復帰し、「参院選までは我慢」が合言葉の自民党で、人事刷新への期待は強い。すでに「野田聖子総務会長、高市早苗政調会長は女性票獲得のための人事。交代は当然」などの下馬評が飛び交う。甘利氏は首相側近の有力閣僚だけに、これで一気に党内はざわついた。
不穏な空気を感じ取って、菅義偉官房長官は翌20日の記者会見で「まったく検討されていないし、話題にも上っていない」と打ち消しに躍起。当の甘利氏も、フォーリン・プレスセンターでの会見で「内閣改造の話が聞ける、と期待して来てくださったと思うが、ご期待にはお応えできません」と自嘲気味に発言して笑いをとり、沈静化につとめた。
だが、甘利氏の発言は「幹事長を狙う本音が出たもの」と受け止められている。石破茂幹事長について甘利氏は「あいつ、俺や麻生(太郎副総理)さん、菅(義偉官房長官)ちゃんの悪口ばかり言ってるからな」と漏らしている。昨秋の総裁選には出馬に強い意欲を示していた経緯もあり、幹事長も経験して「ポスト安倍に備えたいのだろう」(ベテラン議員)との見立てだ。
石破氏が交代する場合は二階俊博総務会長代行も虎視眈々(こしたんたん)と狙っているとされるほか「菅官房長官の横滑りもあり得る」(党幹部)。その場合は、甘利氏が後任の官房長官と、幹事長ポストを射止めなかったとしても、留任または重要閣僚への横滑りは確実、と首相周辺も認める。
事実、甘利氏は経済政策についても積極的な言動を続けている。「株価1万3000円」を予言した“甘利越え”は有名だが、東京都議選の街頭でも「株価はだんだん一定の幅に収斂してきている」と演説。経済問題での発言がニュースになることが多いため、大物感を醸し出そうと躍起なのだ。
甘利氏の口癖は「安倍内閣は俺と麻生さん、菅ちゃんがしっかりしてれば大丈夫」。反面、甘利氏には党内から「いい目をみすぎだ」とのやっかみが強くなっている。選挙前に人事に浮き足立つ甘利氏を菅氏は苦々しく見ていると言われ、思わぬしっぺ返しもありそうな気配が漂っている。
文「週刊文春」編集部
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