03. 2013年6月27日 17:01:48
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小笠原誠治の経済ニュースに異議あり! トップ | 何故安倍総理は本音を語らないのか? 2013/06/27 (木) 11:33 通常国会が閉会した今、安倍総理にとっては、今度の参議院選挙に勝つことが最大の課題になっていることを誰もが承知しています。そうですよね、今は、参院選があるのみなのです。 但し、その参議院選においても、ほぼ間違いなく自民党が勝利するでしょう。多くの人はそう思っている筈です。 ということは、これで「ねじれ」も解消され、少しはスムーズに国会の運営がなされ‥そこまでは、ある意味歓迎すべきことのように思われます。 しかし、冷静に考えれば、そうした状態とは、かつての自民党一党支配の時代と何ら変わりはない。 では、ねじれが解消されて本当に事態は改善するのか? プラスの面とマイナスの面があると思うのです。 もちろん「決められない政治」がどれだけ国民に迷惑をかけることか! しかし、同時に、何でもかんでも与党の好きなように事が運ぶのも‥だってそうでしょう? 誤解のないように言っておきますが、国民の大多数の意見と与党の意見が一致するような場合には、与党のリーダーシップで何でも決めてもらっていいのです。しかし、世の中には国民の意見が割れるような微妙な問題もある。むしろ、国民の大多数は支持しないと思われる問題もある。しかし、それにも拘わらず与党というか政権の考え方一つで、どれだけ国民の声が無視されてきたことか。 早い話、原発の再開に関して、国民の過半数が支持しているとはとても思えません。もちろん、支持する人がいるのは、そのとおり。ただ、割合的には、再開反対の方が断然多いと思います。 そうでしょう? それが分かっていればこそ、現政権も、そうした国民の意向に配慮した上で、将来的には原発の比重は低下させるなんて耳触りの良いことを言う。しかし、本音としては、原発を一刻も早く再開をしたくてたまらない。 私思うには、それほど原発を再開したいのなら、何故堂々と国民にそれを訴えないのか、それが不思議でならないのです。 原発を再開するという以上、今度こそは万全の対策を取ったと言えなければならない。そしてまた、そうであれば過去においては対策が万全とは言えなかったと認めなければならない。しかし、そうなると責任問題に及ぶので、そこのところは濁して事実だけを先行させる戦略に出る。 いずれにしても、正攻法で国民に原発の再開を訴えるのは、若造のすることなのですよね。だって、そのことが選挙の争点になれば、勝つ可能性が小さくなるから。だから、決して本音は言わない。憲法改正の問題もそれと同じなのですよね。あれだけ、憲法改正に熱心であったのに‥ 率直に言いますが、私は、憲法改正に関しては断然支持する立場なのです。 何故憲法改正をタブー視するのか、と。 憲法9条は別として、現憲法に殆ど改正すべきことが見当たらないというならともかく、ちょっと考えただけでもおかしな規定が沢山あるのが、現憲法。 憲法89条を素直に読めば、私立の学校に政府が補助金を出せないのは当然のことなのですが‥でも、そうなると私立大学などに子供を通わせている親の経済的負担が重くなりすぎるからという理由で、平気で憲法の規定を無視するような運用が行われる。 先ず結論ありきであって、その後、国が私立学校に補助金を出すのは憲法違反ではないという理由を探し出す。 まあ、そんなことがまかり通るのであれば、どんな規定を憲法で設けようと、幾らでも解釈で対応することが可能になってしまうのです。 だとすれば、何のための憲法なのか? バカみたい! だから、国民の目から見ておかしな規定だと誰もが感じるのであれば、憲法の規定を改正する作業が必要なのに‥そして、ときどき政治家のなかにも憲法改正を主張する者が出現するのに‥そして、確か安倍さんは憲法を改正すると言っていた筈なのに‥参議院選挙を前にして、憲法改正は打ち出すことを止めたのです。 憲法改正を打ち出しても、むしろ選挙にはマイナスに作用すると予想したからなのです。 誤解のないように言っておきますが、私が憲法改正を支持すると言っても、集団的自衛権を憲法で明記すべきだなどと考えている訳ではないのです。むしろ、平和憲法の趣旨は最大限尊重すべきだ、と。私が言いたいのは、自分たちの憲法であるのに、自分たちの意思で変えることができないのは不合理だということなのです。 いずれにしても、何故安倍さんは本音を言わないのでしょう? もちろん、時々本音が垣間見られることがあるのはよく承知しています。だって、フェイスブックとやらで、結構他人を攻撃することが多いからなのです。 「親の仇だ」「外交を語る資格がない」「息を吐くように嘘をつく」 好き嫌いがはっきりしていらっしゃるようで、それはよく分かっています。 しかし、その割には触れたがらない事件等もありますよね。しかも、国民が大いに関心を示しているのに‥ もちろん、一国のリーダーが細かなことにまで全て反応を示す必要はないでしょう。しかし、国民の立場に立てば、そのような問題に総理が本音としてどう考えているのかを、知りたいと思うこともある。 だって、そうでしょう? 自分が関心のある事柄に関して、総理も同じ考えであることを知れば、総理を支持したいと思うし、そうでないことが分かれば、総理を支持することを止めようかなともなるわけですから。 最近、いろんなことが起こっています。私が、総理の本音を知りたいのは次のような事柄についてです。 (1)鹿児島県の上海研修旅行について 鹿児島県議会はまだ結論を出していませんが、総理はどう考えるのか? あくまでも鹿児島県という地方自治体の判断に関わることだから、特に意見はないと言うのでしょうか? 或いは、本音としては、鹿児島県知事は何をバカなことを考えているのか、と思っているのか? 仮に、この問題が鹿児島自身の問題だから、国としては意見を言わないというのであれば、では、どうして国は都道府県に対し、職員の給与を引き下げるように事実上強制したのでしょう? (2)プロ野球の統一球の問題について 統一球の反発係数が変わっていたのに、何も変更はないと嘘を言っていたことが判明しましたが、総理はその問題について、どのように感じているのでしょうか? 何故真実をはっきりと伝えなかったのか、と思っているのか? それとも、その程度のことはあってもおかしくないと思っているのか? まあ、プロ野球のことについて、総理がとやかく言う必要はないという意見は当然あると思うのですが、先日、国民栄誉賞を長嶋監督と松井選手に授与したばかりですから。それに、コミッショナーは、日本を代表する駐米大使の立場にあった人ですから、その意味でも感想を聞いてみたいのです。 (3)左翼のバカどもがと発言した官僚について 総理はどのようにお感じになっているのでしょうか? 少なくても、行政のトップに総理大臣がいる訳ですから、このことについて、少しは発言してもらいたいものです。 確かに懲戒に値する行為であったが、左翼のバカどもという発言には、少しは共鳴するところがあるとでも感じているのか? (4)人権人道大使のシャラップ発言について 北朝鮮に拉致されている人々を取り戻すために尽くさなければならない大使が、先日、海外の公式の会議でシャラップと発言しましたが、あの発言についてどう感じているのか? 大使は、日本を代表する立場にあり、そして監督責任は総理にあるのですから、感想を聞いてみたいのです。果たして、あのような人が大使を続けるのが適当なのか? 総理が実際に感想を述べるかどうかは別として、仮に、総理が、こうした最近の出来事に関して非常に残念な思いでいるというようなことが漏れ伝わってくるならば、国民は、総理によりシンパシーを感じるようになると思うのですが、如何でしょうか? 勝手な想像ですが、総理はひょっとしたら、こうした問題にはなるだけ触れないでいようと思っているのではないのでしょうか? しかし、私は、このような問題が発生すること自体が、日本社会の閉塞感を表しており、経済発展の妨げにもなっていると思うのです。 以上 |