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2013年06月27日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆国会が6月26日、閉会し、参院議員選挙(7月4日公示、21日投票)に突入した。今回の参院議員選挙は、自民、公明の連立与党と共産党が、東京都議会議員選挙の延長線上で勝利すると見られている。とくに自民、公明の連立与党は、過半数を軽く突破し、共産党が善戦、その他の野党は、ほぼ全滅、比例代表で辛うじて、少数の当選者を獲得できるにすぎない公算が大である。
参院議員選挙は、基本的に「組織戦」で展開される。従って、組織を持たない「幽霊」のような政党は、よほど個性的、かつ魅力があり、知名度の高いタレント候補者でなければ、大量得票は難しい。
従って、民主党は、最大の支持母体である労働組合「連合」がその気になって戦ってくれなければ、多数当選は難しい。「連合」が手を抜けば、「幽霊政党」の弱点をモロにさらけ出す。最近では、「連合」内のとりわけ「旧同盟系」の労組員が、自民党支持に傾いているので、戦いにならない面がある。
さらに、組織力の弱い政党は、無党派層を動かす「大きな風」が吹かなければ、票を吸い上げることはできない。今回は、結果が見通せるので、面白くない。このため、国民有権者の多くは、棄権する可能性が大である。無関係層が増える可能性が強い。
民主党のなかには、前回総選挙で大敗し、落選者を多数出していながら、「筋肉質になった」と公言する者が多かった。これは、「嫌いな者を排除し、好きな者だけで結束していけばよい」という「純化路線」だが、今回の参院議員選挙の「改選組」に、「純化路線派」がいる。たとえば、東京選挙区の鈴木寛参院議員などは、その代表格である。民主党現職が2人立候補するので、共倒れする可能性が高い。
民主党は、「参院選マニフェスト」の「改革」のなかに、「衆院80議席、参院40議席、計120議席削減」を掲げている。これを実現するには、民主党候補者が全員落選してしまうのが、もっとも手っ取り早い。削減を叫んで、当選者を出そうとするのは、論理的におかしい。「まず隗(かい)より始めよ」という言葉に従って、少なくとも「純化路線」を提唱している鈴木寛参院議員などが「落選の模範」を示すことだ。
◆民主党、日本維新の会、みんなの党、みどりの風、社民党などは、参院議員選挙が「組織戦」であることを承知していながら、一本化して戦おうとしていないのは、不可思議なことである。バラバラでは勝てない。この単純なことは、子どもでもわかる。「サル」でもわかるかも知れない。
にもかかわらず、一本化できないのは、よほど頭が悪いか、政党助成金を牛耳りたいという欲の皮が突っ張っているかのどちらかだ。
ズバリ言えば、国民利益、国家利益よりも、「私利私欲」を満足させるために政治を行っているところに、すべての元凶がある。それは、政治改革の最大のテーマである根本的な「定数削減」ができなかったという体たらくが証明している。国権の最高機関であるのに、何も決められない。立法府が、憲法違反の状態を正すことができない。国会議員の身分にかかわる重大事を何も決められないとなると、民主政治は、崩壊する。ならば、一体、だれが決めてくれるのか。こんなことを続けていると、「クーデター」を誘発する危険が膨らむ。すなわち、国家衰亡の道をころがり落ちることにもなりかねない。
◆だれも責任を取らない風潮は、国会に限らず、文部科学省所管の全柔連の上村春樹会長が、その地位にしがみついていることにも表れている。国家から支出される補助金、助成金が「掠め取られて」いたのであるから、レッキとした刑事事件であるのに、被害を被っている国側から「被害届」が出されないというのもおかしい。こうした姿は、決して子どもには、見せられない。
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