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2013/6/27 晴耕雨読
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TPPをめぐり理解不能な議論がある。
個別企業の個別分野・商品・サービスが仮にTPPで多少の「利益」を得たとする。
それは全体の経済にとってはどう見積もっても小さい額にしかならない。
これを得ることは単なる「企業益」でありそれらを寄せ集めても「国益」にはならない(何の因果関係もない)。
しかし一方、食糧の確保(農業)、医療、保険、雇用、公共事業など多くの国民の生命・健康・財産の保障が脅かされる危険がある。
具体的な影響試算も出ている。
これこそが「国益」の喪失ではないか。
この両者の質とその影響は根本的に異なっているのだから比べることからして議論は破たんしている。
「国益」とは本来「国民の利益」であるはずだから例えば「●●企業が儲かる」ということと、「私の幸せ・生活・人権等の保障&私以外の国民と呼ばれる人達にも同等に保障されること&その結果として国家が安定的に運営されること」の間に何のカンケーあんの?と考えてみればわかることと思うのだが。
政府はこの「企業益」を「国益」にすり替え私達の前に提示する。
私達にも長年の経験から「日本企業が国際的にバンバン儲かれば何だか安心=自分の得になってる気がする」的な感覚がある。
しかしグローバル経済の本質はもはやそのような神話や思い込みからはかけ離れた利潤追求まで行き着いている。
> 国益で不思議なのは、TPPも消費税も、輸出企業有利と思いますが、輸出企業は、生産拠点などを空洞化させており利益が日本に還元されません。何故こんな政策を政治家や官僚が推進するのか不思議です。
> 大企業が儲かっても、社会に還元されている気が全くしない。小泉時代だって所得が下がっているのに、大企業は「過去最高益」出してて、みんな頭にこなかったのかな?商品の質も物凄く悪くなりましたしね〜。
>> 単なる「企業益」でありそれらを寄せ集めても「国益」にはならない(何の因果関係もない)。
> 部分最適の全体誤謬、この典型ですね。
はいその通りです。
政府であれ推進派の方がたであれオープンな議論をしたいのですがね。
> 最近、「国」の定義が変わってきたように...国民から実体の無い政府?へと。個より全体重視する意見をよく見る...
そうですね。
私の言葉でいえばもはや国家や政府は多国籍企業の「エージェント化」しているように見えます。
> 行き過ぎた資本主義は独裁と変わりません...本来それを正すのが行政...
はい。
行き過ぎた資本主義(=企業の暴走)の歯止めは行政以外にも法律や労働組合、消費者、市民の監視などの総合機能ですがそれらを弱体化させつつ肥大化したのが新自由主義。
> 現実ではもはやそうではないのに、「頑張れば何とかなる」と、洗脳されている。社会保障を切り、税金が上がっても、耐えればいつか良くなる、と。誰かが良くしてくれる、と。そんなことないのに思考停止…
今日はとある場所で徹底的な「TPP国益論」を聞かされたので、怒りとストレスで連ツイしました。
もう「国益」とかいわないでほしい
。はっきりと「日本は『企業益』を追求したくて、そのためには『国益』(つまり国民の利益)なんかどーでもいいんです」と言ってくれたほうが正直だよ。
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