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2013/6/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
JA引き留めに補助金
伝統的な支持母体のJA(農協)が参院選で自民党候補を推薦しない――。かつては考えられなかった異変が全国各地で続発している。北海道でも18日、北海道農業政治連盟(道農政連)が自主投票を決定した。北海道選挙区で農業団体が自民党候補を推薦も支持もしなかったのは初めて。
慌てたのは自民党現職で内閣府副大臣の伊達忠一参院議員(74)だ。高齢で引退しても不思議ではなかったのに、安倍政権の高支持率で「若手候補に差し替えなくても楽勝」と踏んでいた。甘い見通しが一挙に崩れてしまった格好だ。
「伊達議員は、予算委員会で一緒に闘うなど親しかった林芳正農林水産大臣に札幌入りを要請、23日の総決起大会で『北海道の農業は守る』『農産部の重要5品目の除外(関税維持)の決議は守る』と演説してもらった。その時の手土産が飼料高騰に対する農家支援。札ビラで農家の頬を叩いて支援をお願いする。露骨な選挙対策ですよ」(事情通)
農水省が総額で100億円にも及ぶ農家支援を決めたのは、道農政連が自主投票を決めた3日後の21日。飼料価格値上がりに備えて農家などが積み立てている「通常補填基金」に国費を初めて投入するもので、林大臣は閣議後の記者会見で「今回限りの緊急的かつ特例的な措置だ」と説明した。だが、TPPをめぐり離反が相次ぐ農協対策なのは明らかだ。
アベノミクスの円安による副作用はガソリン代や輸入食材の高騰という形で国民生活全般に及んでいる。それでも自民党は、伝統的支持者だけを税金投入で救済し、そのツケをほかの納税者に回すわけだ。
明らかにアンフェアな政策だが、効果は抜群だった。自主投票を決めた道農政連の飛田稔章会長は、5日後の23日の林大臣との面談(陳情)と昼食会に出席、続いて開かれた総決起大会で、一転、「伊達先生にはTPPを監視していただき、国政の場でご活躍いただかなければなりません」と支援表明したのだ。
総決起大会後、伊達氏は、自信たっぷりにこう言い放った。
「飛田会長には『我々が一生懸命やっているのだ』ということを分かっていただいたのだと思います。自民党が農業政策にどう取り組んでいるか、農業団体の幹部の方はみんな分かっている。100億円の飼料の緊急対策をしてもらって『応援しない』ということにはならないでしょう」
血税を選挙対策に使って恥じない自民党に参院選で鉄槌を下さないと、旧態依然としたバラマキ政治が完全復活するのは目に見えている。
(取材協力・横田 一)
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