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2013/6/25 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主・細野が側近と接近
自民圧勝、低投票率の都議選結果で浮き彫りになったのは、「自公に対抗できる野党がない」「投票先がない」という有権者のしらけムードだ。今ごろになって野党各党は、自公への対立軸結集の重要性を思い知らされている。都議選の惨敗によって、ようやく野党が結集する可能性が出てきた。
これまで野党結集を最も強く訴えてきたのは、生活の党の小沢一郎代表だ。インタビューや講演で「野党の大同団結が必要」「野党がまとまれば勝てる」と言い続けてきた。
事あるごとに、「野党第1党の民主党が軸になって他党に呼びかけ、国民の選択肢となる受け皿をつくらねばならない」と民主党にハッパを掛けていたが、これまで民主党は離党した小沢に冷ややかだった。
「輿石さんや海江田代表は小沢さんとの連携に前向きでしたが細野幹事長が消極的だった。党内の小沢嫌いの議員、とくに前原さんに気を使っていました」(民主党関係者)
ところが、細野の態度が微妙に変化してきたという。今月19日に生活の党の鈴木幹事長と会談し、参院選の福岡選挙区で選挙協力することを決定。民主党候補を生活の党も推すことで合意した。さらに、参院選後に連携を拡充する方針でも一致したという。
都議選でも変化の兆しはあった。生活の党が民主党候補を推薦した墨田区で、細野と生活の党の木村たけつか前衆院議員が一緒に遊説に立ったのだ。集まった支援者に細野は、「木村さんとは、また一緒にやれると思います」と演説していた。
民主党はみんなの党とも、参院の愛媛で選挙協力を決めている。みんなの渡辺代表は、もともと小沢と考え方が近く、野党共闘にも前向きだ。
「小沢さんは、参院選で自民党が圧勝し、民主党が大敗したら、必ず野党再編が起きると思っているようです。民主党も、みんなの党も、維新も分裂してバラバラになり、新しい勢力が誕生すると確信しています」(政界関係者)
政治評論家の野上忠興氏はこう言う。
「参院選でも自公が圧勝し、マスコミが安倍政権に迎合する状況が続けば、政治の危機です。ただし、選挙のためだけに野党が結集するのでは、国民の支持は得られない。政策で自公との対立軸をつくって、民主、みんな、生活が大同団結すべきです。小沢さんが嫌いだからとか言ってる状況ではありません。まずは国民に選択肢を与えることが一番大事。富裕層や財界のためのアベノミクスに対抗して、弱者対策や社会保障を充実させる政策に焦点を定めるべきです」
野党議員は腹をくくるしかない。
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