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二進も三進もいかない日本のシステム 次なる手立ては「先祖になる」気力と議論だ (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/798.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 6 月 25 日 17:38:26: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/3f662e3b30261013ced426369124225a
2013年06月25日 世相を斬る あいば達也

 中国市場の同様もさることながら、政府筋の株価PKOも手仕舞いで、日経平均は200円以上下げている。まるで本日の東京の荒天のようだ。雷と集中豪雨である。日本の近未来を象徴するような天候と見え見えのPKOは、死にかけている歪んだ日本へのお天道さまからの警告のように思えてくる。一時のアホノミクスの政策は、米国経済の一時的好転と時期が重なった幸運で、円安を加速し、株高を演出したのだが、陸前高田市の奇跡の一本松同様、本当に“よみがえった”わけではない。あくまで、甦ったように見せかけたという話である。一本松の“よみがえりモドキ”が、その地域の心の支えになるのなら、日本語として正しい使われ方でなくとも、それはそれで良いだろう。しかし、国家の行く末を決めていく国政レベルの“よみがえりモドキ”は後々慙愧に堪えない禍根を残すことになるだろう。
注:また後場の最期の段階でPKOが発動させたようである(笑)。

 今、筆者は岩波書店の月刊誌「世界」に目を通している。「世界7月号」の特集は“ 私たちはどのような未来を選択するのか ”である。雑誌自体がリベラルなわけだから、当然リベラルな方向を指し示すのは当然だ。筆者から見る限り、リベラルと云うより、冷静に世界を見つめれば、常識じゃないか、と云う類の表題が並んでいるだけであり、中立的正論に近いものがあると認識している。

 先ず宇野重規の「リベラル派再生の鍵は地域社会に」(戦後政治の再解釈に向けて)。次が安富歩の「先祖になれ」(倒錯のアベノミクスではなく真に生きる政治信条)。小林節と水島朝穂の対談「権力者の改憲論を警戒せよ」。斎藤貴男の「改憲潮流2013」(改憲草案のキーマンたち)。飯田哲也の「これが3・11後の原子力政策なのか」。萬歳章の「TPPはあまりにも異質な協定です」。内田聖子の「世界に不正義を拡大するTPP」。赤木昭夫の「日本財政の結末」等々、日本本来の未来に向けた視点が盛りだくさんである。特に雑誌の宣伝をするつもりはないのだが、雑誌「世界」は文藝春秋の山積みの隙間で、ひっそりと息をしていた。

 特に安富歩氏の「先祖になれ」は哲学的視野に立ち、偽物の“よみがえり”ではなく、真の“よみがえり”を目指す心得帳的なコラムは、一読に値する。逆に言うならば、偽物のカラ元気など中止して、日本の先祖となるくらいの意気込みで、はじめからやり直す日本が、今こそ求められている、と云う話である。安富氏は、“よみがえる奇跡の一本松”と云う表現も致し方ないだろうが、既に枯渇した一本松を防腐加工し、カーボン製の棒を突っ込み、クレーンで立たせた“一本松”は真に“よみがえった”とは言い難いと温かく語っている。

 ただ、同氏はこの“奇跡の一本松”とアベノミクスを対比させ語る部分からは、舌鋒が鋭くなる。“奇跡の一本松”同様のことを行い、経済が“よみがえった!”と声高に叫び、国民をミスリードする日本全体、特にマスメディアからみれば、模造品を本物だと強弁する姿に通じる。現在の日本は、経済全体ががらんどうになっているのに、それに防腐加工などを施し、無理矢理立たせようとしている。この“よみがえりモドキ”は非常に危険なものなのだが、マスメディアなどでは「成功」したことになっている。

 安富氏は、「しかし、おそらく人々は、これががらんどうの日本経済を無理に立たせるプロジェクトを判っているのだと思います」と続ける。あの繁栄の日々の記憶は捨てがたく、日本が再生するためのモニュメントを必要としているのではないか、と書いてる。同氏は、現在の日本経済の元凶を「立場主義」として捉えている。江戸時代まで続いた「家族主義」に替わって、明治以降「立場主義」置き換えられたと看破する。この「立場主義」には、一人一人の個人に「役」がつき、役に応じた生き様を求めたということになる。一見、個人主義のように見えるが、そうではない。

 個人主義にしてしまうと、「役」の機能が動かない。個人を基礎として社会を動かそうとすると、人が入れ替わる度に、仕事の配分に齟齬を来す。ゆえに「家」の替わりに「役」と云う概念を持ち込むことで、「立場主義」(役の体系)をつくりあげた。明治以降、この体系は強さを増し、「立場三原則」という倫理原則をつくりあげた。1、役をはたすためには、どんなこともやらなければならない。2、立場を守るためには何をしてもいい。3、人の立場を脅かしてはならない。これは興味深い分析だ。立場上、やむを得ずやった行為は、法律上違反していても、人々は同情する。法に背きたくないと自己主張すれば、役を果たさない奴、「無責任」と罵られる。

 この「立場主義社会」は心をひとつにして何かの仕事をするのに向いている。戦後の日本の繁栄は、この効率性の高い「役」の振り分けと、その役の遵守が大いに貢献した。ところが、技術の高度化が、人が行うべきであった「役」を機械が行うようになるので、立場主義の優位性は大きく削がれることになる。これに、高賃金がつきまとうから、問題点が噴出する。しかし、高賃金の問題は時間をかければ、解決は可能だ。問題は、(3)の原則である、「人の立場を脅かしてはならない」が曲者なのである

 現実は「立場主義」が機能しなくなった世の中でも、立場主義の生態系を解体出来ない問題に直面する。そうなると、その生態系を守るために「仕事をつくる」と云う作業が加わる。この生態系維持のための仕事(役)だから、当然なすべき仕事がないのだから、仕事はしない。それを維持するために、国家は財政支出を行い、立場主義が現存しているように見せかけるしかなくなってくる。国債の多くは、この「立場の生態系」に流しこまれ、回るべき金が、回らずに生態系の餌として食いつくされるので、毎年同様の出費が必要になる。

 この重大な弊害に気づき、指摘したのが殺害された石井紘基衆議院議員である。石井氏は日本財政の半分は、この立場主義維持に費やされ、市場経済には半分の量しか流れない点を追求した。まるでソ連の経済形態と同じだったのである。この「立場の生態系」を破壊すべく09年には民主党と云う政党が生まれたのだが、「立場の生態系」のメインキャストである官僚の手で葬り去られた。しかし、ことは官僚のみの妨害だけではなく、日本国全体が「立場の生態系」に組み込まれているので、そこから離脱できないのが、日本の根源的問題と云うことになる。

 残念なことに、この民主党政権は、「立場の生態系」に強く属する人々の代表でもあったので、離脱しようがないことになる。明治以降続いてきた「立場の生態系」が崩れることは、理論上正しいのだが、仕組みが壊れる不安は、直接の影響者ばかりではなく、全体の不安にも繋がる。かくして、以前のカンフル剤よりも、さらに強力になったカンフル剤を手にした、安倍自民と云う医師に治療を委ねたのである。しかし、立場主義システムは有効に機能していないのだから、樹脂や防腐剤やカーボンで支え「ニッポンをとりもどそす」と言うのだから、陸前高田市の一本松もアベノミクスも“甦った!”と思えるのだろう。

 安富氏は、映画「先祖になる」に触れながら、空元気さえも出なくなった日本社会に向かって、アベノミクスは「空元気」こそ「元気」だ、と国民に訴えるわけだが、これは倒錯としか言いようがないだろう。映画の主人公が、倒木や塩害に遭った木材を利用して、再び海辺に家を建てる。以前のままを残すのではなく、その骸の機能を大切に利用して、立派な家を建てる。日本も、そのまま残すのではなく、そのズタボロになった廃材を利用して、新たな国のシステムを作る時期が来ているのではないのか。同氏は、それがどのようなものかまでは指摘していない。しかし、カンフル剤を打ち続けている現実を直視して、新たな家、国をつくる本格的議論をすべき時が来ていると語っている。

 

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コメント
 
01. 2013年6月25日 17:45:13 : niiL5nr8dQ

無意味な言葉の羅列

02. 2013年6月25日 17:59:29 : e9xeV93vFQ

◇colum4 田村耕太郎「日本の政治選挙問題の悪循環をただせ!」

 失敗を乗り越えた男、安倍晋三氏が総理に復活し、政治の安定感は取り戻されたが、日本の課題に比べれば、まだまだ構造的な政治・選挙の問題は大きい。選挙や国会や政党のシステムが原因で起こる悪循環を断ち切るには、どこが必要な改革のためへのそれなのか? それを考えてみたい。私の結論は、個人名を連呼する選挙区中心の政治を廃止することにある。

 自分で、無所属で政治に挑戦して、当選して与党の国会議員をやり、同世代の政治家たちとも忌憚ない悩みや意見の交換をして、「なぜ日本の政治が国益のために効率的に機能しないのか」、多くの課題を肌身に感じた。日本の国会議員は馬鹿ではない。むしろ世界の政治家に比して優秀だと思う。問題はよくわかっている。

 政治家の資質の問題ではなく、構造的な問題が、政治家をして純粋に国益のために働くことを妨げているのだと思う。日本の政治選挙問題の悪循環を列挙すると以下の通りだ。

● 地域に根付いた選挙を、お金をかけてやる
           ↓
● 個人での選挙活動の割合が大きく一国一城の主感覚が抜けない
           ↓
● 政党の理念が明確でなく、政党にオーナーシップがない
           ↓
● 議員が何に忠誠を誓うべきかわからず、政党での結束が弱い
           ↓
● 特に任期が長く解散がない参議院議員に忠誠心がない
           ↓
● 仲間を作って頭数で争うことが出世の道と思ってしまう
           ↓
● 党首も派閥も恩を売るために多くの議員の顔を立てる
           ↓
● 選挙区が広く支持団体頼みで、業界代表の多い参議院の声が強い
           ↓
● 政策や予算が焦点の定まらないものになりがち
           ↓
● 多様な意見を包含するため、政党の理念がぼやける
           ↓
● 政党間に明確な対立軸がない
           ↓
● 国民は政策に基づく対立軸ではなく、メディアを通じたイメージで判断
           ↓
● 選挙結果は常に大きくスウィングするので、民意を低く見る
           ↓
● 何があっても入れてくれる団体の保護と、耳に聞こえのいい政策に走る
           ↓
● 候補者は無職で家族持ちで借金を抱える
           ↓
● 労働市場が硬直的なので、財政基盤が弱いと落選したら生活が大変
           ↓
● 選挙費用が高く負債もある人が多く、落選を恐れとにかく次の選挙が心配
           ↓
● 常に選挙区で活動しないといけないとの恐怖感・先入観があり、大局的視野が見えず
           ↓
● 再選のためには国益より地域
           ↓
● 国会が地域エゴによるパイの奪い合いに
           ↓
● 地域に根付いた選挙をお金をかけてやる(ループの元に戻る)

 まず、地域に根付いた選挙をかなりのお金をかけてやるところに問題がある。日本の現在の議会政治、二大政党制による議院内閣制は英国がモデルである。しかし、そのモデルである英国では選挙区で戦う候補者は地元の人間でないことのほうが多い。国政を担う有望な人材は、縁やゆかりがなくても当選できるその政党の鉄板選挙区(その政党の支持基盤が強い地域)があてがわれるのだ。
 しかも、街宣車だのポスターだのチラシだの、得票効果にそんなに影響があると思われないものに多大なお金をかけている。英国では、街宣車もポスターも選挙では使わないので、選挙費用は日本の衆議院にあたる下院の総選挙でも300万円くらいだ。

 現在の日本の選挙結果は、二大政党制が定着してきたこともあり、個人の努力より政党の実績やイメージで決まると言っていいのだが、中堅議員(当選3〜4回)以上の世代を中心に、各議員は中選挙区時代の感覚が抜けず、一国一城の主意識を強く持っている。その一方では、政党に明確な理念がなく、オーナーシップもないので、議員を党内で結束させる装置がない。しかも党のトップは頻繁に変わるので、党首に忠誠が尽くされているわけではない。選挙前にイメージがよく、高支持率が期待できる党首のもとに結束する傾向はあるが、選挙が終わればそれが長続きすることは少ない。

 政治家になれば出世を目指す。出世とは影響力と肩書きである。予算や法案に対する影響力や、万人に周知できるタイトルのことだ。オーナーシップがない政党で、誰が人事権を握るかといえば、一応は党首とその側近幹部たちだが、彼らが能力適性に応じてポジションを分配するというより、政治家たちの政治力に配慮してポジションを与えるというのが近いだろう。その政治力とは数の力だ。ある政治家の後ろに何人の政治家がいるのか? これが派閥である。党首選挙や、党の結束が求められる重要法案の審議の時に、数の力が発揮される。

 一国一城の主感覚の政治家たちを束ねる派閥は、資金力と支持団体への影響力とポストで政治家をコントロールしてきた。小選挙区となった今の派閥の結束力は昔に比して弱いが、突出した能力や発信力を持つ政治家を除き、「数しか力にならない世界」と認識している政治家たちの間では結束力が高まる。派閥を作る過程でも日本式の義理人情で、いろんな議員の顔を立てるため、有力議員により予算や法案が捻じ曲げられることがある。また、数は力を考慮した人事が党首によって行われると、そこでも「顔立て」のために法案や予算が妥協の産物となりがちだ。

 このように、政党内で多様な顔立てが横行することにより、予算や法案だけでなく、政党の理念もボケてしまう。各政党でこれが起こるので、政党間の対立軸ははっきりしない。よって国民は政策ベースの対立軸ではなく、ますますメディアを通じた政党のイメージで判断を下すしかなくなる。

 結果として、政策を実行する立場の与党が常にメディアの集中砲火を浴びがちで、選挙結果がいつも大きくスウィングする傾向がある。これを見て政治家は、自分たちが国益を忘れていることを棚に上げ、民意を信用しなくなる傾向が強まり、ますます多くの国民の耳に聞こえのいい政策か、何があっても支持してくれる(支持しているふりをする?)業界団体にすり寄っていく。

 その背景には、各政治家の財政基盤の弱さがある。国益を考えて政治家を志す議員がほとんどだが、候補者の多くは家族を抱えており、それまで就いていた職を辞して立候補した瞬間、巨額の選挙費用の洗礼を受ける。しかも日本の労働市場は少しずつ柔軟化しているとはいえ、まだまだ硬直的であり、転職の機会は限られる。よって、志ある人たちも選挙の洗礼を経て、落選への恐怖がどんどん増していく。中には落選ですでに巨額の負債を抱える候補者も少なくなく、特に逆風の選挙時に大量の資金を投入しがちなので、真の国益を含めた大局観をどこかにやってしまい、ひたすら地域を歩き、地域エゴに耳に傾けるようになる。週に何度も地元と国会を往復し、冠婚葬祭に顔を出す。最新情勢の分析や国益の検討などを考える時間は無くなっていく。

 現職も落選者も落選への恐怖心から地域エゴにさらに忠誠を深めるので、国会は地域代表によるパイの奪い合いの舞台になる。パイが増えていた高度成長期ならまだしも、パイが減りつつある今後は、百害あって一利なしである。その結果、地域に根出した大量の選挙費用をかけた選挙が常に各地で行われることになる。

 また、任期が長く解散されないので、党首に忠誠心を持たない議員が多い参議院の力が強いことが事態を複雑にしている。日本の参議院は衆議院が再議決の機能を持たない時は衆院と同等の力を持つ。しかも人数は衆議院の半分なので一人当たりは倍の力を持つと言ってもいい。6年間も首にならない議員たちが権力をふるうことは意外と知られていない。小沢一郎氏が「参議院を制するものが日本を制する」といったが、あながち的外れではない。


『田村耕太郎の君はこんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
6/17号より抜粋


 

◇colum1 北浜流一郎「都議選・自民圧勝が市場にもたらすもの」
◇colum2 今週のイエスノー世論
◇colum3 高城剛「グローバル企業が国家のしがらみから解放へ」

都議選での自民圧勝は、直接国政に関わりがないため、株式市場にも影響はない。
当然こんな見方もあるでしょうが、実際には影響が出るでしょう。

前述したように参院選でも自民が圧勝する確率が高くなるため、衆参のねじれがなくなることで安倍政権は政策を遂行しやすい。
こうなりますからね。

それはアベノミクスの成功確率を高め、株も上がりやすくなる。
こう見てよいでしょう。

もちろん東京市場は海外市場の影響を大きく受けるため、いつもは国内選挙、しかも参院選挙は影響軽微なのですが、今回は違います。
アベノミクスが成功するか否かがかかっているのです。

いまのところ自民の勝利確率が高くなっていることからアベノミクスは成功すると見ていますが、市場は今回の暴落でいまでは昨年のように不安神経症に陥っています。
そんな状態から立ち直るにはなんといっても、為替が円安に振れてくれることです。

週明けの為替は対ドルで97円台半ば。
先週末は一時98円台まで下げましたが、いまは少し戻っています。
それでも基調は円安に傾いているため、東京市場はここから次第に落ち着きを取り戻すと見てよいでしょう。

幸い先週末のNYダウは、41.08ドル高、NASDAQ7.38ポイント安でした。
特に大きな材料があったわけではありません。前日までバーナンキFRB議長の量的金融緩和縮小予告発言に2日続けて大幅安したため、
さすがに買い戻しが入った。こういうことになります。

今後の東京市場が、これをどう受け止めるか。
米国市場は上げはしたもののその幅は小さく、NASDAQは小幅安だったことを考えると、東京市場も力強く続伸とはいかないでしょう。
それでもいまは小幅でもよいので上がってくれればよいのです。
この点からは前述したように東京都議選での自民圧勝もあって、続伸はしてくれるでしょう。


北浜 流一郎
株式評論家。週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ転身。20年以上にわたって儲かる個人投資家を育て続ける。

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「損小利大」投資法で永続収入6/24号より抜粋

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東京都議選で自民圧勝は良かったと思いますか?
参院選の前哨戦として注目された東京都議選で、自民党が全42選挙区に擁立した59人全員の当選を果たし、都議会第1党の座を奪い返しました。

【あなたの意見はどっち?】
良かったと思う
勝ちすぎだと思う or その他

株価急変動は参院選まで?
変動激しい日本の株式市場ですが、この激しい変動が続くのも参院選までと予想される方もいます。
この日本の株式市場が落ち着くのはいつ頃とお考えでしょうか。
参院選までに落ち着くだろう
 51%(312票) 参院選後も荒れるだろう or その他
 49%(304票)
 



 数週に渡ってお届けしております、最近アップデートされました米国情報会議が発表している2030年までのグローバルトレンド最新版について、今後の「来るべき世界」に関しまして、私見を交えながら、また今週のニュースを織り交ぜながら、近未来の世界情勢をお届けしたいと思います。

 というのも、2030年までに、気がつくと世界が激変している可能性がとても高くあるからです。その変化の速度は、人類史上なかった速度で変化します。それが、ソフトに段階的に変化を続けるのか、それともハードにいくつかのトピックを伴って、ある日急激に変化するのか、の違いだけしかありません。

 その背景には先週もお伝えしたように、政治が財政問題を解決できずに、社会が混乱することに起因します。特に欧米、いわゆる「西洋」および先進国において、この問題は顕著です。米国が得意の「損得」で考えれば、2030年の世界が稼ぎだす収入は、27兆ドルも小さくなり、この金額は、現在の米国と欧州経済をあわせた規模に匹敵します。一方、インドや中国のような新興国は成長を続け、世界経済の4分の3を担う可能性もあるとしています。

 このような宝の山を米国、というより米国を中心にある国際企業が見逃すはずがありません。すなわち、今後予測される国家における最大の「損得」は、国際的企業が米国および国という枠組みから「いかに離脱させないか」に2030年の世界情勢はかかっているとも言えます。

 英国エコノミスト誌によれば、5月末にアップルのCEOが米国議会の公聴会で行った証言は、様々な面で法人税制の改革の必要性を裏付けた、としています。「支払うべき税金は1ドル残らずきちんと支払っている」と、アップルCEOのティム・クック氏は米上院の常設調査小委員会で証言しましたが、というのも、アップルががタックスヘイブンやペーパーカンパニーを巧みに利用し、2009〜12年に上げた440億ドルの利益に掛かる税金を米国政府に支払っていないという報告書が発表されたからに他なりません。調査委員会のカール・レビン委員長によれば、アップルは2本立ての戦略で課税を逃れているといます。まず、「知的所有権から利益を生む仕組みを国外のタックスヘイブンに移転する」。そして、「収入が外国に移ったら、様々な戦術を駆使してそこに米国の税金がかからないよう守る」。そしてさらに、その資金を利用して、巧みなブランディングおよびマーケティングを強化し、結果的に優位な競争力をつけているというものです。

 報告書で挙げられている戦術の1つが、アイルランドのコークに子会社のアップル・オペレーションズ・インターナショナル(AOI)を設立したことだとし、AOIは、ほかの子会社が上げた巨額の利益を吸い上げ、2009〜12年に300億ドルの利益を計上しました。しかし、過去5年間、どこにも税金の申告を行っていません。アイルランドの法人ですが、実質的には米国で経営されています(取締役会は米国で開かれる)。そのため、アイルランドと米国のルールの違いのおかげで、税務上はどの国にも属さないと主張できるのです。

 確かに2年ほど前、アップルの日本法人は解散し、日本における権利義務のすべては、アイルランドのアップル・オペレーションズ・インターナショナル(AOI)に移管されました。すなわち、このメールマガジンをお読みの多くの方々が使用している日本のアップル製品の多くの利益は、知らず知らずのうちにいまもアイルランドへと運ばれているのです。2年前にこのリリースを見た僕は、アップルが米国国家と距離を明確に置きはじめた、と理解しました。あわせて「デザイン(だけ)は、カリフォルニアで」という製品箱に刻まれているマーケティング・コピーは、僕にとっては皮肉にしか見えませんでした。

 このようなTAXトレンドは、数年前にはキプロスなどであり、いまはアイルランドで、また数年後にはもっと巧みな場所に移ることでしょう。なぜなら、国家としてこのようなTAXトレンドを産業として受け入れている国が少なからず存在し(小さな島国、例えばシンガポールなども)、また、アップルならずとも、マイクロソフトもグーグルもスターバックスも同じようなことを、別のタスクで行っているからなのです。

 また、世界が経済停滞に陥れば、余計にタックスヘイブン同様の手引きを国家単位で行う小国が登場するでしょう。そう考えれば、世界的企業が国家に帰属しないほうが得策だと真剣に考えた時、世界経済は次の局面に直面します。すなわち、世界的企業に対する課税逃れの厳しい取り締まりか、もしくは世界的企業の「引っ越し」が、その合図となります。

 どちらにしろ、企業は軸足を国家に捕われないように動く事は明白です。すなわち、国家とグローバル企業の戦いこそが、2030年までの世界を大きく揺るがす要因になることは確かであり、アップルのCEOが公聴会に呼ばれる事で、その戦争の火ぶたが、いよいよ切られたのです。
≪続きはご購読のうえご覧ください≫


高城 剛
日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオ・ビエンナーレ」でグランプリを受賞。総務省情報通信審議会専門委員などの要職を歴任。メルマガ「高城未来研究所」では実際に海外を飛び回って入手した世界情勢や経済情報など豊富な内容で配信。

 

 


03. 2013年6月25日 19:50:37 : FdqJzne1tT
1は馬鹿だし、2は頭が変(笑)

04. 八景島 2013年6月25日 21:15:29 : MX6mc2lq14xEA : lzOcTKsnP6
都議選は予想とおりでした。地方選でもに地域格差が進んだものと思われます。
都市と地方の逆転現象が起きているのではないでしょうか?

自民党支持基盤が田舎から首都圏に移ったのだと思います。
経済エリートや勝ち組の多い首都圏に支持を増やすような政策に転換しているように見受けられます。

田舎から反乱が起こるのを期待するしかありません。しかしそれには時間が相当かかります。
自民党は田舎を見捨てたのです。中間層から脱落したサラリーマンたちが未だに勝ち組意識を捨てられない、この錯覚を巧みに利用しているようです。彼らが目覚めるのは至難のわざです。その前にすべてを失った田舎の反乱が起きるでしょう。

残念ながら野党の方も都市政党ばかりです。田舎に深く根ざした政党が現れないと日本の政治経済を変えることは出来ないでしょう。

毛沢東の中国は農村に帰る帰村運動を推進し革命を成し遂げました。東京のサラリーマンは頼りになりません。組合自体が体制の支持体と成り下がっている以上、首都圏の体制維持は変わらないでしょう。東京で10万人のデモをやるより全国40選挙区でデモが同時多発する方が権力にとって大きなダメージとなるでしょう。


05. 2013年6月25日 23:42:05 : glnvOURP8A
八景島さんの言う通りかも。
5年、10年の期間でみれば、自民党と云う政党もなくなっている気がする。
勿論、民主も維新もみんなもなくなるでしょう。
それまでに、どのような哲学に裏打ちされた政党が成長するか、そこで勝負は決まるのでしょう。
考えれば、無理な延命治療をしていると気づく筈なのだけど、
当分は宴の幻想から抜け出さない日本人だと思いますね。
地方の反乱に、僅かに期待するところですが、さてどうなのでしょう?

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