16. JohnMung 2013年6月24日 13:58:10
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阿修羅閲覧者のみなさん 沖縄で組織的闘いの終わった「慰霊の日」、首都では都議選も終わり、参院選の告示は10日後に迫りました。 天木氏の分析と見解とは違うかも知れませんが、↓ も一読して、今、なすべきことをしっかり考えましょう。 他のスレで紹介したものの再掲です。すでに読まれた方はスルーして下さい。 ”2013.06.24 東京都議選の分析と雑感” http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/ 昨日の日曜日は、阪神競馬場ではGTレースの「宝塚記念」が開催され、東京では「東京都議選」が行なわれた。「宝塚記念」は、あたしの予想通り、芦毛最強のゴールドシップが格の違いを見せて快勝し、ゴールドシップから上位人気3頭を外してダノンバラード、シルポート、ナカヤマナイトへの馬単3点を買ってたあたしは、ミゴトに的中して6180円の配当をGET MY LOVE!した。「東京都議選」のほうも、あたしの予想通り‥‥って言うか、大方の予想通り、民主党が惨敗して自民党が議席を取戻し、自公による過半数が確定した。 ま、これは選挙をするまでもなく分かってたことだけど、何よりも驚いたのが、日本共産党の大躍進だ。自民党が39から59へと議席を戻したのも、公明党が23の議席をキープしたのも、民主党が43から15へと大敗したのも、ほとんどの人が想像してた通りだろうけど、まさか日本共産党が8から17へと大幅に議席数を増やし、民主党を追い抜いて野党第1党へと躍り出るなんて、さすがに予想した人は少なかったと思う。これで日本共産党は、東京都では名実ともに「確かな野党」になっちゃったのだ。 他には、みんなの党が1から7へと、これまた躍進し、生活者ネットワークも2から3へと議席を増やした。一方、橋下徹共同代表が「選挙に負けたら責任を取って共同代表を辞任する」と宣言して背水の陣を敷いた日本維新の会は3から2へと議席を減らし、無所属は6から1になった。民主党が議席を28減らし、自民党が20増やし、日本共産党が9増やしたんだから、この3党だけで考えれば、前回、民主党に投票した有権者のうち、3分の2が自民党へ戻り、3分の1が日本共産党へ移ったことになる。もちろん、そんなに簡単な話じゃないと思うけど、この日本共産党の大躍進が何を意味するのか、あたしなりに分析してみた。 今回の都議選の結果を受けて、自民党の安倍晋三総裁は「わたくしの半年間の政権の実績に一定の評価をいただいた結果だと思います」って自画自賛してたけど、あたしはそうは思わない。中には、そういう奇特な人も多少はいたかもしれないけど、自民党に投票した有権者の大半は、昨年末の衆院選と同じく、「民主党にはコリゴリ」という人たちによる「民主党だけは絶対に嫌だけど今まで投票したことのない小さな政党も不安だから自民党に投票する」という「消去法の投票」「後ろ向きの投票」だったと思う。 そして、アベノミクスによる値上げラッシュでホントに生活に困窮してる人たち、安倍自民党の原発推進政策に本気で怒ってる人たちの票が、日本共産党の議席数を押し上げたんだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか? ‥‥そんなワケで、安倍自民党の政策が東京都民に支持されてないと思う第一の理由は、今回の都議選の投票率の低さだ。今回の都議選の有権者の総数は1058万9228人で、このうち投票したのは460万6599人、投票しなかったのは598万2629人、投票率は43.50%で、前回の54.49%より11ポイントも低かった。これは「過去2番目の低さ」だそうで、自分の住んでる東京都の政治、自分の生活に密着した政治なのに、「そんなことどうでもいい」と思ってる有権者が600万人近くもいたことになる。
ホントに安倍自民党の政策が評価されてて、マスコミが連呼するようにアベノミクスが期待されてるなら、選挙はもっと熱狂的になり、投票率だって大幅に上がるハズだ。だけど、現実はこのシラケぶり。47都道府県の中で最も人口が少ないのは、約59万人の鳥取県だ。つまり、この600万人てのは、鳥取県の全人口の10倍に当たる。それだけの数の人たちが、自分の住んでる東京都の政治に無関心なのだ。 ちなみに、今回の都議選の投票率が最低だったのは港区の32.52%、最高だったのは伊豆七島の利島村の86.33%だった。すべての市区町村を書くと大変なので、東京23区だけを投票率の低い順に並べてみる。 港区 32.52% 渋谷区 35.66% 中央区 40.81% 目黒区 41.03% 新宿区 42.23% 江戸川区 42.26% 豊島区 42.32% 台東区 42.52% 千代田区 42.63% 品川区 42.72% 杉並区 43.03% 中野区 43.10% 板橋区 43.80% 世田谷区 43.95% 葛飾区 44.25% 大田区 44.50% 足立区 44.78% 練馬区 45.28% 墨田区 45.32% 荒川区 46.17% 文京区 46.22% 江東区 46.82% 北区 48.89%
東京23区の名前を並べられてもピンと来ない人たちには申し訳ないけど、東京生まれ東京育ちで、母さんが東京の下町出身、父さんが東京の山の手出身のあたしは、この一覧をパッと見ただけで、「ある傾向」が分かる。それは、地価が高くお金持ちがたくさん住んでる区の投票率が低く、地価が安く庶民が多く住んでる区の投票率が高いってことだ。
世田谷区には成城学園や岡本、大田区には田園調布などの高級住宅街があるけど、それは広いの区のほんの一角のことで、それ以外の場所には何倍もの庶民が住んでるから、世田谷区や大田区は平均してちょうど真ん中くらいの投票率になったんだと思う。 中には、江戸川区のように、庶民の多い下町なのに上位にランクインしてる区もあるけど、数字だけで見れば42%台は密集してるので、順位はそれほど重要じゃないと思う。それよりも、このランキングを大きく3つに分けて、42%未満を「低」、42%〜44%台を「中」、45%以上を「高」としてみると、あたしの指摘が顕著になると思う。特に、港区と渋谷区の低さと、北区を筆頭にした庶民が多く住んでる区の高さだ。おんなじ東京23区なのに、最低と最高で16ポイント以上も差があるんだから、これは「住んでる人たちの政治に対する意識の差」が数字になって表われたものだと思う。 もちろん、港区の億ションに住んでてもちゃんと投票に行った人もいるだろうし、北区の家賃3万円のアパートに住んでても投票に行かずに昼寝をしてた人もいるだろうから、あたしは、この数字を持って、港区や渋谷区の有権者を批判するつもりは毛頭ない。つーか、それ以前に、23区すべてが50%以下だってことに呆れ果ててる。この数字は、日本の首都である東京都の中心の23区の有権者の半数以上が「政治に無関心」ということだからだ。 だけど、ここで問題になるのは、「政治に無関心な人たち」じゃない。「政治に無関心な人たち」は、今回だけじゃなく、前回も前々回も投票には行かなかっただろうから、そんな人たちはどうでもいい。ここで問題になるのは、前回は投票に行ったのに今回は行かなかった人たちだ。つまり、前回の投票率54.49%から、今回の投票率43.50%を引いた「11ポイント」の人たちだ。 中には、前回はまだ未成年で選挙権がなく、今回初めて選挙権を得た人もいるだろうし、前回は投票できたけど、今回は他府県へ引っ越してたり、もう亡くなってしまった人もいるだろう。でも、そうした特殊な例は極めてわずかであり、この「11ポイント」の大半は、あたしは「もう政治に期待するのをやめた人たち」だと考えてる。これは、「期待していた民主党に裏切られてガッカリした人たち」であると同時に「現在の安倍自民党にも何も期待していない人たち」だ。 ‥‥そんなワケで、自民党の安倍晋三総裁は「わたくしの半年間の政権の実績に一定の評価をいただいた結果だと思います」って自画自賛してたけど、この恥ずかしくなるほど低い投票率が表わしているのは、あたしは、有権者の「政治に対する期待感のなさ」だと分析してる。これは、議席数を大きく減らした民主党は当然として、議席を取り戻して調子に乗ってる安倍自民党に対しても同様なのだ。多くの有権者がホントに安倍政権に期待してるのなら、投票率が上がることはあっても、ここまで下がることなどアリエナイザーだからだ。そして、アベノミクスに苦しめられている庶民たちの怒りと不満が、共産党の大躍進に反映されたんだと思う。だから、安倍自民党が調子に乗って原発推進だTPPだ改憲だとやりたい放題を続けていたら、来月の参院選では日本共産党が台風の眼となって、きっと大きなシッペ返しを食らうことになると思ってる今日この頃なのだ。
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