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2013.06.22 ZAKZAK
★関西の議論
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が、生放送のテレビ番組中に「小金稼ぎのコメンテーター」と発言し、憤慨したタレントの水道橋博士さんがスタジオから立ち去るという騒動が起きた。その日のうちにツイッターで発言を撤回、謝罪した橋下氏だが、その後も別のコメンテーターを繰り返し批判し続けた。インターネット上での個人批判をめぐっては、安倍晋三首相が交流サイト「フェイスブック」(FB)で対北朝鮮外交をめぐり元外務官僚をやり玉にあげ、与野党間で論争が勃発。権力者によるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上での個人批判は、社会で許容されるのか。
■ツイッターで波状攻撃
「やはり有権者の方は冷静だなと。小金稼ぎのためのコメンテーターとは違いますよ」
6月15日に生放送されたテレビ大阪の番組「たかじんNOマネー」での冒頭。橋下氏の慰安婦発言について「問題あり?問題なし?」との質問に、スタジオのコメンテーターは全員が「問題あり」と指摘する一方で、8割が「問題なし」とした視聴者投票の結果を受け、橋下氏はこう言い放った。
これに対して、コメンテーター陣の1人、水道橋博士さんは憤慨。「今日で番組降ろさせてもらいます」「(小金稼ぎとは)違います」と席を立った。
橋下氏も、さすがに言い過ぎたと感じたのか、その日のうちにツイッターで水道橋博士さんに対し「橋下です。『小金稼ぎの』は撤回します。すみません」と謝罪した。
だが、橋下氏はツイッターで同じ番組に出ていたジャーナリストの大谷昭宏氏や須田慎一郎氏への批判を続けた。「須田さんも事実誤認」「大谷氏は論外」「皆さん、僕のいないところで人格攻撃をしてきたり、事実誤認に基づく批判をしてきます」…。
さらに翌16日以降も、「コメンテーターは批判ばかりして物事を少しでも進めようとしない」「コメンテーターは何の責任も負わない。言いっ放しで済む」と更新し続けた。
■最高権力者も“利用”
ツイッターなどSNS上で“個人攻撃”する政治家は、橋下氏に限らない。
政界で騒動になっているのは、安倍首相がFBで元外務審議官の田中均氏を批判したことだ。現在、与野党幹部がネット上で批判合戦を繰り広げる事態になっている。
発端は6月12日、田中氏が新聞のインタビュー記事の中で、5月の飯島勲内閣官房参与の北朝鮮訪問を批判的に論評したことに対し首相がFBで反論。「彼(田中氏)に外交を語る資格はない」とした。
これに対し、民主党の細野豪志幹事長が「最高権力者が持つ強大な権力を考えたとき、あのような発信は自制すべきだ」と批判すると、首相は「全く的外れ」とやり返し、細野氏は再び「首相自身が的外れな回答をしている」と反論した。
首相のFB上での“発言”には自民党内部から批判も。小泉進次郎青年局長は、国会で記者団に「個人の名前を挙げて反論、批判するべきではない」と苦言を呈した。
■もろ刃の剣
一方、コメンテーターらへの批判を展開している橋下氏は首相を擁護する。18日の記者会見で「メディアで反論する機会を持たない市民に対しては(個人批判は)控えないといけないが、メディアを通じて発言する人に対しては激しく論戦してもいいのではないか」と述べ、こう続けた。
「安倍首相がテレビ局に電話して(出演者の)発言を押さえ込むような活動をしたら大問題だが、フェイスブックですよ。首相だって頭にくることはあるだろうから反論したらいい。ある意味、健全な議論だ」
政治家のSNS上での個人批判に理解を示す橋下氏の見方について、識者はどうみるのか。
関西大の岡本哲和教授(政治学)は「率直な主張もその反論も、公の場所で議論されており民主主義として望ましいあり方」とした上で、今回の安倍首相のケースについて「首相が元官僚を批判するのはやるべきことではない」と指摘。「すべてが公にさらされている中で、どこまでの発言が有権者に許されるのかという境界線の引き方に、政治家それぞれの力量が問われている」と話す。
また、桃山学院大の松村昌廣教授(国際政治学)も「今回の安倍さんのケースは、本人にとってプラスにならない発言だった」という見方を示す。
その上で、米国での政治家によるSNS活用事情について「積極的に利用しているが、プロのアドバイザーを付けてやっている」と説明し、「使いこなせていない日本の政治家がSNSで言いたいことを言うのは、プラスになるかマイナスになるか、もろ刃の剣だ」と指摘した。
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